ニュース

AC「パズドラ バトルトーナメント ―ラズール王国とマドロミドラゴン―」ロケテスト開催中!

2014年春 稼動開始予定

【ロケテスト】

12月13日~15日 実施

 スクウェア・エニックスとガンホー・オンライン・エンターテイメントは、2014年春稼動開始予定のガンホーのパズルRPG「パズル&ドラゴンズ」をベースにしたアーケードゲーム「パズドラ バトルトーナメント ―ラズール王国とマドロミドラゴン―」のロケテストを、東京「Hey」、神奈川「ラウンドワン横浜駅西口店」、大阪「namco梅田店」の3店舗で実施中だ。期間は12月15日までの3日間。

 本作は、スマートフォン版「パズル&ドラゴンズ」をベースに、オンライン対戦やストーリーモードなど、アーケードゲームならではの新たなゲームシステムを搭載。メインキャラクターデザインを野村哲也氏、世界観・ストーリーを井上堅二氏、田口仙年堂氏、日向悠二氏らが担当。また、音楽は伊藤賢治氏に加え、田中公平氏を起用するなど、制作スタッフはさらに豪華な人材を起用している。

 取材にお伺いした「Hey」では、10時の開店時には、60人程度の行列が一気に4台の筐体の前にできあがった。並んでいる間に「パズドラ」だけでなく、ニンテンドー3DS「パズドラZ」をプレイしている姿も見かけられ、「パズドラ」ファンが集まっていたと思われる。整理券が配布されているので、プレイ希望者は必ずもらっておきたい。

 ロケテスト版では、NESiCAを使ったプレイが可能。モンスターの育成ができるが、製品版に引き継ぐことはできない代わり、製品版ゲーム内で特別ボーナスがプレゼントされる。また、プレイ自体は1プレイ+1クレジットで運営されている。プレイ後、アンケートに答えると、各日先着100名に、13日はオリジナルiPhoneケース(iPhone 5/5s対応)、14日と15日はオリジナルクリーニングクロスがもらえる。

 ロケテスト版では、オンライン対戦がプレイできる「全国トーナメント」モードが遊べる。参加者がトーナメント方式で戦い1位を競い合うモードになっており、予選、準決勝、決勝と3回戦う。予選はグループ内で1番早く全モンスターを倒したプレーヤーが勝ち抜けとなり、グループごとに勝ち抜いたプレーヤー同士での対戦バトルで準決勝、決勝が争われる。

 対戦バトルはリアルタイムで進行。タッチパネルによる操作はスマートフォン版とほぼ同様。ただ、ドロップを動かす時に時間制限がないが、リアルタイムなのでもたもたはしていられないようだ。勝敗は制限時間が設定されており、相手のライフを0にするか、制限時間経過後ライフが多く残っている方が勝利となる。成績によって、プレイ後のガチャドラでもらえる卵の数が変わり(5つ中3→2→1)、レア出現率も変わる。

 アーケード版は、大きめのビジュアルによるアニメーションカットインが非常に滑らかに動くのが見ていて気持ちいい。参加プレーヤーからは「指が焼ける~(笑)」と嬉しそうな悲鳴が上がっていたが、それはネタとしても、リアルタイム対戦で操作時間制限がないことで、スピード感と戦略性が増し、違ったプレイ感覚になっていることは間違いなさそうだ。

アーケード版ならではの画面の見方や対戦バトルの遊び方などは、会場で配布されているチラシ、掲示されているポスター、ロケテストサイトなどで事前に確認しておきたい
予選はタイムアタック、準決勝から直接対決の形式となる
山本氏、柴氏、門井氏がロケテストの模様を見守っていた

 ロケテスト会場には、スクウェア・エニックスの門井信樹プロデューサーと、ガンホーの山本大介プロデューサーに加え、スクウェア・エニックスの柴貴正プロデューサーも来場。プレーヤーの様子をつぶさに観察していた。

 ロケテストスタート直前に、門井氏と山本氏に、今回のロケテストに関する話題を少しの時間、お伺いすることができた。その模様をお伝えしよう。

――まず、今回のロケテストに対するお2人の意気込みなどをお聞かせ願えますか?

