ニュース
【GDC 2014】Flurry、Androidの世界規模での成功を示す
注目はプレーヤー数2億5千百万人の中国。市場は大きいがローカライズの必要あり
(2014/3/18 19:05)
米FlurryはGDC 2014において、モバイルプラットフォームとコンテンツに関する最新データを発表するとともに、Android端末が世界規模で成功しているプラットフォームであることを示した。発表したのは、Flurry Senior Director, Publish RelationsのTorrey Lincoln氏。
Flurryは、13億のアプリに導入されている解析ツールを無料で配信するモバイルデータの解析会社。2012年にAndroidの端末数がiOSを追い抜いており、世界的なシェアではiOSが49%、Androidが51%(内Samsungが29%)となっている。
Lincoln氏がとりわけ詳細にしたのは、中国における規模の大きさ。中国は2億5千百万人のモバイルプレーヤーがおり、世界で最大のモバイル市場を形成している。Androidのシェアは、そのうち58%。しかし一方で、プレイするゲームアプリの64%が自国産のゲームとなっており、他国からの参入は魅力的だが、ゲームをローカライズする必要もあるという。
なおモバイルプレーヤーの規模数2位は2億3千8百万人のアメリカで、続くイギリスは4千7百万人と大きく数字が下がる。日本はさらにその下の5位で、6位の韓国と同じ3千2百万人。なお韓国はSamsungがシェアの60%を占め、Androidの合計シェアが85%に上る特殊な地域となっている。
また発表でユニークだったのは、Androidにおけるゲームジャンルの年齢層と男女比率の傾向。アクションRPGやストラテジー、ガンシューター、カードバトルなどのジャンルは25歳前後の男性がほとんどを占めており、クイズや3マッチパズルなどカジュアルなジャンルでやっと女性の比率が50%を超える。なお最も突出したジャンルは「ソリティア」で、45歳ほどの年齢層で、女性が60%を占めている。
このほかスマホ/タブレットの比率はiOSが72%/28%、Androidが88%/12%と使用率に差があること、AndroidはiOSに比べて広告掲載料金(CPM)がディスプレイ広告、動画広告共に安くなっていることなどが挙げられた。