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セガ、「初音ミク -Project DIVA- F」店頭体験会を池袋からスタート!

大画面で新操作「フリップ」を体験!

1月19日 開催

会場:LABI1 池袋モバイルドリーム館

【初音ミク -Project DIVA- F】

3月7日 発売予定

価格:7,329円(パッケージ版)

6,600円(DL版)
CEROレーティング:C(15歳以上対象)

試遊台は9台が設置されており、ヘッドフォンでのプレイとなった

 セガは、2013年3月7日に発売を予定しているプレイステーション 3用「初音ミク -Project DIVA- F」の店頭体験会を全国6都市8会場で開催するが、その第1回をLABI1 池袋モバイルドリーム館にて1月19日に開催した。

 朝10時からスタートした体験会だが、本作の体験会は初ということもあり、開店前、早い人では始発あたりから、100人程度が列を作ったとのこと。また、取材陣が訪れた13時前後の段階では比較的列は短くなっていたものの、中には10数回すでにプレイした、といった熱心なファンが何人もいたようだ。

 体験版は「ネガポジ*コンティニューズ」(アーティスト:sasakure.UK)&モジュールは「Hello, Good Night.」、「Tell Your World」(アーティスト:livetune)&モジュールは「初音ミク オリジナル」、「東京テディベア」(アーティスト:Neru)&モジュールは「鏡音リン オリジナル」の3曲がプレイ可能。リズムゲームの難易度はEasy、Normal、Hardから選択可、コントローラー設定もチェックできる仕様となっていた。

 また、PlayStation Vita「初音ミク -Project DIVA- f」と異なる操作となる画面を擦る「スクラッチ」の代わりに用意された左右のスティックを弾く「フリップ」操作は、どちらのスティックを使ってもOKとなっていた。

 会場には着ぐるみ 初音ミクさんも来店。写真をバシバシ撮られる姿に相変わらずの人気の高さが伺えた。

体験版には3曲が収録されていた
新操作となる「フリップ」の説明もロード中に表示
着ぐるみ 初音ミクさん。会場に登場するとバシャバシャと写真を撮られていた

本作のプロデューサー・林 誠司氏にミニインタビュー

プロデューサー・林 誠司氏

 会場には本作のプロデューサー・林 誠司氏も来場。わずかな時間だが合同インタビューに応えた。

――今日から体験会もスタートし、発売まで2カ月といったところですが、開発の進捗はいかがでしょうか?

林氏:ほぼ道筋は見えたかなということで、あとは本当に最後の締めの段階に入っているので、今日の体験会で見てもらえているものは、映像も完成版のクオリティと言っても過言ではないものです。後もうちょっと、発売日までありますが、開発としては最終局面といったところです。予定通り3月7日にはお届けできると思います。あまりこんなに自信を持って言えることはないんですけれども……。今回はかなり順調です。

――PS3「F」はPS Vita「f」をベースにしつつも、いろんな追加要素が入っていると思いますが、具体的にどこが違うのかを改めて説明していただけますか?

林氏:わかりやすいのが6曲の追加楽曲ですね。それに伴ってモジュールも10数体追加させていただいております。ただ、この楽曲もモジュールも、PS Vitaで遊んでいただけるよう追加DLCを用意するので、「F」も「f」も同じ楽曲、モジュールで遊んでいただけるという形になりますが、PS3「F」で初お目見え、最初から入っているという形になっています。

 もう1つわかりやすいのは、やはり「高解像度に対応したグラフィックス」ですね。おうちの画面サイズに依存しますが、大画面で遊んでいただけるというのが大きなポイントですね。PV鑑賞モードやライブスタジオモードでは3D映像出力にも対応しておりますので、対応TVをお持ちの方は、飛び出すミクさんたちを見ることができるので、楽しんでいただけると思っています。

