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「グランド・セフト・オート オンライン」体験レポート
新たな嵐が巻き起こる! 君ならトレバーを超える無法者になれる!!
(2013/11/8 00:00)
待望の「グランド・セフト・オート オンライン(以下、GTAO)」の配信が開始された。3人のキャラクターでロスサントスを暴れ回った「グランド・セフト・オートV」と一味違う体験がオンラインで可能となったのである。
「GTAO」ではプレーヤーはキャラクターを作成してロスサントスに降り立つ。デスマッチやレース、様々なアクティビティに挑戦することでキャラクターを育て、服装や髪型を変え、ガレージを買ってロスサントスでの生活を満喫できるのである。「GTA」の世界を自分のキャラクターで動き回れるというのが本当に新鮮で楽しい体験だ。
オリジナルキャラクターがロスサントスで大暴れ! カスタマイズは大きな楽しみ
「GTAO」では最初に自分のキャラクターを作る。このキャラクター作成が一風変わっていて、祖父や両親を決めることで自分のキャラクターの外見が決定するのである。遺伝レベルでも外見は変化してくる。家系にどんな人種の人がいるか、彼らの出会いはどうなったのか、ドラマを想像してしまう。
さらにライフスタイルでキャラクターの初期ステータスが決まる。そこから年齢や髪型、メイクなどを決めてキャラクターができあがる。本作のキャラクター作成はかなりシンプルである。女性キャラクターが作成できるところも大きな魅力だろう。
キャラクターが作成できたらいよいよロスサントスに乗り込む事になる。出迎えてくれたのは本編で活躍したラマーである。どうやらラマーとプレーヤーキャラクターはネットで知り合ったらしい。今回女性キャラクターでプレイを始めたのだが、ラマーが猛烈にアタックしてくるのが面白かった。ちなみに男性キャラクターの場合はラマーに親友として歓迎される。プレーヤーキャラクターはラマーのコネで仕事を受けていくことになる。最初は提示されるミッションを受けていくことでゲームの基本を学んでいく。
「GTAO」はプレーヤーキャラクターでロスサントスを生きぬいていくゲームだ。「ジョブ」というミッションに挑戦しお金を得て、資産を充実させていく。本編と最も異なっているのは、本作がオンラインゲームであることだろう。スタートボタンを押してもゲームは止まらないし、他のプレーヤーに襲われて金を取られることもある。金はATMに預けることで倒されても落とさなくなる。ATMへはショップに行くか、携帯電話からもアクセスできる。
なお、現在の「GTAO」は日本のみの独立したサーバーになっている。最初は集団のプレーヤーが走って来たときなどは身構えてしまったが、日本よりかなり早いタイミングでサービスが開始されている欧米勢がいないため、かなりまったりした空間になっていると感じた。サーバーに関しては互換性の問題があるとのことだが今後ロックスターもできるだけ解決し、海外と同じサーバーでプレイさせたいという意向を持っていると言うことなので、期待したい。
「GTAO」はストーリー部分はあまりフォーカスされてないが、キャラクターのランクが10になるとレスターが連絡を取ってきたり、「GTAV」とリンクする部分などが出てくる。ミッションはキャラクターランクが増えるほど多彩になっていく。デスマッチやレース、パラシューティングなど様々なジョブがゲームの中心となっている印象だ。
ジョブは携帯電話を通じてNPCから与えられるもののほかに、様々なポイントにアクセスすることで挑戦可能だ。ジョブは2人でできるものから、16人でのレースや対戦も可能。デスマッチや、チーム戦、3チームでの戦いなども用意されている。飛行機や戦車を使うジョブもあり、バラエティ豊かだ。1つのチャンネルには数十人のプレーヤーが接続していて、ミッション時には彼らに招待メールを出してメンバーを募集できる。
1度集まったプレーヤーはその後様々なジョブが提示されるロビーに移動する。ここで投票により次のプレイを決めるのだ。「次はレースが良いな」、「もういちど同じジョブをやりたい」など、プレーヤー間の思惑が垣間見える。ひたすら次々とプレイすることや、1回限りで解散したり、状況は様々だった。
「GTAO」をプレイして感じるのは、やはり「GTAV」はゲームとして面白いということだ。車を奪ったり、銃撃戦を繰り広げたり、警察から逃れたり……。ゲームの基本的な感触が良いし、ミッション中に車を奪って乗り換えるような自由度の高さ、マップを細かく観察し奇襲できるポイントを探すときにプレイ経験が生きる感触が楽しい。
何より、「GTAO」は他のプレーヤーとの体験の共有が楽しいのだ。他のプレーヤーの車に相乗りすると、運転があんまりうまくないのがわかったりする。言葉を交わさなくても連携できたり、反対にパートナーが隠れてばかりでちょっといらいらしたり思い通りにいかないこともある。行動の端々から「この人も『GTA』が好きなんだな」というのがわかるのが面白い。「GTAO」は「GTAV」のおまけではない、独立したとても魅力的なコンテンツであり、「GTAV」の面白さをさらに膨らましてくれる。ついついハマってしまう大きな魅力を持っている作品である。