「モンスターハンター3(トライ)G HD Ver.」のプレス体験会を開催
オンライン協力プレイやチャットなど気になるポイントを体験!!
株式会社カプコンは、12月8日に発売されるニンテンドーWii Uと同時発売される「モンスターハンター3(トライ)G HD Ver.(以下、MH3G HD)」のプレス体験会を開催した。会場にはWii Uが8台用意され、「MH3G HD」ならではのインターネット経由の通信プレイも体験できた。気になる通信プレイ周りや、実際にHDバージョンをプレイしての感触をお伝えしていこう。
シリーズプロデューサーの辻本氏と、タイトルプロデューサーの塩沢氏が「MH3G HD」のポイントを紹介。辻本氏はWii U GamePadを使ったチャット入力でのコミュニケーションを一押し |
「MH3G HD」では、インターネット通信によるオンライン協力プレイもできるのが、大きな魅力。体験会では実際にルームを作ってのオンラインでの4人プレイが楽しめた |
体験会には、「モンスターハンター」シリーズプロデューサーの辻本良三氏、「MH3G HD」タイトルプロデューサー塩沢夏希氏が参加。Wii U「MH3G HD」のポイントを解説した。
まずは「MH3G HD」の特徴のおさらいとなるが、スペック面では画面解像度が1080pのフルHD、サウンド面ではリニアPCMの5.1chサラウンドに対応した。特にバーチャルではない本式のサラウンドタイトルはシリーズでも初めての対応となっている。BGM、効果音もそれに伴って3DS版よりアップグレードされている。
3DS版「MH3G」との連携では、3DSとWii Uでセーブデータを転送することで、外では3DS版で、家ではWii U版でプレイするといったプレイスタイルが可能。セーブデータ転送は10秒程度でスムーズに転送できるほか、転送中にはおなじみの曲「英雄の証」をアレンジした新曲も聴けるということだ。
また、Wii U版と3DS版のプレーヤーが一緒に遊ぶことも可能で、1台のWii Uに対して3台の3DSが通信できて、最大4人でのローカル協力プレイが楽しめる。3DS版でのダウンロードコンテンツや配信クエストも最初からすべて収録してあるので、3DS版に劣ること無くたっぷりとフルに楽しめる。
Wii U「MH3G HD」の最大の特徴と言えば、やはり“インターネット通信で全国のハンターと一緒に遊べる”ことだろう。オンラインプレイは無料で、他のプレーヤーとチャットでコミュニケーションがとれる。
辻本氏としても「MH3G HD」ではこの“チャットによるコミュニケーション”に注目してもらいたいということで、Wii U GamePadでのチャット入力を紹介。タッチパネルでの入力方法には、「キーボード(ローマ字入力)」、「50音(かな入力)」、「ケータイ(フリック入力)」、さらに手書き認識による「手書き」といった入力方法が用意されている。また定型文も用意されていて、例えば「罠を仕掛けます。」といった、狩りに使うであろう文章がデフォルトで入っているし、それらを編集して自分なりのものに変えることも可能だ。
Wii U GamePadのタッチパネルには、3DSの下画面の機能をそのままに搭載。タッチパネルに表示させる機能のカスタマイズも同様に可能だ。Wii Uタッチパネルではプレイをしながらだと画面の中央が触りづらいところがあるのだが、それに対してゲームパッド側の画面を左右に寄せられるようになっていた。どちらかに寄せて親指で触りやすくできるというわけだ。
また、操作周りでは、ZLボタンは「チャット機能(定型文メニュー呼び出し&チャット入力画面呼び出し)」、ZRボタンは「ターゲットカメラのオン/オフ(モンスターの方にカメラが向いてくれる)」という割り当てになっている。
キーボード、五十音、ケータイ、さらに手書きと、チャット入力方式を多彩に用意。Wii U GamePadならではだ | |
辻本氏はHDのグラフィックスの綺麗さがよくわかる場所として、お気に入りの渓流の滝を紹介。水しぶきのリアルな表現など、3DS版にはないエフェクトが加わっている |
【ネットワークモードの流れ】 | |
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オンラインでのプレイは、ワールドを選び、ロビーを選び、そしてルーム(港)へ参加するという流れ。ロビーは目的別に用意されていて、チャットも可能なので、特定の目的の人と一緒に遊ぶのもやりやすい |
【Wii U GamePadでのチャット入力】 | |
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チャット入力は写真のように自分が扱いやすい入力方式に切り替えできる。写真ではタッチペンを使っているが、親指でタッチするやり方でも快適に扱えた |
【Wii U GamePadのスクリーン】 | |
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タッチスクリーンはまさに「3DS版の下画面」の使い方。ただ、Wii U GamePadだとそのままでは画面が3DSよりも大きくて中央付近が触りづらいので、画面を左右に動かせるようになっている |
