シリコンスタジオの「OROCHI 3」を「ヴァルハラナイツ3 GOLD」で採用

　シリコンスタジオは同社が開発した国産オールインワンゲームエンジン「OROCHI 3」が、マーベラスAQLが2月27日に発売するPlayStation Vita用ファンタジー・アクションRPG「ヴァルハラナイツ3 GOLD」で採用されたことを発表した。

　「OROCHI 3」は、グラフィックス、物理、AIなど13のライブラリと、40以上の開発ツールを備えたオールインワン型のゲームエンジンで、トライ&エラーを許容する柔軟な設計と手厚いサポート体制が特徴。アクション、RPG、FPS、レース、シミュレーションなどの開発速度・効率を向上させることができるという。

　「ヴァルハラナイツ3 GOLD」は、2013年5月に発売されたPlayStation Vita用ファンタジー・アクションRPG「ヴァルハラナイツ3」をベースに、新たなストーリーの追加、バトルの高速化、育てたキャラクターを持ち寄って遊べる“共闘モード”の搭載など様々なポイントをパワーアップした作品。

　本作の開発にあたり、「7vs7バトルの高速化」、「ロード時間短縮」といったパフォーマンスに関するものや、「PlayStation Vita TVへの対応」、「シェーダーの追加」といった新規要素への要望に「OROCHI 3」では、エンジン側への機能追加や技術協力という形で柔軟に対応したという。ちなみに「ヴァルハラナイツ3 GOLD」の前に開発された「ヴァルハラナイツ3 」の北米版から「OROCHI 3」は使用されていたという。

　「OROCHI 3」は現在、プレイステーション 3、Xbox 360、PlayStation Vita 、Windows(DirectX 9/10/11)に対応しており、近日プレイステーション 4、Xbox One、Wii Uにも対応予定。ゲームエンジンの開発は欧米のメーカーが多いのが現状だが、国産ゲームエンジンの活躍は注目していきたい。

【ヴァルハラナイツ3 GOLD】

シェーダーの追加、ロード時間短縮などが「OROCHI 3」採用により実現したという