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バンダイ、静岡ホビーショーでプラモの新ブランド「RE/100」を発表
第1弾は大型で「ナイチンゲール」。「実写版パトレイバー」、「グフ R35」など新作多数出展
(2014/5/15 16:50)
静岡模型教材協同組合が5月15日から18日までの日程で、静岡県・ツインメッセ静岡にて開催している模型ホビーイベント「第53回 静岡ホビーショー」。このイベントでバンダイは様々な新製品を発表した。
その中でも特に注目はプラモデルの新ブランド「RE/100(REBORN-ONE HUNDRED)」の「ナイチンゲール」だろう。「RE/100」は、MG(マスターグレード)と同じ1/100スケールながら、内部構造の再現などをせず、フォルムにこだわった少ないパーツ構成にすることで、より気軽に大きなサイズのプラモデルが組み立てられるという。
他にも発売間近の「MG ターンエックス」や、「RG シャア専用ズゴック」、「HGBF グフR35」など注目の作品が多数展示されていたので、紹介していきたい。
バンダイの新たな方向性を提示する「RE/100」、「実写版パトレイバー」のプラモデルも!
新ブランド「RE/100 ナイチンゲール」は9月発売予定で、価格は8,680円(税込)。ナイチンゲールとは、富野由悠季氏の小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」に登場する機体で、「逆襲のシャア」のサザビーにあたる小説オリジナルのMSだ。左右に巨大な翼を広げたようなファンネルコンテナを持つユニークなフォルムのMSである。
会場では、パーツを少ないことを説明するため、展示品の左右に手足の分割部品が展示してあって、内部構造がなく外装が骨組みを兼ねている部分を確認できた。担当者は「1/100サイズのHG(ハイグレード)という考え方もできると思います」と説明したが、ガンプラ好きにはすんなりくる解説だ。MGはシリーズを重ねていく中で、大型化、複雑化、高価格化してきたが、「RE/100」は大型モデルでありながら、比較的低価格化を目指している。もし「ナイチンゲール」をMG化したら、2万円近くになってしまうかもしれないという。
「RE/100」の次回作としては「ガンダムMK-III」、「ガンダム試作4号機(ガーベラ)」と、これまでプラモデル化が少なかったかなりコアなMSとなる。マニアックなラインナップも「RE/100」のウリとなりそうで、注目していきたいシリーズだ。
このほかガンプラでは、劇中通り分割する「MG ターンエックス」、「ナイチンゲール」と並べたくなる「MG Hi-νガンダム Ver.Ka」、「ガンダムビルドファイターズ」ファン注目の「HGBF グフR35」、「ガンダムUC」に登場する機体など多数の魅力的な新作が出展されていた。中でも「HGUC ネオ・ジオング」は“全高80cm”という“まさに化物”といいたくなる巨大さで、会場でぜひ見てもらいたい。
ガンプラ以外でも「ポケモン」、「妖怪ウォッチ」、「マジンボーン」といった低年齢層向けのプラモデルも充実しており、こちらも注目である。部品数を抑えながら塗装しなくてもキャラクターの設定に近い形で組み上がる。特に「マジンボーン」の“魔神”は巨大さ、力強さも再現されていると感じた。
筆者が特に気になったのは、「1/48 98式AVイングラム」である。実写映画「THE NEXT GENERATION パトレイバー」で使用される実物大のイングラムが製作されて話題となったが、プラモデルはこの最新イングラムを立体化している。従来のコミック版やアニメ版のイングラムとどう違うか、プラモデルで細かいところまでチェックしたくなる。また、プレミアムバンダイで受注となる「1/20 スコープドック(宇宙戦仕様)」は、巨大なソリッドシューターをスコープドックが持つバランスが良く、かなり完成度が高く感じた。
バンダイのブースは大型アイテムから、低年齢向けプラモデル、マニアックなモチーフの作品などバラエティ豊かだ。ぜひ会場で展示を見て欲しい。ちなみに一般公開日での物販コーナーはツインメッセの向かいにあるイトーヨーカドーとなるので、来場した際は注意が必要だ。