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ガンホー、「ラグナロクオンライン10thアニバーサリー・フェスタ」を開催

たくさんのファン達が10周年を祝う、「トイ・ウォーズ」グランプリも併催

12月1日開催
会場:秋葉原UDX Gallery/Gallery NEXT1-3/AKIBA SQUARE

 ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、秋葉原UDX Gallery/Gallery NEXT1-3/AKIBA SQUAREにおいて、Windows用MMORPG「ラグナロクオンライン」日本運営10周年を記念したオフラインイベント「ラグナロクオンライン10thアニバーサリー・フェスタ」を12月1日に開催した。

 今年「ラグナロクオンライン(RO)」は、10周年を記念した様々なイベントを行なってきたがオフラインイベントの1つのクライマックスが、「10thアニバーサリー・フェスタ」となった。イベントは秋葉原UDXの3カ所を使う大きなもので、様々な催しが行なわれ、「RO」の2013年の展開も発表された。3つの会場の内1つでは、Windows用オンラインFPS「トイ・ウォーズ」のオフラインイベント「TWGP2012(トイ・ウォーズグランプリ)」が行なわれており、こちらもレポートする。

 「10thアニバーサリー・フェスタ」は朝10時半~17時までと長時間にわたるものだったが、たくさんのファンが会場を訪れ、フィナーレは観客席いっぱいのファンの温かな拍手で締めくくられた。会場には「RO」の年表もあり、その前で自分たちの思いを噛みしめているファン達の姿が特に印象的だった。

「RO」10周年、たくさんのファンに祝福されながらの記念イベント

ガンホー代表取締役社長の森下一喜氏
ガンホー執行役員ゲーム事業部オンライン本部長の飯野平氏
「RO」の原作コミックを手掛けるイ・ミョンジン氏
開発元のGravity RO開発統括部長のホン・サンギル氏

 「10thアニバーサリー・フェスタ」は、ガンホー代表取締役社長の森下一喜氏とスタッフ達の激しいサンバの踊りで開幕した。森下氏やラグナロ娘の乾曜子さん、そしてガンホースタッフは、2012年浅草サンバカーニバルに参加したときの衣装や、カプラ職員のコスプレなどでファンの前で踊りを披露した。

 森下氏は「多くのファンに集まっていただいて、ホントに感謝しています。ちょうど10年前、『RO』の商用サービスをスタートする瞬間をモニター越しに見ていました。当時は少ない社員数でしたが拍手喝采でスタートを祝いました。そして10年間、本当にお客さんに支えていただき、ここまで来ることができたことを嬉しく思い、ありがたく思います。うまくいったことも、失敗したこともたくさんありましたが、まだまだ至らぬところもたくさんあります。これからまたさらに皆様の声をいただいてサービス・運営の向上に務めていきます」と挨拶し、イベントの開催を宣言した。

 韓国からは「RO」の原作コミックを手掛けるイ・ミョンジン氏と、開発元のGravity RO開発統括部長のホン・サンギル氏が来日し、10周年を祝った。イ氏は「この10年で様々な日本のイベントに参加しましたが、花火大会での皆さんの暖かさとポリンの花火が特に印象に残ってます」と語った。ホン氏は「2012年は10周年に加え、世界大会で日本が優勝するなど、忘れられない年になったと思います。皆さんの変わらぬ熱意にとても嬉しく思っています」と挨拶した。

 イベントはメインステージと、サブステージで様々な催しが行なわれた。メインステージでは「Ragnarok World Championship(RWC) 2013」応援ソングを歌ったアーティストの麻生夏子さんのスペシャルライブや、ドラマCDに出演した声優の日高里奈さんのトークショウ。「RWC 2012」で世界一となった日本代表ギルドGreensleevesのメンバーが、ステージに登場し、試合を振り返った。おなじみのコスプレステージも行なわれた。「ラグナロクオンライン カンファレンス」として様々な施策も発表された。こちらは後で詳しく紹介したい。

 サブステージでは「RO」の10年を振り返る年表が張り出され、協賛各社の様々なミニゲームが体験できたり、会場の外にあったクリスマスツリーへの飾りを作ることもできた。飴細工職人がブースを出展しており、イベントなどに参加すると「RO」のマスコットモンスター「ポリン」の飴細工をもらうこともできた。ニコニコ生放送の「ガンホーちゃんねる」で放送中の「ひみつギルド」の公開録音や、コスプレの撮影スペースも設けられたほか、ファン主催イベント「RAG-FES」も同時に開催された。

