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タカラトミーアーツら7社が「ぬいぐるみ7社・合同展示会2013」を開催
ミクのぬいぐるみや、「今でしょ!」グッズ、ひな人形ミッフィーなどユニークグッズ登場
(2013/7/3 16:54)
タカラトミーアーツなどメーカー7社は7月3日、東京・錦糸町のすみだ産業会館にて「ぬいぐるみ7社・合同展示会2013」を開催した。問屋をはじめとした流通業者を対象にしたイベントで、各メーカーの新製品を展示している。会期は7月5日まで。
出展したメーカーは、サン・アロー、セキグチ、タカラトミーアーツ、童心、内藤デザイン研究所、ナカジマコーポレーション、吉徳。各社それぞれの取り組みを見ることができた。本稿では、初音ミクのぬいぐるみを出展していたセキグチ、LINEキャラクター他様々なユニークな出展をしていたタカラトミーアーツ、ひな人形や5月人形の手法を活かしていた吉徳といったメーカーを取り上げたい。
ぬいぐるみは初登場となる初音ミク。各社独特の“味”を活かしたぬいぐるみが出展
「ぬいぐるみ7社・合同展示会2013」で目を惹いたのは、セキグチの初音ミクのぬいぐるみやグッズだ。クリプトンとのコラボレーションで、初音ミクと、鏡音リン・レンのボーカロイドをモチーフに、2013年10月下旬からぬいぐるみやパスケース、ハンカチタオルなどを展開していく。
パスケースやハンカチタオルに描かれた初音ミクなどはかわいらしく、繊細な雰囲気もある。イラストはきのえ氏が担当しており、ぬいぐるみもきのえ氏のイラストがモチーフになっている。セキグチは今後も初音ミクなどを好む若いユーザー層に向けた商品にも力を入れていくとのことだ。
セキグチはサルをモチーフとした「モンチッチ」で人気を博したメーカーで、今年はモンチッチ40周年記念として大きくアピールしていく。様々な姿をしたぬいぐるみだけでなく、バッグにプリントするなど“絵柄”としてモンチッチを使った商品も展開していく。という。
タカラトミーアーツはLINEのキャラクターグッズを前面に押し出した形でブースを出展していた。先日の次世代ワールドホビーフェアと同様に、テレビアニメが放映されてからLINEのキャラクター人気は小学生の女子の間で特に大きい。メーカー側も手応えを感じており、夏から秋にかけて積極的に多彩なグッズを展開していく。
そのほかには、大きなサイズの音楽に合わせダンスをするぬいぐるみ「ノリノリシリーズ」に加え、台の上に座り手足を振る「ジタバタシリーズ」を10月末に発売する。また10cmほどの大きさで、スタンプでの様々な姿を再現したボールチェーン付きマスコットも新シリーズを展開していく。フェイスポーチや、ペットボトルケース、ネックホルダーなども発売予定だ。
この他にもタカラトミーアーツは他のぬいぐるみメーカーとは異なる商品をたくさん出展していた。東進ハイスクールの講師林修氏の「いつやるか? 今でしょ」のセリフを使った文具や、ダイオウイカのぬいぐるみなど流行のものをいち早く商品化するなど、ユニークなグッズがたくさん出展されていた。
吉徳は5月人形やひな人形で知られるメーカーだが、ぬいぐるみにも積極的に取り組んでいる。ぬいぐるみは動物をモチーフにしたリアルな雰囲気を持たせたものを販売している。そして、5月人形やひな人形のノウハウを活かした商品も多数出展していた。
「カブトボウ 武将カブト」は戦国時代の武将達の兜をモチーフにした帽子で、デフォルメされながらも、きちんと武具の雰囲気を持っている。メタリックな塗装の「大人タイプ」と、細部に丸みを持たせた「子供タイプ」。さらに新聞紙で作ったカブトをモチーフにした「カブトボウ 折りタイプ」も発売予定だ。発売時期は10月を予定している。
この他にも吉徳では、ミッフィーや、スヌーピー、サンリオキャラクターなどを使ったひな人形や、ディズニーキャラクターの陶器の人形、さらには歌舞伎や相撲をモチーフにしたぬいぐるみといった日本人形の吉徳ならではの商品を展開していた。
この他にもデザイナーによる独特な雰囲気を持ったぬいぐるみや、アニメキャラクターをモチーフにしたぬいぐるみなどが出展されていた。日本での生産にこだわった製品というのもあった。日本の生産者が縫うと、パーツの付け方のバランスなどで海外生産に比べ“かわいらしさ”が変わってくるという。年齢が上のユーザーにも満足してもらえる高品質を実現するように、日本生産にこだわっているとのことだった。ぬいぐるみというジャンルでも様々な新しい試みが行なわれていると感じた。
取材した商品は全て開発中のものであり、実際の商品と異なる場合があります