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オフラインイベント「ドルアーガの塔 ファンミーティング2013」開催
スーパーバイザーの遠藤雅伸氏も登壇。「3つの新エニグマ」など新要素を発表!
(2013/8/26 12:20)
ウィローエンターテイメントは8月25日、東京・上野のGRACE BALI 上野でMMORPG「ドルアーガの塔~the Recovery of BABYLIM~」のオフラインイベント「ドルアーガの塔 ファンミーティング2013」を開催した。
このイベントでは本作のプロデューサーを務めるウィローエンターテイメントの沼田健佑氏と、特別ゲストとして本作のスーパーバイザーであるモバイル&ゲームスタジオの遠藤雅伸氏が登壇した。
「3つの新エニグマシステム」など、「ドルアーガの塔~the Recovery of BABYLIM~」の今後の要素が明らかになったほか、プレーヤーの質問に両氏が答え、開発秘話なども紹介された。遠藤氏は気さくにプレーヤー達のテーブルを回り、冗談を交えた会話で会場を常に盛り上げていた。沼田氏もプレーヤー達の声をできるだけ集めていて、盛んな交流が行なわれた楽しいイベントとなった。
新地域「ニアバーナ」ではドルアーガの塔復活の秘密が語られる!?
「ドルアーガの塔 ファンミーティング2013」では抽選で選ばれた30名以上のプレーヤーが集まった。アーケードゲームの「ドルアーガの塔」からのファンという人も多いようで、ファンの年齢層は比較的高めだが、まだゲームを始めたばかりという人もいた。プロデューサーの沼田氏によれば、テレビアニメのファンも多いという。
イベントでは最初に沼田氏からこれからのアップデート要素が語られた。今後実装要素として最初に語られたのが3つの「エニグマシステム」。エニグマとは“謎”のこと。「ドルアーガの塔~the Recovery of BABYLIM~」の「ドルアーガの塔」には各階にエニグマがあり、これを解き明かすことで宝箱が出現し、様々なアイテムが入手できる。今後はこのエニグマに新たな要素が加わるという。
1つめは「チェインエニグマシステム」。1フロア内の複数のエニグマを解くことで、ボーナスとも言える追加の宝箱が出現する。2つめは「アブソリュートエニグマシステム」。エニグマを解く“スピード”などいくつかのパラメーターで“解明度”を判定、その数値によって宝箱の内容が変化する。解明度によってベーシック、マニアック、アブソリュートと変わる。
3つめが「コンプリートエニグマシステム」。フロアに設定されている全ての「アブソリュートエニグマ」を一番高い評価であるアブソリュートでクリアすることで得られるボーナスエニグマだ。この3つの新たなエニグマにより、さらに塔での冒険を楽しくしたいと沼田氏は語った。
加えて今後実装される新マップとして「ニアバーナ」が紹介された。2012年より実装されてきた「冥界シリーズ」の最後を締めくくるマップでこれまでの冥界マップのおどろおどろしい雰囲気とは異なる、“浄土”というイメージを持ったマップとなっている。深奥部には「降魔殿」という神殿があり、ここには復活したドルアーガの塔の秘密が隠されているという。
ニアバーナはマップの接続という所も注目ポイントで、6月に実装された「ギエナの原」で試練を超えなくては到達できないのだが、さらに既存のマップにも接続されているという。この接続にはプレーヤーを驚かせる秘密がある。さらにニアバーナは中央に大きな川があり、その川には「邪の女神ティアマト」がいる。今回、戦いを挑むことはできるものの、とてもかなわない存在だという。イベントで挑戦するようなものも考えていると沼田氏は語った。
加えて10月10日に「超塔の日」という大きな発表を行なう予定が発表された。アニメで重要な役割を果たした「黒ギル」に関する情報、コンテスト、新コンテンツなどが発表される予定で、これらの情報は9月に追加情報が出されるとのこと。
“遠藤節”炸裂のトークショー。これからの課題は職業間のバランス