山本氏: そりゃもう、僕はモチベーションがすごく高いですよ。今までゲーセンが作りたくてゲームを作ってきたので……十数年かけてようやく夢がかなったというか。

門井氏: 開店前のゲーセンって初めてなんですか?

山本氏: 開店前のゲーセンは……あの、昔よくゲーセンに通っていたので、店員さんと仲良くなって……(笑)。

門井氏: できれば、深夜の設営とか手伝って欲しかったですね。昨日の。

山本氏: めんどくさいのはね、勘弁なんで(一同笑)。楽しいところだけね。

門井氏: 今まで作ってきた「ロード オブ ヴァーミリオン」や「ガンスリンガー・ストラトス」とはまたお客さんの層が違うだろうと思っているので、どんなお客さんがいらっしゃるのかな? という楽しみもありますし、やっぱり、アーケード版になってリアルタイム対戦になります、というところをユーザーさんがどう受け取っていただけるのかなというところは楽しみですよね。いろんな声は真摯に受け止めて、稼動に向けて、変えていかなければならないところは変えていきますし。我々としては、結構楽しい形にはなってきたと思っているので、大丈夫じゃないかな、と思っているんですけれども……。

――行列に並んでらっしゃるお客さんのなかに、スマホ版はもちろん、3DSの「パズドラZ」をプレイして待っていらっしゃる方もいらしたんですが、アーケード版として、ユーザー層ですとか、落としどころはどのあたりを狙ってらっしゃいますか?

山本氏: 1番の狙いは、学生さんに、学校の帰りにゲームセンターに寄ってもらって……僕らが学生のころ、格(闘)ゲー(ム)が流行っていたころのゲーセンを復活できたらいいな、と思っていて。中・高校生全員に来て欲しいです。ゲーセン集合で(笑)。そういう感じになるといいなと。

門井氏: 先ほど言っていたんですが、カップルの方々にも、気軽にプレイできると思うんですよね。リアルタイムの対戦になっていますけれども、操作感もフィーリングは同じなので。モンスターもおなじみのモンスターですし。新しくイチから覚えなければならないことではないので。

山本氏: リア充でも楽しんでいただけるゲームになっています。

――でも、「あんたヘタね……」とか彼女に言われてケンカになっちゃうかもしれませんよ(笑)。

門井氏: 「ないわー」って彼女に言われちゃうとかね(笑)。

山本氏: パズルは男女問いませんし、女性でもうまい方が多いでしょうしね。

――カップルの力関係が変わる可能性すらありますね(笑)。

門井氏: 操作がタッチパネルですし、スマホ版で慣れてらっしゃるお客さんでしたら、女性でも楽しめるという点は大きいと思います。誰でも楽しめると思うので。

――リアルタイムになることで、相当頭も回転させないと……忙しい感じになりそうですね。

門井氏: そのスピード感で、遊んだ後にすごく充実した感覚が得られると思います。やっぱり、3分程度集中して遊ぶ、というのは対戦ゲームとして重要だなと思っていて。それを超えると集中力が持たないんで。その3分にどれだけのものを詰め込めるか、といったときに、あれぐらいの忙しさが1番充実感が感じられるのではないかな、と。あれ以上の要素を詰め込むと、それこそ両手を使ってやらないと間に合わない感じになると思います。

――それでは最後に、ロケテストに来場される方々にメッセージなどいただけますか?

山本氏: ぜひ1回、遊んでいただきたいなと思います。だまされたと思って。損はさせないと思いますので。

門井氏: そうですね。できればもう1回遊んで欲しいですね。最初のプレイは戸惑いで終わっちゃうような気もするんですよ。「あれ? リアルタイム?」みたいな感じで。なので、もう1回落ち着いて遊んでもらいたいなと。最初の1回が試食で、もう1回プレイしてもらうと、このゲームの奥深さやいろんなものが見えてくると思います。

山本氏: 僕もロケテスト中、変装してまた見に行くと思いますので……。

――さすがに「あ、山本さん」ってすぐバレちゃうと思いますよ(笑)。ありがとうございました。

(佐伯憲司)