BtoBコーナーで見つけた韓国産最新タイトルをピックアップ

コンボMMORPG「CABAL II」、ホラーオンラインFPS「F.E.A.R Origin Online」など


11月8日~11日開催
 
会場:釜山国際展示場(BEXCO)



 G-STAR2012のBtoBコーナーではBtoCコーナーとは異なる様々なタイトルが出展されていた。まだ開発中で、出展はムービーのみという作品も多かったが、今回はその中から4タイトルを紹介したい。

 「CABAL Online」の続編の「CABAL II」、ホラーFPSをオンライン化した「F.E.A.R Origin Online」、24人ものプレーヤーキャラクターが登場する「Wild Buster Titan」、そしてスタイリッシュなアクションMO「Ptoject-A」とどのタイトルも注目である。



■ コンボシステムがパワーアップ、CryEngine 3での美麗グラフィックス「CABAL II」

様々な組み合わせが楽しめるようになった「CABAL II」のコンボシステム

 ESTsoftの開発する「CABAL II」は、日本でもサービスされている「CABAL Online」の続編となる。韓国では近日オープンβテストが開始される予定だ。本作は開発が5年ほどかかっているとのことだが、開発期間が長くなったのは、ゲームのグラフィックスエンジンをオリジナルのものから、CryEngine 3に変更したためだという。

 「CABAL II」ではウォーリアー、ウィザード、フォースシールダー、プリースト、フォースブレーダー、フォースアーチャーの6職業から1つを選択してプレーヤーキャラクターを作る。極めてオーソドックスなMMORPGを指向しており、基本を抑えたシステム、グラフィックスの美麗さ、爽快感のあるスキルアニメーションなどがセールスポイントとなる。

 本作の最大の特徴は前作以上に楽しい「コンボシステム」だ。スキルはコンボを前提に設定されており、ショートカットで発動させることで繋がっていく。前作は繋がるスキルは決められていたが、「CABAL II」では、多彩に分岐していく。敵に合わせて有効なコンボを探したり、属性を絡めたりすることができるようになった。コンボを繋げることでスキルの硬化は上昇し、さらにエフェクトが派手になるという。とどめを刺せた場合は「ドラマチック フィニッシュ ブロウ」が発動、爽快な演出が楽しめる。

 ゲーム内でのソーシャル機能の強化や、より細かいキャラクターカスタマイズ、他のプレーヤーのダンジョン攻略を観戦するシステムなども盛り込まれる予定で、仲間との繋がりによって一緒に遊ぶだけでなく、仲間の戦いを見て楽むこともできるゲームになるとのことだ。現在海外展開はタイでの展開が決まっているが、その他の国への展開は未定だ。

【CABAL II トレーラー】

【CABAL II】
グラフィックスは前作から大きく進化。キャラクターのセクシーな衣装も注目




■ ホラーFPSがオンライン専用タイトルに「F.E.A.R Origin Online」

会場やブースで流されていたプロモーションムービーには、シリーズでおなじみの赤い服を着た少女も

 「F.E.A.R Origin Online」はBtoBだけでなく、BtoCのNOWCOMブースでも出展されていたタイトル。Inplay Interactiveが、Warner Brosからライセンスを受けて開発したオンラインFPSで、2012年11月よりオープンβ予定。FPSシリーズ「F.E.A.R」と同じ世界観を持つ作品だ。

「F.E.A.R」シリーズはホラーの要素を強調した雰囲気に大きな特徴がある。「F.E.A.R Origin Online」では「シナリオモード」が用意されており、ここでは恐怖に立ち向かうことになるという。プロモーションムービーでは、シリーズを象徴する少女の幻影の他、大量の異形の怪物と戦うシーンもあった。「Left 4 Dead」のような生き残りをかけて戦うモードとなるようだ。シナリオモードではプレーヤーキャラクターは特殊能力も使えるという。

 NOWCOMブースでは8対8のオンライン対戦が体験できた。こちらは特殊能力のない、オーソドックスなオンラインFPSで、ホラーな演出やストーリー要素などは確認できなかった。欧米のIPのオンライン版を韓国メーカーが作るという点が興味深い。日本での展開は未定だが、特にシナリオモードは体験してみたいと感じた。

プロモーションムービーでは凄惨なシーンが連続した。ストーリー要素にも期待したい
こちらはオンラインゲームパブリッシャーNOWCOMブースでも出展されていた対戦バージョン8対8で戦えた

【F.E.A.R Origin Online】
どこか恐ろしげな雰囲気もあるスクリーンショット




■ レベルを上げると開放される24人のプレーヤーキャラクター「Wild Buster Titan」

Wild Busterブースでは「Wild Buster Titan」を大きくアピールしていた

 Wild Busterは自社と同じ「Wild Buster Titan」というMMORPGを出展していた。本作は来年末サービス予定で、パブリッシャー、サービスする国もまだ未定だ。クォータービューで様々な火器を使ってて戦う。本作には「正規軍」と「傭兵軍」の2つの勢力があり、RvRもゲームの大きな目標となる。

 本作の最大の特徴は24人のキャラクターである。性能や武器の異なる24人のキャラクターが存在しており、1人のキャラクターを育てていくと、他のキャラクターがアンロックされていく。1つのキャラクターのレベルキャップは50で、1週間ほどで到達できるバランスだという。プレーヤーはどんどんキャラクターを育て、コレクションしていくこととなる。

 ボス戦の時はこのキャラクター、RvRの時はこのキャラクター、パーティでのバランスを考えるとこいつ、というように複数のキャラクターを使いこなすゲームとなる。キャラクターは今後も追加されていくという。

「Wild Buster Titan」は青の正規軍と、赤の反乱軍にわかれる

【Wild Buster Titan】
クォータービューで、多数の敵と戦っていく




■ スタイリッシュに、激しく戦えるアクションMO「Ptoject-A」

「Ptoject-A」以外も、複数のタイトルを紹介していた

 Galaxy Gateの開発する「Ptoject-A」は「アラド戦記」を思わせる横スクロール型のアクションMOで、スタイリッシュな雰囲気と、細かく描き込まれたグラフィックスが大きなセールスポイントだ。2013年にサービス予定で、現在パブリッシャーを募集中とのこと。

 剣を持った戦士や、両手に拳銃を持ったガンナー、セクシーな衣装に身を包んだ女忍者など5つのクラスが用意されており、最大4人でダンジョンに挑む。ダンジョンフィールドは広めで、キャラクターのアクションに応じてスムーズに拡大、縮小する。

 ムービーでは巨大なボスと戦うシーンや、格闘ゲームのような強力なコンボで戦う対戦モードが紹介されていた。街の広場ではカメラがグッと引き気味になり広い空間が映し出される。世界観の基本はファンタジーだが、背広のようなアバターや、ゼンマイ仕掛けのロボットのようなペットも確認できた。派手な演出と、スピーディなゲームシステム、グラフィックスのセンスに期待したい作品だ。


プロモーションムービーからの写真。世界が細かく作り込まれているのが分かる

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(2012年 11月 12日)

[Reported by 勝田哲也]