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吉田Pが落ちて大苦戦した「FFXIV タイタン“メディア”チャレンジ」

堅実にやっていれば勝てるはずの戦い。なぜ我々は苦戦したのかを緊急レポート

9月19日~22日 開催(一般開催日:21日~22日)

会場:幕張メッセ1ホール~9ホール

入場料:1,000円(中学生以上・前売)

1,200円(中学生以上・当日)
入場無料(小学生以下)

 東京ゲームショウのスクウェア・エニックスの目玉の1つが「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」コーナーで実施されている参加型コンテンツ「タイタンチャレンジ」である。

 会場では8人で蛮神タイタンに挑戦することができ、見事勝利すると、限定Tシャツがプレゼントされるほか、該当のワールドの全キャラクターに「サボテンダーイヤリング」がプレゼントされる「くじテンダー」を引くことができるというもの

 9月20日の夕方、筆者を含むゲームメディア数誌が力を合わせてタイタンに挑む「タイタン“メディア”チャレンジ」が行なわれた。8名の所、7名しか揃わなかったため、急遽助っ人として「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」プロデューサー/ディレクターの吉田直樹氏が参加してくれた。彼はヒーラーである“白魔道士”として筆者達のパーティを支えてくれることになった。しかし、驚くべき結果が待っていたのだ!

力を合わせてタイタンと戦う! 吉田氏も含め多くが倒れ生き残ったのはわずか3人

「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」プロデューサー/ディレクターの吉田直樹氏。タイタン討伐を記念して読者プレゼント用のTシャツをいただいた。詳細は後日お伝えしたい
巨体を持つ蛮神タイタン
9月20日夕方時点でのくじテンダーの結果。幸か不幸か、一般公開日を待たずして全ワールドに「サボテンダーイヤリング」がプレゼントされることはほぼ確実な情勢

 「タイタンチャレンジ」はゲーム内のクエスト「タイタン討伐戦」をアレンジしたリアルイベント用のバトルコンテンツだ。これまでGamescomやPAXで公開され、日本では今回が初となる。実際のゲーム内でのクエストはレベル34~36のキャラクターを対象としたクエストで、パーティメンバー4人で蛮神タイタンに挑む。各プレーヤーがタイタンの特性をつかみ、息の合った連携を心がけなければ勝てない。

 タイタンはマグマが煮えたぎるフィールドにいるたくましい肉体を持った巨人の姿をしていて、プレーヤーキャラクターに巨大な腕を振り回して襲いかかってくる。様々な攻撃スキルを持っており、キャラクターに大ダメージを与えてくる。

 振動で周囲の全員にダメージを与え、ジャンプからの落下で中心点にから放射状に大きなダメージを与える。避ける為にはタイタンから離れる必要があるが、着地の衝撃はフィールドの縁を削り落としてしまう。離れすぎていると戦闘フィールドの外に落とされてしまうのだ。

 さらに直線上の範囲に吹き飛ばし攻撃をしてくる。この攻撃に当たると問答無用でフィールドの外にはじき飛ばされてしまうので、何としても避けねばならない。外に出てしまうと死亡となり、戦闘に参加できなくなる。また、パーティの1人を石の中に閉じこめる高速攻撃もしてくる。この時は他のメンバーが石を破壊しなくては、閉じこめられたキャラクターは行動できなくなる。

 体力が減ってくるとタイタンの身体から「タイタンの心核」が露出する。これをいち早く壊さなければその後連発してくる「大地の怒り」という攻撃のダメージが跳ね上がり、パーティは全滅となる。タイタンと戦うためには岩神の攻撃を把握し、タンク、ヒーラー、DPSの連携が求められる。

 「タイタンチャレンジ」はこの岩神タイタンに倍の人数である8人で挑むことになる。キャラクターのレベルも50であり、蛮神のクセを把握し、各キャラクターが役割をきちんとこなしていれば撃破することは充分可能だ。

 「タイタン“メディア”チャレンジ」では、筆者も含めたメディア関係者に加え、プロデューサー/ディレクターの吉田直樹氏が参加しパーティを支えてくれる、という形となった。筆者は実際にゲームで使っている竜騎士で戦闘に参加した。

 本来4人の戦いを8人で戦えるため、戦いはかなり有利に展開したが、途中、拘束攻撃を2回もされ、その都度仲間に助けて貰った。また、閉じこめられているときに吹っ飛ばし攻撃の範囲に入ってしまい焦ったのだが、閉じこめられていると吹っ飛ばされないことが確認できた。

 何とか生き残り、無事に心核も破壊してこれは行けるかな、と思ったとき自分の体力が減ったままなのに気がついた。自分のキャラクターならばポーションをショートカットに入れているし、アーマリーシステムで回復用のスキルを入れているが、プレイ用のキャラクターにはそれがなかった。

 かといって攻撃の手を止めてしまえば戦闘が長引くだけだ。「白(魔道士)さん回復してくれないのかなあ」と思いつつ攻撃をし続けたが、ヒールはいつまでも来ず、ギリギリでタイタンより先にこちらが先に倒れてしまった。結局生き残ったのはタンク2(ナイト、戦士)、DPS1(モンク)のみ。8人中3人だけという“辛勝”となってしまった。

 試合後、後ろを振り返ると吉田氏が激しく落ち込んでいた。理由を聞くと吉田氏はタイタンの吹っ飛ばし攻撃を食らって落とされたというのだ。吉田氏の名誉のために補足しておくと、タイタン戦で場外に吹っ飛ばされたのはテストプレイ含め、初めての経験だという。

 吉田氏が語るには、落下してしまった要因は「コントローラーの誤動作」によるものとのこと。吉田氏は普段はキーボード&マウスで戦っていて、あまりゲームコントローラは使わないという。吉田氏はメインヒーラーをもう1人の白魔道士にまかせ自分はサブヒーラーとして敵にダメージを与えることもしていたのだが、メインヒーラーが倒れてしまい、本腰を入れようと気合いを入れたとき、本来は倒すべきコントローラーのスティックを押し込んでしまったという。

 デフォルトの操作ではスティックの押し込みは「ターゲットロック」となってしまい、キャラクターの移動は止まり、タイタンに向き合う格好となる。これで移動が止まったことで吹っ飛ばし攻撃を食らってしまったという。「もう絶対スティック押し込みボタンは使わない! オプションで使わないようにする」と吉田氏は叫ぶように言っていた。初めて吹っ飛ばし攻撃を食らったことがかなりのショックだったようだ。

 「タイタンチャレンジ」はうまくいけばかなり有利に戦えるが、油断したり、ミスをすると危険度が跳ね上がる。これから会場でタイタンに挑む人達は気をつけて欲しい。ゲーム内でタイタンに挑む場合は、より厳しい戦いとなる。タイタンの特性を頭に入れ、自分の役割を心がけて戦って欲しい。

【タイタンチャレンジ】
強力な攻撃を繰り出すタイタン。右下は、勝利寸前で倒れてしまった筆者の竜騎士。実際のプレイと比べると、役割によっては回復手段が少ないことに注意だ
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(勝田哲也)