遠藤氏は沼田氏とトークショーを行なったほか、ユーザーからの質問にも答えた。遠藤氏はイベント中、積極的にプレーヤー達のいるテーブルを回り、交流していた。質問コーナーも「○○はするんですか?」、「します!」という感じで速いペースで答え、かなりの質問(要望)に答えた。気さくで親しみやすい遠藤氏ならではの雰囲気が、イベント全体を盛り上げていた。イベントでは“歓談の時間”も設けられており、沼田氏もユーザーの輪に入り交流していた。
トークショウでは改めて、「ドルアーガの塔~the Recovery of BABYLIM~」の製作秘話が語られた。ゲームの前にアニメ「ドルアーガの塔 ~the Aegis of URUK~」の企画があり、ゲームはアニメと連動して企画されていたが、遠藤氏は最初はゲームの存在そのものを知らなかったという。
アニメの出来はかなり満足しているものの、MMORPGに関しては「この世界では遠距離武器は出さないで欲しい」と遠藤氏が言っていたにもかかわらず“弓”を使うレンジャーが入っている点など、引っかかっている部分もあるとのことだが、5年間ゲームをプレイしている人にはとても感謝しているという。
ゲームの思い出話としてはとても手が出ないような高額アイテムを並べた「ボッタクル商店」を用意したとき、本当に高額アイテムを買うユーザーがいて驚いたことや、ゲーム内に「25歳の遠藤氏」のマスクとアバターアイテムが登場し、さらにイベントで遠藤氏の姿をしたキャラクターだらけになったことなどが語られた。
これからの展開に関しては、アニメで語られるドルアーガを倒したことで主人公ギルから「黒ギル」という存在が分離してしまったストーリーが、「ドルアーガの塔~the Recovery of BABYLIM~」でも関係してくるという。沼田氏はアップデートに積極的で、できるだけ既存の要素を組み合わせるなど実現可能なものに取り組んでいきたいと語った。そのためにもユーザーの声を求めているとのことだ。
質疑応答は、遠藤氏がどんどん質問ボックスからユーザーの質問に答えていく形となった。ほとんどが質問と言うより要望であり、最も多い要望が「キャラクターの職業間のバランス調整をして欲しい」というものだった。MMORPGの定番の要望ではあるが、ボックスの中は類似の意見ばかりでユーザー達の要望の強さを伺わせた。
バランス調整は開発としても優先度の高い問題としており、各職業を先鋭化しつつ調整していくという。「スキルをもっと増やして欲しい」というのも多かったが、こちらも同じようにバランスをとって欲しいという意図のようだ。新スキル導入も考えているとのこと。
「協力してクリアすることで多くの経験値が上がるクエストを増やして欲しい」という要望に関しては、今後増やしていく方針であり、レベルごとに協力できるクエストも考えていくとのこと。現在のレベルキャップの120レベル以降のキャラクター達の将来像も議論を重ねている。「ドルアーガの塔」は本作のメインコンテンツであり、毎日気軽に楽しめるようなさらなる改良も考えている。
「遠藤氏はもっとゲームにインして欲しい」という意見に遠藤氏は「忙しいのもあるけど、レベル上げがきつすぎる。“もっとレベル上げのバランスをゆるくして欲しい”という要望を皆さんが出してくれればと思う」と語った。「過去できなかった企画は?」と言う質問では、「UIのスキン化」があったという。ちなみに遠藤氏がデザインを担当したら、「パンツのスキン」をデザインするつもりだったとのこと。要望では「スマートフォンで遊べるコンテンツを用意して欲しい」というものもあった。
イベントの最後で遠藤氏は「私もわがままを言わせてもらって、ゲームは少しずつ良くなっているように思えます。沼田プロデューサーもがんばっているので、これからも楽しんでプレイしていただければと思います」と語った。
沼田氏は「私は去年の8月からこのタイトルを担当していますが、初めて続きで失敗もありますが、まだまだしっかりした内容をお届けできていない部分もありますが、面白いゲームを目指してやっていきたいといつも考えていますので、これからもよろしくお願いします」と語った。
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