 今回のイベントでは12月11日から実装される「アドベンチャーズタワー」を先行体験もすることができた。こちらはユーザー投稿と、協賛各社の企画、さらに運営スタッフこだわりを活かして各フロアをデザインした挑戦型コンテンツで、プレーヤーは力を合わせてタワーを攻略していく。サブステージでは実装に先がけこのコンテンツに挑戦できた。

 今回初お披露目になったもう1つが「ラグナロク バトルロイヤル」という新対戦コンテンツだ。「RO」の対戦は熱いファンを獲得しているものの、ルールが複雑でハードルが高い。「ラグナロク バトルロイヤル」は同じ職業、同じステータス、同じスキルで4人でのバトルロイヤル形式で行なわれる。どういったコンボで戦うか、誰と戦うか、プレーヤースキルが求められる対戦コンテンツとなる。今回はサブステージで予選を、決勝戦をメインステージで行なう形式となった。

 今回はチャンピオンより転職できる3次職「修羅」と、アサシンクロスより転職できる3次職「ギロチンクロス」での対戦大会が行なわれた。決勝戦では「普段から修羅を使ってるので、絶対に負けたくないです」といった熱いコメントも語られた。間口は広い一方で、職業への理解と、スキルの繋げ方の戦略、さらに他の3人がどう動くかといった読み合いも求められる。新たな対戦コンテンツとして今後の展開を期待したい。

 イベントの最後はガンホーの登壇者がメインステージに揃った。森下氏は、「長い時間本当にお付き合いくださいましてありがとうございました。僕たちがゲームを運営し、開発を行なっていく中で、まだまだ何もわからないことがすごくあるなと。でもお客さまに楽しんでいただく、こうやって会場で大きな拍手をいただけること、皆さんに支えていただけることは、本当にやりがいのある仕事だなと思っています。今日から『10周年と1日目』として新たな1歩だと思っています。これからも末永くお付き合いいただき、さらにさまざまなゲームで笑顔を提供していきたいと頑張っていきたいと思っています。ありがとうございました」と挨拶した。

ラグナロ娘の乾曜子さんと七園未梨さん、10周年サポーターの白河優菜さん
オンライン本部第1パブリッシング部第1企画課主任の中村聡伸氏と、オンライン本部第1パブリッシング部第1企画課主任の山本兼寛氏
オンライン本部第1パブリッシング部第1企画課の長澤誠吾氏(左)と、満田健太郎氏
10周年を記念するクリスマスツリーの点灯も行なわれた
イベントはサンバによって幕を開けた
世界一となった日本代表ギルドGreensleevesのメンバーが、試合を振り返った
2013年の展開も多数発表された
おなじみとなったコスプレ大会。今回も多数の参加者があった
10周年のプレーヤーデーターから様々な切り口で表彰を行なった「勝手にアワード」
新対戦コンテンツ「ラグナロク バトルロイヤル」
こちらはサブステージの様子。10周年の年表や、クリスマスツリーの飾りを作るといったことも。右下はファン主催イベント「RAG-FES」

日本大会「RJC 2013」開催決定! 世界大会「RWC 2013」は日本での開催を発表

「RJC 2013」は4月に決勝戦が決定された。そして、「RWC 2013」は日本での開催を発表
サンバカーニバルへの参加も発表

 「10thアニバーサリー・フェスタ」では、「ラグナロクオンライン カンファレンス」として、今後の展開が発表された。カンファレンスは2部構成となっており、1部ではイベント中心で、2部では今後実装予定のコンテンツが紹介された。

 イベントの予定で最初に紹介されたのが、「ラグナロクバトルロイヤル」。今回、「10thアニバーサリー・フェスタ」で行なわれた対戦コンテンツをネットカフェで展開していく。「ラグナロクバトルロイヤル」は4人のバトルロイヤル形式で、同じ職業、同じステータス、同じスキルで戦うというコンテンツだが、ネットカフェでは「修羅」、「ギロチンクロス」に加え、「忍者」でも行なう予定だという。実施方法は今後発表していく。

 2011年から行なわれている「ワールド対抗戦」は普段プレーヤーが楽しんでいる「攻城戦」でのワールド最強を目指す大会だ。今回、2013年の開催が発表された。予選は、2013年1月から開始される。今回の「ワールド対抗戦」は、11月末に行なわれた3次職のバランス調整により大きな変化がもたらされている。この新しい環境の中、強豪ギルド達はどのような戦略で戦っていくだろうか。

