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イタリア戦車ツリーの実装間近か? 「World of Tanks」戦車トークイベントレポート
「新宿ステーションスクエア」にコスプレイヤーが集結、「アルタビジョン」に砲撃を行なう
(2014/2/22 05:48)
ウォーゲーミングジャパンは、Windows用オンライン戦車ゲーム「World of Tanks」のオフラインイベントを2月21日に東京・新宿にて開催した。
このイベントは、「新宿ステーションスクエア」と「スタジオアルタ」で同時に開催されたもの。「新宿ステーションスクエア」では巨大な戦車模型に乗り込み、「アルタビジョン」に向けて砲撃を打ち込むミニイベント「新アルタビジョン砲撃イベント」と、コスプレイヤーによる「ミリタリー撮影会」が、一方の「スタジオアルタ」では「ガールズ&パンツァー」のプロデューサー杉山潔氏、イタリア軍研究家の吉川和篤氏、戦車大好き声優の中村桜さん、そしてウォーゲーミングジャパンのミリタリーアドバイザー宮永忠将氏による、濃厚な戦車トーク「語っていいとも」が行なわれた。
「語っていいとも」では約1時間20分に渡り、4人の戦車好きによる濃厚な戦車トークが繰り広げられた。本レポートではその中でも特に「World of Tanks」プレーヤーにとって気になるであろう、「八九式中戦車」についてと「イタリア戦車ツリー」についての内容を抜粋してお伝えする。
「八九式中戦車」の“軽戦車”、“中戦車”論争に終止符。イタリア戦車ツリーの話題も
「語っていいとも」の最初の話題は「八九式中戦車」についてだ。
戦車大好き声優の中村桜さんも「実装を今か今かと待ち望んでいる」と話す「八九式中戦車」は、「World of Tanks」への実装は東京ゲームショウ2013のステージイベントで電撃的に発表された。宮永忠将氏によると実は「社長が口を滑らせて実装すると言ってしまって裏側では大あらわ」だったのだという。そんな「八九式中戦車」だが、開発側から「実装するのは良いとしても“軽戦車”ツリーなのか、“中戦車”ツリーかどちらなのか」と討論になったのだという。
イタリア軍研究家の吉川和篤氏によると「元々『八九式中戦車』は“軽戦車”という扱いだったのだが、後方にソリをつけるなどの改修により10トンを越えてしまったので、“中戦車”というカテゴリになった」という。この一言に宮永氏は「(軽戦車ツリーということで)ゴーサインが出たと理解しました」と話した。
続いてイタリア戦車についての話題になった。というのも、7月25日に発売される「ガールズ&パンツァー」のOVA「これが本当のアンツィオ戦です!」にはイタリアかぶれの女子高生達が登場するからだ。
同OVAでは「セモヴェンテ」、「カルロ・ベローチェ3/33 タンケッテ」、「カルロ・アルマート P40」の3車両が登場するという。吉川氏は「イタリア戦車はリベットが多く、リベットの有無で戦車の表情が大きく変わります。OVA用にモデリングした戦車では細かい部分までこだわって、できるだけ忠実に再現しています」と自信たっぷりに話した。
というわけで、精巧に作られたイタリア戦車が動く様はアニメとして劇場や自宅で見られるようになるわけだが、ゲーマーとして気になるのは「果たしてイタリア戦車ツリーは『World of Tanks』に実装されるのか」という点だ。
宮永氏は「可能性はあります」という。「開発元のWargaming.netは自分たちがパイオニアという自負があり、『この戦車で戦車戦をできるようにしたのは俺達だ』というプライドを持って仕事をしています。今回『ガールズ&パンツァー』で先にイタリア戦車を動かされてしまったので、DVDを彼らに渡し、プライドに火を付けようと思っています」と話した。イタリア戦車ファンにとっては期待できる情報だろう。
最後に戦車大好き声優の中村さんは「もっともっと戦車の魅力を知って盛り上がって、燃えて、燃え上がっていければいいな、と思います」と話していたが、既に「ガールズ&パンツァー」の影響で、「カルロ・アルマート P40」の模型の入手が困難になってきているなど、かなりの盛り上がりを見せているという。
今回は4人の戦車好きによる濃ゆい戦車トークが繰り広げられ、改めて戦車ファンの熱い思いを感じられた。「World of Tanks」をはじめ、「ガールズ&パンツァー」などの今後の盛り上がりが期待できそうだ。