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2D城攻め戦略バトルiOS/Android「我が城に敵なし」先行体験会を開催
「パンツァードラグーン」二木幸生氏開発協力の横スクロール型ストラテジーゲームをプレイ
(2014/7/16 18:07)
NHN PlayArtは、iOS/Android用城攻め戦略バトルゲーム「我が城に敵なし」の先行体験会を開催した。サービス開始は今夏予定。ダウンロード、利用料金は無料で、ビジネスモデルはアイテム課金制。開発はNHN PlayArtとグランディングの共同開発となる。
「我が城に敵なし」は、2D横スクロールタイプのストラテジーゲーム。「パタポン」のようなステージ進行となっており、プレーヤーは自動で進軍する武将を操作し、前後進や体力の回復、復活などの指示を出しながらステージ最深部にいる敵武将を倒していく。ステージには進軍を防ぐ柵や兵士を繰り出す施設が配置されており、施設の特徴に合わせた戦略も必要となる。
もう1つの特徴として、プレーヤーは自分の城を築くことができる。敵の城を攻略すれば「宝」が手に入り、宝を「鑑定」することで施設や武将を手に入れられる「宝具」が獲得できるが、鑑定には時間がかかり、鑑定中に他のプレーヤーに城を攻略されるとお宝を奪われてしまう。
ゲームはCPUや他のプレーヤーの城を攻め落として宝を獲得し、堅牢な自分の城を築きあげることが目的となる。なお城に配置する施設は、ガチャによっても手に入る。
日本製らしい細かさも際立つ「前例のない」ストラテジーゲームを目指す
先行体験会で本作のプレゼンを行なったのは、NHN PlayArt「我が城に敵なし」ディレクターの林智之氏と、「パンツァードラグーン」などで知られるグランディング開発ディレクターの二木幸生氏。両社は元セガの後輩・先輩同士ということで、その繋がりから今回の企画が実現した。
本作の最大の苦労点は、「○○みたいなゲーム」ではなく、前例のない、見たことのないゲームを目指したことだったそうで、開発中は「セガの頃に戻ったような」喧々諤々の議論が交わされたという。また日本的なテイストではない特徴的なグラフィックスについては、「城攻めという難しく思われがちなテーマをどう難しく思われなくするか」ということと、「ユーザーを限定せずワールドワイドに楽しんでもらうこと」を目指したと二木氏が話した。
実際にプレイしたところ、2Dモデルということでゲーム画面やシステムは異なるが、他のプレーヤーの城にも攻め込むことが可能という点で「Clash of Clans」に共通する部分を感じた。横スクロールタイプのため築いた施設を必ず順番に攻略しないといけないというのが特徴的で、防御側としては敵を足止めするバリケードの裏に弓兵を配置して先制攻撃を加えたり、戦闘が激しくなりそうな箇所には味方の体力が回復する「温泉」を配置するなど、様々な戦略を考えられる。こちらの配置については手持ちの武将を使って「模擬戦」を行なうことが可能で、自分の城の弱点などを研究することができる。
一方で攻撃側は、3人までしか武将を連れていけない。武将には、前線で攻撃するタイプの「柳生十兵衛」、進むスピードは遅いが攻撃力は高い「武蔵坊弁慶」、体力の高い盾持ちタイプの「本多忠勝」、後方から矢を放つ「那須与一」など、様々な特徴を持つ歴史的に有名な武将たちが選択できる。
リリース時点で6タイプの武将が導入されており、中でも人気の出そうな武将は移動スピードの素早い「服部半蔵」だという。武将の入手方法としては、武将のガチャは存在せず、「宝」から入手するのみ。プレイすればするほど武将を入手・成長できるという調整になっているそうで、補足としてリリース後は武将が手に入りやすいイベントなどを開催したいとした。武将はアップデートで定期的に追加される予定。
攻撃側の戦略はそこまで複雑ではなく、押し引きを考えるだけで良い。むしろ誰を連れて行くかが大事で、盾を入れて堅実に攻めるか、攻撃に集中して一気に攻めるかは施設配置やプレーヤーの好みで別れる所。倒した敵の「魂」を集めると「体力全回復+攻撃力アップ」の特殊技も発動でき、タイミングさえ合えば不利な状況を逆転することもできるので、プレイイングが勝敗をわける場合も大いにある。
さらに、敵の城には妖怪キャラクター「憑きモン」が登場することがある。デモプレイではがしゃどくろのような巨大ガイコツが登場し、広範囲に渡る攻撃を行なっていた。「憑きモン」は建物に特殊な能力を追加するキャラクターで、配信時は敵の城のみに登場するが、アップデートで自分の城に配置することもできるようになる。かわいい「憑きモン」も用意されるとのことなので、こちらも本作の目玉になりそうだ。
ビジュアルからはどんなゲームか想像がつかなかったが、触ってみるとテンポが良く、インターフェイスも細かくわかりやすくできているのが日本製タイトルらしい。あまり日本的でないアートスタイルでありながら、テーマは日本ど真ん中というのが面白いところで、各武将のアニメーションも特徴的なので一見の価値ありだ。開発はデバッグとバランス調整という最終段階に入っているそうなので、配信まで楽しみに待ちたい。