 そして、7対7で対戦する「RO」最強ギルド決定戦「Ragnarok Online Japan Championship(RJC) 2013」の開催が決定したことが発表された。参加ギルドの募集は1月より、予選は3月より開始される予定だという。こちらもバランス調整が勝負の行方に影響を与えそうだ。さらに世界大会である「Ragnarok World Championship(RWC) 2013」が日本で開催されることが決定した。今年の「RWC 2012」では日本代表のGreensleevesが優勝を果たした。Greensleeves連覇となるか、それとも新たな日本代表が出場するのか、そして日本代表は勝てるのか、期待したい。

 この他、関連グッズ、「浅草サンバカーニバル」への参加等が発表された。第1部でユーザーが大きく盛り上がったのが、「セカンドコスチューム」の発表である。こちらは「RO」のキャラクターの衣装をアレンジした“2つめの服装”が使えるようになるアイデアで、現在3次職から鋭意制作中だという。「RO」は服装に関しては職業固定になっていた。選択の幅が広がる要素はユーザーも期待が大きいと感じた。

「ラグナロクバトルロイヤル」のネットカフェ展開、ワールド対抗戦といったイベントの他、今後の要素として「セカンドコスチューム」も
関連グッズの紹介。右はブラウザゲーム「ラグナロクオンライン ギルドマスターズ」の12月のイベント

様々なコンセプトの「アドベンチャーズタワー」、今後はストーリーを重視したコンテンツが

ユーザーや企業が企画したフロアによる全102層のコンテンツ
実装が遅れている「攻城戦TE」も改めて紹介された

 カンファレンス第2部は、コンテンツの実装予定が発表された。12月11日実装予定の「アドベンチャーズタワー」は、ユーザーの投稿と、関連企業、運営スタッフがモンスターをチョイスしてフロアを設定したコンテンツで、102階層のタワーを登っていくことになる。71時間ごとに挑戦できるメモリアルダンジョンで、5階層ごとにボスが待ち受ける。参加方法はプロンテラに登場するNPCに話しかけることで行くことができる。期間限定のコンテンツで、数週間の開催を予定している。

 挑戦の際パーティを組むことで再挑戦時間を短縮できる特典があり、最大で待ち時間は23時間まで短くなる。塔のモンスターはコンセプトごとにまちまちだが、ボスは強力であり、フロアをクリアしていくのは協力していくことが求められる。塔を上っていくことで、「アドベンチャータワーポイント」を入手でき、各階層のショートカットができるようになったり、「頭装備」を入手できる。

 ポイントの入手はこの他にもランダムに登場する「ボーナスポリン」を倒すなどいくつかの入手方法がある。ちなみに20階は弊誌がチョイスしたモンスターが待ち受けている。また、モンスターと戦わなくても全てのフロアを見回れる「ギブアップシステム」も用意されるという。

 今後実装予定のコンテンツとして、2012年7月に発表された「攻城戦TE(トレーニングエディション)」が今回再び紹介された。実装が遅れているのはスキル調整の実装が遅れたことを受けてとのこと。「攻城戦TE」は中級者向けのカジュアルな攻城戦コンテンツで、装備品などは無料でレンタルして戦いに参加できる。毎週、10個の城を取り合う形となる。

 攻城戦の宝箱のアイテムを入手することで「準神器」という強力なアイテムが作成できる。準神器を入手するには少女型モンスターと戦うクエストに挑戦することになるという。攻城戦TEも通常の攻城戦と同じように、城を入手したギルドが挑戦できる「ギルドダンジョン」も用意されている。また、こちらも以前発表されている投資を行なうことでギルドダンジョンに一般の冒険者が挑戦できる要素や、攻城戦と攻城戦TEに挑戦することで、様々なアイテムと交換できる「攻城戦ポイント」といった要素も紹介された。これらの要素の実装は、2013年第1四半期を予定している。

 また、先日のパブリックビューイベントで紹介された「グラストヘイム」クエストに加え、異世界でのストーリー「Episode 9.1エクラージュ」も今後実装予定だという。妖精の姿をしたラフィネ族を中心としたストーリーが展開する。異世界のクエストで集める事ができる「スプレンデッドコイン」の重要度が増すとのことだ。さらに「RO」の原作となるコミック「RAGNAROK」を元にしたストーリークエストも盛り込まれる予定だ。今後はストーリー要素も強化されていくようだ。グラストヘイムは2013年第一四半期で、その他のストーリー要素はその後という形になる。