 「ライブスタジオモード」は、「f」ではカメラを使ったARライブ機能がありましたが、PS3ではその代わりにどうやって楽しんでもらうかを考えた結果、ARライブで楽しめた楽曲がライブステージで楽しんでいただけるものです。自分でカメラを切り替えしていただいたりできるので、ライブを見に行ったような感覚を楽しんでいただけると思います。それと、今回、東京ジョイポリスで去年の夏に行なわれたスペシャルライブ「DAIBA de DIVA」のプロジェクションマッピングの手法をイメージした追加演出が各楽曲にあります。そのときに演奏された4曲もあわせてご覧いただけるようになっているので、結果ボリュームもアップしてますね。

 操作系に関しても、スクラッチの操作がフリップに操作系を切り替えていますが、同じような感覚で遊んでいただけると思うんですけれど、片手でプレイされることが多かったスクラッチと、両手で遊んでいただけるフリップでは、意外と違った遊び方ができるのではないかと。その違いを楽しんでいただきたいなと思っています。

――ボリュームもアップしているということですね。

林氏:一通りPS Vitaの「f」でやったことに見直しをかけながら、使い勝手も良くしていってなおかつ、PS3「F」では代わりにこういうこともできます、といった形で、それぞれハードの特性の違いに合った楽しみ方をしていただけるようにチューンアップしています。

――フリップの操作のコツなどあれば教えてください。

林氏:テストプレイをしているスタッフから聞くと、アナログスティックを倒した状態で、スティックを稼動域一杯に擦るような動きをすると、スクラッチに似た操作感が出せるのではないかということでした。スティックをはじくようにしてもいいんですが、連打のときはそちらのほうがスクラッチの操作に近いという話でした。でも、プレーヤーさんからアナログスティックならではの操作法が出てくるのではないかなという気はしています。

――3月は恒例の「ミクパ」がありますが、何か本作に合わせたイベントなどの予定はありますか?

林氏:本作にあわせていろいろな施策を検討中です。準備ができ次第発表させていただきますので、ご期待いただければと思います。

――「Project DIVA」シリーズではPS3で初のパッケージタイトルとなりましたが、パッケージでの発売が決まった理由を教えていただけますか?

林氏:「f」の開発が先にスタートしましたが、PS Vitaは携帯機としては解像度も高くて、それをより高解像度で、PS3というフォーマットで遊んでいただける機会を増やしたほうが、より多くのお客様に遊んでいただけるのかな、と思いまして。PS VitaからPS3への移行はある意味共用できる部分が多いということも理由にはなりましたね。1から作るわけではないので、リリースまでの期間も短くてすみますし。

 ただ、実はビジュアルに関してはけっこういじっていたりするんですけれども、特に2Dのテクスチャーは綺麗に調整しなおしていたりするので、PS3にあわせてバージョンアップしています。

――PSPの「Project DIVA」の場合、PS3では「ドリーミーシアター」という形で展開されていましたが、「f」の場合は「F」になってこれまでと違う展開になりましたが、その理由は?

林氏:PSPの場合は、PSP版を遊んでくださった方々へのサービスという形のバージョンアップとしての「ドリーミーシアター」というコンセプトでした。今回の「f」と「F」の場合は、あくまで「Procect DIVA -f」の最新作をPS VitaとPS3で遊んでいただく、というコンセプトなので、「ドリーミーシアター」とは異なりますね。

 ただ、ちょっと話がずれてしまうんですが、「ドリーミーシアター」を制作したときの経験が今作「F」の開発でかなり活かされていまして、割とスムーズに「3月の発売日は大丈夫です」と言えるのは、その経験があったから。その技術は確実に活かされていますね。

――最後に、発売を楽しみにしていただいているユーザーの皆様にメッセージをお願いします。

林氏:PS Vita「f」を楽しんでいただいた方も、PS3「F」から「Project DIVA」に触れていただける方にも満足していただけるように、開発一同作りこみましたので、ぜひ発売日にお手に取っていただいて遊んでいただいて、感想等々お聞かせいただければ、我々としても非常に幸せな限りです。ぜひよろしくお願いいたします。

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(佐伯憲司)