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【E3 2013】EAブースにて「Battlefield 4」64人対戦を初体験!

拠点そのものが崩壊するコンクエスト、世にも恐ろしいコマンダー攻撃!

6月11日~13日開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

Electronic Artsブース

 Electronic Artsが今秋発売予定の「Battlefield 4」。前作「BF3」から2年でのリリースということで大きな変化がないと見る向きもあるが、今作ではFrostbite 3エンジンの採用でさらなるダイナミックな戦場を再現するほか、ファン念願のコマンダーモードの復活に大注目。

 E3会場のサウスホール入り口正面という1等地に陣取ったElectronic Artsブースでは、なんと本作の64人対戦設備が用意されていたので早速プレイ。64台のPCにマウス、キーボードという理想的な環境に加え、なぜかXbox Oneコントローラーも接続されていたのでそのプレイ感触をレポートしよう。

EAブースの大半を占める「Battlefield 4」体験エリアに長蛇の列!

「Battlefield 4」の試遊コーナー。なんと64台のPCが並ぶ
超リッチなコマンダー席でチームを指揮

 今年のEAブースでは、先日のプレスカンファレンスで発表されたEA Sports関連の新作や、メカアクションFPS「Titanfall」、レースゲーム「Need for Speed Rivals」をはじめとし多數の出展が行われいたが、やはり「Battlefiled 4」は別格だった。

 巨大ブースの大半を占めるエリアには64台のPCが並べられ、その両端にはマルチモニター装備の「コマンダー席」も用意。いちど本作をプレイしようと1日を通して来場者が列をなししていたが、なにしろ64人がいっぺんにプレイできる環境である。長大な列が一度に全部ブース内に吸い込まれていくのがまた面白い。

 会場に用意された環境は、スペック不明だがそれなりの性能がありそうなゲーミングPCに、Razer製のゲーミングマウス、キーボード、ヘッドセットが接続されているという本格的なものだ。ゲームパッド派のためにXbox Oneコントローラーも接続されており、地味ながら「Xbox Oneコントローラーは普通にPCで使える」という事実が明らかになっている。

 試遊エリアでは順番待ちの列から64人づつが内部に招き入れられ、クローズドエリアでプレイ方法を伝えるの簡単なブリーフィングを経ていざ対戦へ。1ラウンド20分ほどのプレイで本作のフィーリングをしっかりと確かめることができた。

 ちなみに、ブリーフィングルームでいくつか本作の要素が明らかになっている。クラスタシステムは前作と同様で、「アサルト(突撃兵)」、「エンジニア(工兵)」、「サポート(援護兵)」、「レコン(偵察兵)」の4種類。コマンダーは通常プレーヤーとは別枠として、PCやタブレットなどからゲームに参加できる。

 さて、初めてのマルチプレイでは高層ビルがド派手に倒壊するだろうか?

試遊エリアのプレイ環境。ゲーミングPCにゲーミングマウス、さらにXbox Oneコントローラー!奇しくもPCで利用可という、PCゲーマーには嬉しい事実が判明してしまった

敏腕コマンダーが勝負のカギ?! 拠点の崩壊で試合も激しく動き出す!

32対32でレッツプレイ「BF4」!
プレーヤークラスは「BF3」と同じ。基本のプレイフィールもほぼそのままだ。

 今回対戦できたマップは上海のベイエリアを模したもので、マルチプレイトレーラームービーとして公開されたものと同じだ。ゲームルールは「コンクエスト」。A~Eまで用意された5箇所の拠点を奪いあいつつ、どちらかのチームの復活チケットが枯渇することで勝敗が決まる。

 まずは「アサルト」、「サポート」といった正面戦闘系のクラスからプレイしてみたが、プレイフィールは「BF3」とさして変わらない。ややマシンガンの反動が強くなったかなという印象がある程度で、移動その他の感触は前作と共通のものだ。

 しっかりとリコイルコントロールをすればそれなりに戦える。だが、比較的狭い市街地ながら、このマップでは戦車、ヘリ、戦闘艇と、陸海空の搭乗兵器が跋扈する。一瞬でも気を抜くと大口径砲を浴びて死ぬ。都市環境を生かし遮蔽物を生かしながら前進だ。

 「BF3」と同じく、分隊員の近くから再出撃することができるのでやられたあとの最参加はスムーズだ。この辺りのシステムは継承しつつ、やはりひとクセ違うなと思われたのがコマンダーの存在だった。

コマンダー役の画面。これは解像度からしてタブレット端末でのキャプチャだろう。

戦線を膠着させている分隊や兵器を見つけるや、無慈悲な雷を食らわせるコマンダー
拠点Cの高層ビルはいずれ倒壊する運命で、占領ポイントでウロウロしていると全員死ぬ。

 コマンダーはマップ全体を見渡せる画面、いわば神の視点で戦場を把握しながらプレイ。その中で大別して3つのロールがある。各分隊への攻防地点の指示、補給物資の投下、そして支援攻撃だ。

 支援攻撃には空爆からトマホークミサイルの投入まで複数のオプションがあり、破壊効力の持続性と、瞬間の打撃力にバリエーションがある。ともかく神の視点で全てを把握している者が巨大な火力を持っているというのはやっかいだ。

 例えば、こちらのチームで戦線維持のカギとなっている分隊が敵コマンダーに見つけられてしまうと、ピンポイントの火力投射により戦局が変動する。密集していると分隊の全滅で一気に戦線が下がってしまうので、敢えて分散行動することも必要になるのだ。

 今回プレイしたセッションでは相手側のコマンダー役がそのあたりのスキルに長けていて、分隊がいいとこまで進むたびに~Killed by COMMANDER~という流れを幾度か食らい、結局自分としては裏とりに終始するという流れになってしまった。膠着中にコマンダーの助け舟で邪魔な敵戦車などが爆散するとスカッとするのもまた事実。

 そして戦闘が佳境に入る頃、マップ中央に位置する拠点C、すなわち高層ビルが倒壊を始める。つかの間の大崩落、あっという間に瓦礫の山と化し、拠点Cは無くなってしまった……!

 つまり、ラウンドの最中に、地形もろとも、拠点そのものが消し去られてしまったのである。こうして、それぞれ自陣に近い拠点2つずつを確保した状態となり、互角の戦いに移行。当初5拠点のうち3拠点を確保していた側にとっては、相手チームのチケット自然減という優位がなくなるため、とにかく再度攻めなくてはならず、じわりとした膠着が打破され、試合がまた激しく動き始めることになるのだ。

 このあたり、単に地形が変わるということではなく、ゲームルールとも密接に関連しているあたりが面白い。この他のマップではどんな仕掛けが見られるだろうか、俄然本作のリリースが楽しみになってきた。

(佐藤カフジ)