【Wii U、3DS間でのセーブデータ共有】 | |
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3DSとセーブデータの共有が可能。データ転送には専用アプリを使用する。転送中には「英雄の証」をアレンジした新曲が再生されるという |
実際にインターネット通信によるネットワークモード4人プレイを体験! ルーム作成(港を開く)では、細かな設定もできる |
村と港を行き来させてくれる「剣ニャン丸」。Wii U版ではこのメニューに「ネットワークモード」が加わっていて、ここからオンラインに入れる |
続いて、実際にインターネット経由でのプレイを体験。この体験会では、ブラキディオスが登場する上位クエスト「剛拳爆砕! ブラキディオス!」と、ラギアクルス亜種が登場する「双界の覇者」を、どちらもインターネット経由の4人プレイで挑んだ。
ネットワークモードの作りは「ワールドからロビーに入る」方式。村と港を行き来させてくれる「剣ニャン丸」に話しかけると、1番下に3DS版にはなかった「ネットワーク」という項目がある。それを選べばワールド選択の画面に入っていく。
ワールドは「自由エリア」、「新人エリア」、「上位エリア」、「G級エリア」、「求人エリア(特定のクエストクリアが目的な人向けのワールド)」と名前のついたワールドがあって、それぞれ1つあたり1,000人が参加可能。ワールド内にはさらにロビーがあり、1ロビーあたり100人が入れるようになっている。
ロビーに入ると、同ロビーに接続中の人同士でチャットができるなか、「港を作る」か「港に入る」のどちらかで、ルーム(港)に参加するという流れになる。港を作るでは、ルーム名、ターゲットのモンスター指定、コメント、パスワード設定などが設定できる。
プレイしてまず感じたのは、画面の綺麗さ、そして迫力だ。単純に3DS版のものが解像度が増したのではなく、テクスチャが描き換わって細かなところまで見えるようになっているし、湯気の表現なんかも簡易なものではなく据え置き機レベルのエフェクトにきちんと変わっていた。
インターフェイス周りも、フォントはもちろんとして、アイコンもものすごくくっきりとした鮮明な画面。また、画面サイズの違いからも、例えば3DS版でプレイしている時には気にとめなかったような、遠くを飛んでいる鳥に気づくなど、凝った表現もより楽しめる。
処理落ちを感じなかったのも大きな魅力。3DS版では複数のモンスターが入り乱れているシーンだと処理落ちがあったのだが、この「MH3G HD」ではどんな場面でもスムーズ。今回はWii U版のプレーヤーが4人参加した環境なので、3DSのプレーヤーが参加している場合はどうなるのかわからないが、少なくともWii U版4人のオンライン協力プレイは非常に快適だった。
Wii U GamePadでのプレイについては、さすがに慣れが必要なところがあって、特にスティックが左右ともに上にある配置は独特。右スティックとボタンを連続して触る時にはボタンを間違えるなんていうこともあった。ただ、それ以外のことに関してはすぐにスムーズにプレイできて、タッチスクリーンも、それこそ“3DSのタッチスクリーン感覚”で使えた。3DS版の上下画面を感覚的にも再現できている。
クエスト中のチャットは、やはり定型文が便利。定型文はZLで表示させたあと、右スティックで選択できるので、左スティックで走りながら使えるようになっていて、非常に扱いやすかった。チャットログの表示も数秒で自動的に消えるので、狩りの邪魔にならないように配慮されている。
コミュニケーションの楽しさも、すんなりと扱える遊びやすさがあった。この体験会では初めてWii Uおよび「MH3G HD」を触った人がほとんどだっただろうと思うのだが、モンスターを発見したプレーヤーがマーカーを出し、それに対して「わかりました。」と定型文で応えたり、尻尾を切り落としたら「グッジョブ!」という定型文を出したり。狩猟達成後には挨拶しつつ並んでポーズをとってみたりと、短時間のうちにコミュニケーション機能を活用できるようになっていた。それによる面白さ、楽しさは言うに及ばず。「モンスターハンター」シリーズならではのものがある。
チャットを交えながら4人で狩り!! 罠を仕掛けたり、発見報告をしたりと、オンライン経由でもチャットでコミュニケーションができるのはやはり楽しい。HD画質ならではの迫力もたっぷりで、3DS「MH3G」の魅力をより楽しめた |
快適さ、美しさ、迫力、そしてインターネット通信での協力プレイにチャットコミュニケーションと、まさに楽しさ全部入りなWii U「MH3G HD」。たっぷりと楽しめるボリューム、がっつりとやり込める奥深さも、言うまでも無いほどにバッチリとある。Wii Uを買うなら押さえておいて損のない1本だろう。
【最新スクリーンショット】 | ||
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【3DS版(左)とWii U版(右)の比較】 | |
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(2012年 11月 17日)