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PS3/PS Vita「初音ミク -Project DIVA- F 2nd」イベントレポート
内海氏をたくさんの台湾ファンが歓迎! コスプレーヤーも多数参加
(2014/1/26 00:00)
Taipei Game Show3日目にSCETブースで行なわれたセガのプレイステーション 3/PlayStation Vita/用リズムアクション「初音ミク -Project DIVA- F 2nd」のステージイベントでは、プロジェクトマネージャーを務める内海洋氏が登壇し、作品の魅力を語った。
今回集まったファンはコアなヴォーカロイドファンが多いようで、最前列にはコスプレしたファンが集まり、内海氏にアピールしていた。他にもアクセサリーをつけたり、福の配色を初音ミク風にしたりと、本当にキャラクターが好きで、ゲームを楽しみにしているという気持ちが伝わってきた。
デモプレイに大きな歓声! エディットモードの譜面を日台のユーザーが共有
「初音ミク -Project DIVA- F 2nd」は初音ミクをはじめとしたヴォーカロイド達が出演するリズムアクション。画面外から飛来するボタン型アイコンが画面内に表示されるターゲットアイコンと重なるときに指示通りのボタンを押すことで歌が進行していく。得点を重ねることでプレイできる楽曲が増え、プレイできるキャラクターや、コスチュームも増えていく。
2013年8月に発売されたPS Vita「初音ミク -Project DIVA- F」では、PS Vitaのタッチパネルによるスクラッチ操作も加えられていた。「初音ミク -Project DIVA- F 2nd」は前作の曲にさらに新規曲を追加、キャラクターモデル、コスチュームなどもパワーアップしている。PS3版ではスクラッチの代わりに“フリップ”という操作でのリズムアクションが楽しめる。
最初に内海氏は作品の特徴を説明した。本作ではこれまでの「Project DIVA」シリーズで人気の20曲に加え、新曲を20曲追加している。リズムゲーム部分をさらに楽しく、そして映像も力を入れてパワーアップしている。映像表現ではキャラクターの表情やカメラアングルなど細かいところにこだわっている。
「モジュール」と呼ばれる衣装は従来のものが120、完全新作が40の全160種類収録し、ヴォーカロイドを飾り付ける楽しさが増している。取り込んだ画像や、カメラに写しだした風景にヴォーカロイドを合成できる「スタジオモード」や、東京ジョイポリスで行なわれたスペシャルライブ「DAIBA de DIVA」のイメージを再現できる「ライブスタジオ」などのモードも収録している。
そして自由に曲に合わせたダンスの譜面をエディットでき、そのデータをクリプトン・フューチャー・メディアが運営するコンテンツ投稿サイト「ピアプロ」を通じて公開し、他のプレーヤー達と交流できる。様々なところでアワーアップし、新ユーザーはもちろん、前作を持っているファンにも嬉しいボリュームたっぷりの作品となっている。
そして内海氏は、「初音ミク -Project DIVA- F 2nd」の中文マニュアルつき日本語版の台湾での発売が3月5日であることをアピール、さらにシリーズ初となる繁体字中文版の発売決定を発表した。この中文版の発売決定のニュースに来場者から大きな喜びの声が上がった。また、内海氏はピアプロを通じた譜面のダウンロードは、日本国内だけでなく、世界中のプレーヤーと交換できるということも紹介。ファンは大きく拍手した。
この後コンパニオンが楽曲に挑戦するデモプレイが行なわれたが、ゲームが盛り上がっていくと共に会場のテンションも上がっていき、コンパニオンのプレイに拍手が上がった。画面に映るヴォーカロイド達の動きを食い入るように見つめ、派手なシーンには大きな歓声を上げるファン達からは、作品やキャラクターに向ける熱い想いが伝わってきた。
内海氏はPS4がお気に入り。台湾メディアも大いに期待する次回作は?
合同インタビューで最初に内海氏が答えたのは、「初音ミク -Project DIVA- F」の選曲基準について。初期の選曲はまず人気曲を優先的に選択し、そこにスタッフの特別に思い入れの深い曲を盛り込んでいくという形だった。
今作では全体的なバランスを考えた選曲となっている。リズムゲームとしてノリの良い曲、ロック調の曲、スローテンポの曲……。バリエーションを意識し、さらにキャラクターにマッチしそうな曲、デュエット曲の数などある程度枠を設定しそこに曲を当てはめていくという形で選んだという。
中文版への対応は、メニュー周りのローカライズが中心とのこと。歌詞に関しては検討中で、中文としての歌詞を訳したものの搭載も考えているが、どうするかはまだ決めて折らず検討を重ねているとのこと。ちなみに英語版の場合、日本語の発音で歌が歌えるようにローマ字の歌詞をつけているという。英語と同じ方式がいいのか、歌詞の意味を解説するのがいいのか、社内で検討している。
エディットモードでの楽曲の公開と共有は、「データ量」がネックとなり、どう交換するのか、というところで検討を重ねていた。「ピアプロ」を通じたデータのやりとりはスムーズな回答になったと内海氏は語った。クリプトン・フューチャー・メディアの協力によりピアプロでアップされているデータならば共有が可能になった。
以前のシリーズでは、他の音源からデータを取ってくるということができたが、音源によって変わってしまうなど曲は同じでもコンディションが変わってしまう場合があった。今回、データをきちんとやりとりすることでゲームに適したデータのやりとりが可能となった。
また、インタビューで内海氏はPS4への興味を語った。特にPS4のデュアルショック4のタッチパッドに注目しているとのこと。「初音ミク -Project DIVA- F」をPS4に移植するか? という質問については、今は色々準備はしているが、移植や続編の検討自体が今回の「初音ミク -Project DIVA- F」の売れ行き次第というところだ。もちろんPS4も視野には入っており、ハードの差別化は大きな課題だ。
「昨日、Taipei Game Showの会場でPS4に触ってみたんですよ。日本ではまだ発売されていないから、あまり触る機会がないじゃないですか。色んなゲームを触ってみて、やっぱりいいハードだなと。少しやる気が出ました」と内海氏は語った。
最後に内海氏は台湾のユーザーに向け、「台湾の皆さんは、ものすごくこのタイトルを愛してくださっているのが伝わってきました。今までは日本のお客様ばかりを見てきた部分があったのですが、これからは世界の皆さんにも楽しんでもらえるように、良いゲームを作って行ければと思っています。応援よろしくお願いします」と語りかけた。