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任天堂、2014年第1四半期は99億円の赤字

「マリオカート8」282万本のヒットも及ばず

8月4日 発表

 任天堂は、2014年度第75期(2015年3月期)第1四半期の報告書を同社ホームページに掲出した。

 それによれば、ニンテンドー3DSでは「星のカービィ トリプルデラックス」、「トモダチコレクション 新生活」を欧米で5、6月に発売し、ハードウェアが82万台、ソフトウェアが857万本を販売。

 Wii Uでは、「マリオカート8」が全世界で282万本を販売した(6月3日時点で120万本を突破)が、ハードウェアは51万台、ソフトウェアは439万本の販売となった。

 これらの結果、売上高は746億円(前年同期比8.4%減)、そのうち、海外売上高は580億円(前年同期比11.6%増、海外売上高比率77.7%)となり、売上総利益は325億円(前年同期比10.7%減)となっている。

 営業損益では、94億円の損失(前年同期は営業損失49億円)となり、経常損失は99億円(前年同期は経常利益148億円)、四半期純損失は99億円(前年同期は四半期純利益86億円)と赤字でのスタートとなった。

 年末商戦に向けての第2四半期においては「大乱闘スマッシュブラザーズ for ニンテンドー3DS」(日本:9月/欧米:10月発売予定)、「ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア」(全世界で11月)およびサードパーティタイトルも夏から年末にかけて数多くの有力タイトルの発売が予定されており、しっかりとした利益を産み出すことを見込んでいる。

 Wii Uでは、夏から年末にかけ、「ゼルダ無双」や「ベヨネッタ2」、「進め!キノピオ隊長」、「大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U」などの有力タイトルを発売するほか、ゲームとつながり連動するキャラクターフィギュア「amiibo(アミーボ)を発売することで、プラットフォームのさらなる活性化を狙う。

 また、6月20日にイギリスのロンドン高等法院、および7月31日にドイツのデュッセルドルフ地方裁判所にて、Wiiに関するフィリップスの特許侵害が認められた判決につき、この判決を不服として控訴する予定であることが明らかにされている。

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(佐伯憲司)