ニュース
ガンホー、「RWC2013&11thアニバーサリー・フェスタ」を開催
7対9の変則的な戦いまでして編み出したタイの戦術に、日本チーム敗れる
(2013/11/25 12:30)
世界の強豪に日本上位チームが挑んだ日本対世界対抗戦
日本対タイの戦いの前に、「世界対抗戦」が行なわれた。この戦いは「RJC 2013」での上位チームが台湾、韓国、中国、フィリピン、タイと戦うというもので、「日本のギルドの戦いは、世界に通用するのか?」という想いを試すこととなった。結果としては日本側が全勝という日本のファンにとってうれしく誇らしい結果となった。
この戦いで最も注目された戦いはNorthern_Code対タイチームだろう。Northern_Codeは「RJC2013」で優勝し日本代表となったチーム。奇しくも今回の「RWC 2013」も決勝戦に先がけて両チームがぶつかることとなったのだ。
Northern_Codeの作戦はかなりうまくいった。積極的に攻勢をかけ、タイチームのメンバーを凍結させ、修羅による各個撃破を行なっていく。2戦目では両チームのセルフディストラクションにより数人のメンバーを失い一時膠着状態となるが、日本が攻撃を仕掛けタイのメンバーを減らし勝利した。2戦続けて勝利したことで、「本戦においても日本チームが優勝できるのでは?」という期待を大きく膨らませることになった。
7対9の変則の戦いまでして編み出したタイの戦術に、日本チーム敗れる
決勝戦はこれまでの3セットマッチではなく、5セットマッチとなる。先に3ポイントとった方が優勝となる。世界対抗戦での快勝が印象に残っている会場は、日本チームの勝利を期待していたが、決勝戦の第1試合でタイの巧みさ、実力の高さを見せつけられることとなった。
決勝のマップでタイチームは1つの場所にこもり、徹底的に待ちの姿勢をとったのだ。日本チーム(Northern_Code)はその守りに徹したタイチームを何とか突き崩そうとするのだが、その守りはまさに“鉄壁”だった。
こちらの距離を把握し、ドラゴンブレスを連続で当てチーム全体にダメージを与える上に、飛び込もうとするメンバーのスキルを完璧に封じた。1戦目をとられた日本チームはなんとしてもポイントを取り返したいと意気込むのだが、タイは徹底的に同じ場所で同じ待ち方をした。
結果、日本チームはその強固な守りを崩すことができず2戦目、3戦目を落とし、タイチームが優勝となった。タイは5度目の優勝という、「RWC」における最強国であることを見せつける結果となった。
試合後、タイチームと日本チームにそれぞれインタビューを行なったのだが、タイチームの優勝の要因は「チームワークとプランニング」だったという。今回、世界一を目指しひたすら練習を重ねてきたとのこと。直前に行なわれた日本対世界対抗戦での敗北が強いプレッシャーになっており、決勝戦ではなんとしても勝ちたいと勝負に望んだという。
日本対世界対抗戦では日本チームの速攻に対応しきれず、とても悔しい思いをした。その戦いを強く反省し、対抗策を練ったという。また、決勝戦でのマップは練習を重ねたところであったのも幸運だった。カウンター戦術に特化した戦いかたができた。日本の速攻は脅威だったが、フォーメーションでの対策がうまくいった」とタイチームは語った。
タイチームはこの防御戦術を確立するため、7対7の戦いだけではなく、メカニックを2人にした攻撃側が9人という数に勝る相手に対抗するという練習を積んでいたという。タイでは国内での戦いも非常に激しく、来年も世界戦に出たいが、まずは国内優勝をがんばる、とのことだ。タイの「RO」担当者は優勝とほぼ同時にSNSで優勝を報告し、国内から祝福されているとのことだ。
日本チームの感想は「悔しい」の一言だったという。練習を繰り返した中で、決勝のマップは苦手意識があったこと、シャドウチェイサーが突っ込み、そこから敵を倒すという戦術にこだわりすぎた、熱くなってメンバーが突出しすぎた部分もあったという。シャドウチェイサーのジャックフロストで敵が凍らなかったのが印象に残ったとのこと。
それまでの戦いでも反省点があったが、それでも立て直し戦うことができた。練習でのピンチや、苦戦の経験が勝利に繋がった。しかし、タイの戦いを崩すことができなかった。タイの対策、その対処の仕方に驚かされたという。ここまで自分たちの手が封じられたことは今までなかったとのことだ。
「今回一緒に練習してくれたギルドの方達には本当に感謝してます。勝てなくてすいません」というのが、日本チームがまず伝えたい言葉だ。日本チームもまず国内での戦いに向けて練習していくということで、来年のNorthern_Codeの活躍にも注目していきたいところだ。
(C)Gravity Co., Ltd. & Lee MyoungJin(studio DTDS). All rights reserved.
(C)GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.