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ついに来た、「World of Tanks」に日本軍ツリーが実装!

日本軍 Tier1~Tier5 戦車の実戦ショートレビュー

日本軍 Tier1~Tier5 戦車の実戦ショートレビュー

・Tier1 軽戦車 「ルノー乙 (Renault Otsu)」

 フランスのTier 1軽戦車「ルノーFT (Renault FT)」の改良型で、前面・側面30mmというTier1としては優秀な装甲厚を持つ。言うまでもないが日本軍ツリーの戦車が装甲厚を誇るのはこれが最後である。特筆すべきは優秀な砲俯角で、斜体がかなり上を向いた状態でも水平射撃が可能。機動性もよく、Tier1の戦場においては最強の一角を張るほどの完成度である。

・Tier2 軽戦車 「九五式軽戦車 ハ号(Type 95 Ha Go)」

 ツリー内最初の国産軽戦車は車体装甲12mmと、機関砲ですら防げない紙装甲に優秀な砲を搭載する。特に最終砲の九七式57mm砲はTier2としては破格の攻撃力を持ち、たいていの同格戦車は2~3発で沈黙させる威力。ハ号同士が敵味方として接触したら即座に決着することは間違いない。最高速40km/hという速力は軽戦車としてやや物足りないため、攻撃力を活かした中戦車的な立ち回りが活躍のカギとなる。

・Tier2 中戦車 「九五式中戦車 チニ (Type 95 Chi-Ni)」

 車体装甲前面が倍にまで強化された「ハ号」といえば聞こえはいいが、それでも前面装甲25mmに過ぎずTier1の「ルノー乙」より防御力が劣るという中戦車。搭載される砲は「ハ号」とほぼ同等で、最終砲の九七式57mm砲をさっさと開発し、火力を活かして敵を仕留めるようにしたい。最高速度は30km/hにとどまり、無いも同然の装甲と相まって「ハ号」よりさらに苦戦すること請け合いだが、日本軍ツリーを進めていくうえでの苦行はまだ始まったばかりである。

・Tier3 軽戦車 「九八式軽戦車 ケニ (Type 98 Ke-Ni)」

 前面装甲16mm、やはり装甲は頼りにならないが最大速度50km/hに貫通力58mm(標準徹甲弾時)の37mm砲を搭載する軽戦車。非常に小柄で軽量、優秀な足回りのおかげで先制射撃がしやすく、砲の速射性能を活かして適確にダメージを与え続ける立ち回りが可能。貫通能力は大抵の格上戦車にも通用するため、廃車寸前の敵が増える戦闘後半まで生き延びたい。筆者は本車両の初戦でマスターバッジを獲得してしまうほど適正が合っていたようで、Tier5まで進んだ今でもお気に入り車両のひとつだ。

・Tier3 中戦車 「九七式中戦車 チハ (Type 97 Chi-Ha)」

 言わずと知れた旧日本軍を代表する中戦車。車体装甲は前面・側面25mmで防御面は心もとないが機動性、火力とも十分で使いやすい戦車だ。初期砲の57mmは貫通力がTierに見合わないため早期に最終砲である一式47mm砲を開発・搭載したい。80mmを超える貫通力にて格上への対応も可能。そのさい新式砲塔に換装することとなるが、これにより砲塔前面装甲が35mmとなり格下相手の砲撃には耐えられるようになる。その中で有利なポジションを探りつつ戦えば、格下を屠り、格上にも脅威を与える存在になれるはずだ。

・Tier4 軽戦車 「五式軽戦車 ケホ (Type 5 Ke-Ho)」

 Tier3の「ケニ」からの純粋なグレードアップ版となる軽戦車。装甲は相変わらずだが機動力を低下させることなく最終砲として「試製57ミリ戦車砲新(Experimental 57mm Tank Gun Shin)」を搭載可能。この砲は標準徹甲弾で87mmの貫通力、平均75ダメージ、毎分25発という優秀な性能を持ちTier 5主体の戦場でも十分な威力を発揮する。これに軽快な機動力、投影面積の小さな車体が加わることでTier内随一のタンクキラーと化す。同格軽戦車を相手とするなら優勢なので、敵の前進偵察や裏とりの動きに機先を制するような立ち回りでチームに貢献したい。天敵は10センチ榴弾砲を装備した4号戦車。一撃で破壊されることもあるので被弾には注意しよう。

・Tier4 軽戦車 「一式中戦車 チヘ (Type 1 Chi-He)」

 グレードアップ版の「チハ」といった存在。前面50mmの車体装甲はTier 4の中戦車としてはやや心もとないが、格下の砲撃はそこそこ防げる。軽戦車「ケホ」と同じく最終砲の試製57ミリ戦車砲新が主力武器。速力も44km/hとそれなりに良好であるため使いやすい戦車だ。悪く言えばこれといった特徴がないのが難点で、活かすも殺すも立ち回り次第である。もうひとつの最終砲として九九式75mm砲が選べるが貫通力が70mmにまで低下するため高Tier帯の戦場に組み込まれると苦しい立場になりやすい。あくまで57mmをメインに考えるべきだろう。

・Tier5 中戦車 「三式中戦車 チヌ (Type 3 Chi-Nu)」

 ここまで2ルート存在した日本軍の研究ツリーはこの中戦車以降、1本道となる。この「チヌ」は大戦末期に本土決戦用に温存されていた戦車だが、他国では大戦初期から活躍したT-34やM4、Pz IVなどと同格である。重戦車との遭遇が増えるTier5において車体前面の装甲50mmは頼りなく、速力に優れるわけでもないためわりと苦行になりやすい。

 特に初期砲では格上に対抗できないため、最終砲である五式75mm戦車砲の開発を急ぎたい。五式砲は貫通124mm・平均125ダメージを持ち、精度も良く同Tier内ではかなり優秀であり、正面の撃ち合いを強いられても刺し違えるくらいはできるようになる。車高が高いことで狙われやすく、また、日本戦車としてはやや砲俯角が浅いため、これまでの戦車以上に慎重な立ち回りが必要となるだろう。ここでうまく戦えるようになれば、日本軍ツリーを進めていく上での将来は明るい。

(佐藤カフジ)