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グッと遊びやすく、ボリュームもアップ!「F1 2013」ハンズオン

ゲームモードの拡張が嬉しい。クラシックマシンの操縦感覚も楽しめる

ゲームモードの拡張が嬉しい。クラシックマシンの操縦感覚も楽しめる

現代マシンの鋭いフォルム、鋭い挙動
そしてクラシックマシンの走りも楽しめる
弾丸のようなフォルムが美しい
現代マシンのようなグリップがなく、繊細な制御が必要だ

 コードマスターズの本シリーズは、これまで各シーズンのF1シーンをまるごと追体験する「キャリアモード」に重きが置かれ、それ以外にあまり遊びがない印象が強かったが、今作「F1 2013」ではそのあたりが大きく改良されてきている。

 もちろん、従来通り1シーズンをフルで体験できる「キャリアモード」や、1セッションのレースを楽しめる「グランプリモード」は搭載される。ちなみに「キャリアモード」には、約半分に短縮されたグランプリを体験できる「シーズンチャレンジ」というサブモードがあり、こちらは短時間でサクっと楽しみたい人に最適だ。

 前作から搭載された「トライアルモード」では、タイムアタック、タイムトライアルに加えて新たに「シナリオモード」を搭載。これは与えられたシチュエーションでレースに勝つことを目指すというチャレンジモードだ。

 そして今作の注目となるのが「F1 CLASSICS」モード。本モードは1980年代に活躍したレジェンド級のマシン・ドライバーをフィーチャーするゲームモードで、その中に様々なサブゲームモードが存在する。

 登場するレジェンドドライバーは全10名。日本初のF1フル参戦レーサーとなった中嶋悟を始め、ナイジェル・マンセル、アラン・プロスト、ミハエル・シューマッハ、ゲルハルト・ベルガー、ミカ・ハッキネンなどなど、各国のエースとして一時代を築いたドライバーが勢ぞろいだ。

 その彼らのために、同時代のレジェンドマシンも登場。全てではないが、ウィリアムズ、ロータス、フェラーリといったコンストラクターから、1986~1988年のマシンを中心に5台がプレイアブルとなる

 今回、クラシックマシンを少しだけ試走してみたが、やはり現代のマシンとは違ったユニークな感覚が楽しめた。今回触ったのは、中嶋悟が乗ったこともあるウィリアムズの1988年モデル。

 その挙動は、現代のマシン挙動からは想像できないほど柔らかい。パワーがあるわりにグリップが甘いのが原因だと思われるが、ステアリングへの反応はやや鈍いし、舵を戻したあとの揺れ戻しも強い。コーナーでは思ったよりアウトに流れやすく、なんだかオイルが撒かれた路面を走っているような、F1というより箱車レースに近い感覚だ。

 現代F1マシンの、コースを切り裂くような鋭さとは違うが、それでも高馬力エンジンで時速300キロをマークするマシンである。速度管理やコーナー時のステアリング操作は通常以上に繊細さを求められ、操作のひとつひとつが情報量豊かにフィードバックされるため、ゲーム中の現代マシンにはない面白さがある。

 クラシックモードでは画質が敢えてセピア調になる演出もあり、遠い過去の追体験という雰囲気が良くでていてグッド。タイヤや空力がまだまだ発展途上であった時代の、それだけに制御が難しいじゃじゃ馬たち。純粋なテクニックを競うという面があらわになりそうで、これをマルチプレイでやってみるのも楽しそうだ。

 9月19日から開幕する東京ゲームショウ 2013の会場では本作の2013シーズンとクラシックモードの双方がプレイアブル展示されるとのことなので、気になる方はぜひコードマスターズブースでひと足早く体験してみよう。

【スクリーンショット】
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(佐藤カフジ)