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【E3 2013】「Plants vs. Zombies: Garden Warfare」はファミリー版「BF」に?!
ゾンビを向こうに植物たちがが暴れまわるハチャメチャCOOPプレイの模様を確認
(2013/6/15 10:50)
ゾンビの侵略を植物たちが撃退するという謎の世界観を持つ「Plants vs. Zombies」は、タワーディフェンス系のトップセラーと化した作品だ。全世界で1億4,000万インストール、Facebook上のファンだけでも1,000万人を軽く越えるというモンスター級の人気で、その勢い余ってか、今回のE3ではFrostbite 3エンジンを使った驚きのTPS版が電撃発表された。
それが2014年春にXbox 360/Xbox Oneで先行リリース予定の本作「Plants vs. Zombies: Garden Warfare」。公表された映像からは植物たちを操ってゾンビの猛攻を撃退していく協力プレイの様子が明らかに。会場に用意されたクローズドブースではスタッフの解説のもと、更に詳しいゲームプレイ要素を確認できたのでご報告しよう。
クラス制や多彩な戦闘用ガジェットもあり……これはファミリー版の「Battlefield」だ!
オリジナルの「Plants vs. Zombies」は10~20代の若年層を中心に、上は60代まで広範なプレーヤー層を誇る作品だ。それを受けて本作「Plants vs. Zombies: Garden Warfare」もファミリー色の濃いTPSに仕上がっている。
今回、クローズドブースで披露されたマルチプレイデモでは、4プレーヤーでのCOOPプレイが披露されている。
ゲームを開始すると「Battlefield」のパロディ的なブリーフィング画面から一転、ファンキーな「Plants vs. Zombies」世界が開幕。「庭戦争」を意味する副題が示す通り、ゲームの舞台はどっかの家のお庭。WAVE制で次々に侵入してくるゾンビの群れを、各種の植物たちの能力と立ち回りで撃退していくという内容だ。
面白いのは独特のクラスシステム。披露された範囲では「Peashooter(豆鉄砲)」、「Champer(食虫植物)」、「Sunflower(ひまわり)」、「Cactus(サボテン)」の4植物が登場。いずれも個性的な攻撃方法を複数持ち、全く違ったプレイフィールがある。それぞれ5機の残機制があって、残機がある限りは各プレーヤーが好きな植物を選んでプレイできるようだ。
・Peashooter
豆鉄砲で敵を攻撃。根を張って地面に固定することで協力な豆マシンガンと化す能力もあり、「BF」でいえばアサルトに相当。
・Champer
大きな口でゾンビを丸呑みしてしまうインファイター。ドロドロの液体を吐きかけて敵を動けなくするスペシャルアタックも存在。
・Sunflower
太陽の力を使ってビームを発射。波動砲チックな大技で敵をなぎ倒せるほか、味方をヒーリングする能力もある。いわばメディック役。
・Cactusa
サボテンゆえ動きは鈍重だが、トゲを精密に飛ばしてスナイピングが可能。遠距離戦で力を発揮すると同時に、サボテンバリケードやポテト地雷など罠張りも得意。
……このほか、戦闘中には「Garlic Drone」と呼ばれる無人攻撃機を発射して支援攻撃を受けることも可能と、最近のミリタリーFPS並みの戦闘ガジェットも用意。いわばファミリー向け、COOPプレイの「Battlefield」、それが本作なのである。
グロ描写も悲壮感ゼロ。ハチャメチャすぎる演出に大笑いで楽しめそう
4つの植物が個性を生かして各WAVEを乗り切っていく内容はそれだけでもユニークだが、さらに本作を楽しいものにしているのは、どこかのネジが吹っ飛んだハチャメチャな演出の数々だ。
ゾンビを倒すと首はとれるわ、バラバラになるわでやたらグロ演出が過剰気味。しかしコミカルな絵柄と明るい雰囲気も相まって悲壮感はゼロ。Facebookで「ウチの子の首をちぎるのが楽しみ!」なんてフィードバックもあるほど、なんともアメリカンなノリが楽しげだ。
いくつかのWAVEを乗り切るとボスゾンビ「Disco Zombie」が出現。ヒッピー文化全盛の1970年台を思わせるクネクネした動きで、ダサカッコイイBGMに合わせてミラーボールを振り回す!しかし意外と弱い。
これを倒すと身の丈5メートルはありそうな大型ゾンビ「Gargantaur」が出現!ちっちゃな子供ゾンビをナデナデするや、電柱を引っこ抜いて襲い掛かってくる。これも撃退すると最後は身の丈30メートルはありそうな巨大メカゾンビが出現!!哀れ植物たちはまとめて踏み潰されて……。
そもそもゾンビのくせにメカってどういうことだ……なんてツッコミは野暮なことになりそう。先々でどんな個性的なゾンビが出現してくるやら、ヘンなものが大好きなゲーマー層にも何気に楽しみな作品となりそうだ。