 最後となるのは忍者の上位職、「朧」と「影狼」。武士の鎧のような装備と、それぞれのスキル名が紹介された。今回詳細は明らかにされなかったが、和風を強調した職業で、2013年第2四半期の実装を予定している。この他にも様々な企画が進行しているとのことだ。

「アドベンチャーズタワー」で入手できる頭装備は、塔攻略に欠かせないものとなる
「攻城戦TE」では様々な恩恵がもたらされる
パブリックビューイベントで紹介された「グラストヘイム」。強力な敵が待ち受けるコンテンツだ
今後の実装要素。ストーリーが強化されていく方向だ
忍者の上位職、「朧」と「影狼」。2013年第2四半期の実装を予定

「トイ・ウォーズ」。こちらも大盛況の「TWGP2012」。体力2倍など、今後の方針が明らかに

第2パブリッシング部第2プランニング課課長代理の齋藤和寛氏
会場に入りきらないほどのファンが訪れた

 「10thアニバーサリー・フェスタ」と同時に行なわれた「TWGP2012」では、「トイ・ウォーズ」の様々なイベントが行なわれた。こちらも盛況で、会場に人が入りきれないほどのファンが集まった。

 「TWGP2012」のメインは、オンラインで行なわれていたゲーム大会の決勝戦。大会は最強クランを競う「1部リーグ」、勝率50%以下のクランが参加できる「2部リーグ」、近接攻撃のみで争う「近接リーグ」の3大会のNo1が決定した。さらに、声優の三澤紗千香さん、近藤唯さん、岸尾だいすけさん、上坂すみれさんが参加するトークショーも行なわれた。

 また、ガンホー第2パブリッシング部第2プランニング課課長代理の齋藤和寛氏によって、今後の「トイ・ウォーズ」の展開が語られた。「トイ・ウォーズ」は12月にアップデートを予定している。現在日にちはまだ未定だが、様々要素を改善しバランスを調整し、新要素を投入していくという。

 最初に紹介されたのが、「PvE」要素。巨大なボスと対戦できるコンテンツで、4人同時に挑戦することができる。ステージをクリアすると色々なアイテムと交換できるクーポンが入手できるという。また、敵にとどめを刺さなくてもポイントがもらえる「アシストポイント」という概念も導入され、アシストランキングという評価も新設される。

 最も大きな変化としてはキャラクターの基本HPがこれまでの1,000から2,000と倍になる。これに合わせ武器の能力も情報修正されるが、例えばバズーカの周辺火力は弱くなるなど、バランスが変わってくるという。全体的に倒されにくくなることで、ゲームの感触が変わってくるとのことだ。この他「クラン戦」にクランではない仲間を募って挑戦する要素や、毎日クエストに挑戦することで報酬を得るといった要素も導入される。

 さらに2013年には現在プレーヤーの多くが問題視しているラグの問題への本格的な対応を行なっていく。そして第2四半期から予告していたキャラクターフィギュアを配置できる「ジオラマ」、第2期のストーリー要素などが導入される。今後はPvEやジオラマにも力を入れ、対戦を好むコアプレーヤーと共に、より広い層のユーザーにアピールしていく計画だという。

 2013年には2月に「TW甲子園 オンライン大会」、5月に「ファイブボンバーマッチ オンライン大会」、そして7月から「TWGP 予選」とゲーム大会も行なっていくことが発表された。さらに「トイ・ウォーズ」をサービスしている他の国とも連携し、世界大会も企画しているとのことだ。

 また、スクリーンショットやイラストのコンテスト、ゲーム大会などを融合させた「私立日向高校学園祭」というイベントも企画中。加えてテレビアニメ「戦姫絶唱シンフォギア」、講談社のコミック「魔法先生ネギま!」とのコラボレーションも発表された。2013年1月からFacebookの公式ページもスタートするなど、今後も活発な活動を行なっていくという。

日本一最強クランを競う「TWGP 2013 1部リーグ」などのゲーム大会が中心に、声優による生アテレコやトークショウなども
12月には様々なバランス調整や新コンテンツが導入される。
さらに今後の予定や、コラボレーションも発表された
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(勝田哲也)