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ビビッドで褪せた和紙の色合いが美しいiOS「Tengami」
「ICO」や「風ノ旅ビト」に通ずる仕掛け絵本のアドベンチャー
(2014/2/26 00:00)
英国のデベロッパーNyamyamが配信するiOS「Tengami」が美しい。
「Tengami」は、古代日本神話をベースに、プレーヤーキャラクターを操って仕掛け絵本風に施されたギミックとパズルを解き明かしながら、ステージを進んでいくアドベンチャーゲーム。価格は500円の買い切り。画面は和紙を利用したテクスチャーによって彩られており、褪せた色合いの原色を大胆に使うことで、水墨画でも浮世絵でもない独特の雰囲気を作っている。
ステージには仕掛け絵本風のギミックがそこかしこに仕掛けられており、例えば、一見川に阻まれて渡れない道も、その場所をスライド操作することで仕掛け絵本のページを捲るように橋が「飛び出し」、道を出現させることができる。ページを捲って仕掛けを出現させるという感覚が本作では肝で、シーンの切り替えや仕掛けの操作、パズル解きなどがすべて詰まっている。なお仕掛け部分はエフェクトで場所が示されて迷わないようになっている。
ゲーム中の説明は必要最低限で、動きも少ない。終始穏やかに流れるBGMからも、落ち着いた雰囲気を感じることができる。キャラクターの移動やカメラの移動はゆっくりかつ滑らかである一方で、ステージごとに赤、緑、青、白とはっきりとしたテーマ色を打ち出してメリハリを付けており、シーンが切り替わるごとに新鮮な気持ちにさせてくれる。
プレーヤーには、ストーリーは説明されない。プレーヤーに与えられるのは、詩的なキーワードが少々と、ゲームを進めていくことで手に入るアイテムとパズル、またその先で見ることのできる景色のみ。静かではあるが怖くはなく、神聖なイメージに彩られている。この辺りは「ICO」や「風ノ旅ビト」に近い感性と言えるだろう。
静かに、ゆっくりと進む本作は、リラックスした態度で臨むのが正解だ。キャラクターの移動は遅いので、先へ先へと進もうとすると気が逸ってしまうが、仕掛け絵本の景色を楽しみながら散歩するくらいのゆとりを持てば、気持ちも穏やかにゲーム全体を楽しむことができる。
なお本作は2012年の東京ゲームショウ、「センス・オブ・ワンダー ナイト 2012」のプレゼンでトリを務めていたタイトルである。その時は2013年夏をリリース予定としていたが、ようやく完成にこぎ着けてとにかくよかった。
ちなみにNyamyamのホームページはほぼ英語で書かれているが、「Tengami」の部分だけ日本語ページが存在するという日本びいきぶりなので、そちらも合わせてぜひチェックしてみてほしい。































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