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Microsoft、ゲーム向け最新API「DirectX 12」を正式発表
詳細をGDC 2014で公開。DirectXは死なず!
(2014/3/6 15:24)
米Microsoftは、現地時間の3月5日、ゲーム用API「DirectX」の最新バージョンとなる「DirectX 12」のティザーサイトをオープンし、3月20日に予定されているGDC内のスポンサーセッションにてその仕様を明らかにすることを発表した。
「DirectX」は、WindowsPCおよびXboxフランチャイズにおいて利用されているゲーム処理に特化したAPI(Application Programming Interface)。現行のバージョンはDirectX11.2で、2009年に公開されたDirectX 11をベースにマイナーアップデートを繰り返したものとなる。提供ハードはWindows 8.1搭載PCおよびXbox One。
過去にはWindowsPCやXbox以外にドリームキャストにも採用されるなどゲームAPIのスタンダードとして大きな存在感を放っていたDirectXだが、近年ではスマートフォン向けのゲームや、Steam MachineやAMDのMantleなど、DirectXを介さないゲームが増えてきたこともあり、その存在感の低下から一部のクリエイターの間では不要論も叫ばれていた。
DirectX 12の仕様についてはまだ明らかにされていないが、ティザーサイトにはパートナーとしてインテルやAMD、NVIDIAといったお馴染みの顔ぶれに加えてQualcommもいるところが特徴と言える。Qualcommといえば、モバイル系SoC「Snapdragon」を擁する半導体メーカーで、今回はモバイル対応がひとつのポイントとなりそうだ。
今回、MicrosoftがあえてティザーサイトやDirect X12公式Twitterを通じて事前告知を行なったのは、“DirectXは死なず”を世界に大きくアピールするためと言えそうで、5年ぶりとなるメジャーアップデートについて、3月20日10時(現地時間)からのGDCでの発表内容が注目されるところだ。