「2012アラド戦記決闘日本一決定戦」レポート

優勝したのは前回大会優勝者の「はんにゃばる」選手


会場:TFTホール300



 株式会社ネクソンは11月10日に、「アラド戦記」の決闘日本一のプレーヤーを決める「2012アラド戦記決闘日本一決定戦」を開催した。

 今回の大会の参加者は、オンライン大会、関東大会、関西大会、東北大会、そして昨年大会出場者から合計16名。トーナメント形式で日本一の選手を決定するというイベントだ。

 第1試合、第2試合は1本勝負、3位決定戦、準決勝、決勝は3本勝負の2本先取した選手の勝利というルールだ。この記事では本大会の試合レポートと、大会と合わせて発表されたソーシャルゲーム「アラド戦記SG」を紹介する。





■ 全国のトッププレーヤーが熱い戦いを見せる。大会を制したのは「はんにゃばる」選手


解説を務めたのは「アラド戦記」2009年の日本大会出場者「あー君」氏
実況を務めたのはオンラインゲーム実況アナウンサーの「yukishiro」氏

 1試合1回戦は昨年の大会で準優勝した「アークメイジ」使いの「pa-in」選手 vs「サモナー」使いの「召喚元帥」選手。序盤から「召喚元帥」が召喚を出して牽制しながら距離を取っていき、「pa-in」選手が距離を詰めていくという試合展開。試合は「召喚元帥」選手のペースに思われたが、試合終盤最後の最後で「pa-in」選手のコンボが綺麗に繋がり逆転勝利を決めた。「pa-in」選手は試合前に舞台裏で「この試合負けそう……」と弱気な発言をしていたそうだが、きっちりと勝利を納めた。

 第1試合3回戦では「ホリーオーダー」使いの「Eustoma」選手と vs 「サモナー」使いの「あわじ」選手。解説のあー君氏によると「『ホリーオーダー』は防御寄りの職業で、『サモナー』が距離を取りやすくなっています。『ホリーオーダー』は物理防御が高いですが、『サモナー』は属性攻撃を仕掛けてくるので、あわじ選手が有利かもしれません」とコメント。試合では「Eustoma」選手が自らにバフを掛けながら一気に相手を掴みコンボを決めるなど健闘したが、相性の問題か「あわじ」選手の勝利となった。「有名プレーヤーとこういう場で戦えて光栄でした」という「Eustoma」選手のコメントが印象的な試合だった。

 第1試合4回戦は「女レンジャー」使いの「PhulMoon」選手 vs 「インファイター」使いの「イサック」選手。序盤「イサック」選手が攻撃を巧みに回避しコンボを叩き込み大きくHPを削るが、その後「PhulMoon」選手もコンボを返しその勢いで「イサック」選手を画面端に追い込む。そのまま更にコンボを決めHPを削りきった。解説の「あー君」氏によると「『PhulMoon』選手の"読み”が上手く当たり一気にコンボを繋げられた」とコメントした。

 引き続いて第2試合1回戦、「pa-in」選手 vs 「バーサーカー」使いの「大阪プライド」選手。「前回の準優勝選手なので全力で倒したい」とコメントした「大阪プライド」選手、丁寧に攻撃を当てていくが、「pa-in」選手に「テレポート」で回避され思うようにダメージを与えられない。あと1撃というところまで追い込むが、「pa-in」選手がきっちりカウンターを返し、「pa-in」選手が勝利を収めた。

 第2試合3回戦は「退魔師」使いの「Love&Joy II」選手 vs 「竜闘士」使いの「はんにゃばる」選手。「ずっと憧れていた選手なので、勝ってどちらが強いかを証明したいです」と話す「Love&Joy II」選手だが、「はんにゃばる」選手の完璧なコンボを受けHPを7割以上削られる。画面右下に追い込み攻勢に出るが、「はんにゃばる」選手のカウンターが炸裂し、一気にHPを削られた。「はんにゃばる」選手の圧倒的なテクニックを見せつけられた試合だった。

 準決勝進出選手は「pa-in」「PhulMoon」「コポォwwww」「はんにゃばる」選手となった。

 準決勝第1回戦 は「pa-in」選手 vs 「PhulMoon」選手。初戦はお互い削り合いから「pa-in」選手がカウンターを決め、まずは「pa-in」選手が1勝。2戦目は劣勢だった「PhulMoon」選手が一気にコンボを決め逆転。あまりの華麗なテクニックに解説の「あー君」氏も言葉を失うほどだった。健闘を見せた「PhulMoon」選手だったが、「アークメイジ」の「テレポート」に苦戦し、3戦目は「pa-in」選手が制し決勝へ駒を進めた。

 準決勝第2回戦は「はんにゃばる」選手 vs 「コポォwwww」選手。初戦は「コポォwwww」選手が画面端に「はんにゃばる」選手を追い込みコンボがが上手く決まったが、「はんにゃばる」選手が「竜闘士」の打たれ強さを利用し、強引にカウンターを仕掛け「はんにゃばる」選手がまずは1勝。2戦目は「はんにゃばる」選手がほぼ完璧なコンボを叩きこみ、一気に「コポォwwww」選手のHPを削りきり、決勝戦への切符を手にした。

 決勝戦は「pa-in」選手 vs 「はんにゃばる」選手。この組み合わせは昨年の大会とまったく同じ組み合わせだ。試合前「pa-in」選手は昨年の大会の時の「はんにゃばる」選手のコメント「敗北を知りたい」をもじり、「敗北を教えてやろう」とコメントし、勝利への意気込みを見せた。しかし初戦は「はんにゃばる」選手が怒涛のコンボを叩きこみ、HPを9割近く残した状態で「はんにゃばる」選手が勝利。2戦目も「はんにゃばる」選手は「pa-in」選手の動きがわかっているかのような的確な動きを見せ、2戦目も「はんにゃばる」選手が制し、この瞬間「はんにゃばる」選手の2冠達成が確定した。

 優勝した「はんにゃばる」選手は改めて「敗北を知りたい」とコメント、圧倒的王者としての貫禄を見せつけた形だ。実況解説の2人も「素晴らしくレベルの高い試合を見ることができました」とコメントしていた。次回の大会では「はんにゃばる」選手が防衛に成功し3冠を達成するのか、新たな王者が誕生するのか。今から楽しみだ。


【大会の模様】
緊張した面持ちでPCに向かう選手たち会場に向かって手を振る余裕を見せた「あわじ」選手
一瞬も気が抜けないギリギリの試合展開


【上位入賞選手】
3位入賞の「PhulMoon」選手2位入賞の「pa-in」選手2冠達成となった1位の「はんにゃばる」選手





■ モバゲー「アラド戦記SG」の事前登録が開始。PCとの連動要素も


「アラド戦記SG」の紹介を行なったモバイル事業企画チームの黄珀信氏

 モバイル事業企画チームの黄珀信氏からはモバゲー版でサービス開始予定の「アラド戦記SG」の紹介が行なわれた。

 「アラド戦記SG」は最大60人によるリアルタイムバトルが特徴的なソーシャルゲーム。「アラド戦記」の名前を冠しているだけあり、アバター要素は数億通り以上の組み合わせがあり、ジョブも30種以上用意されるという。

 事前登録を行なうともれなく「アラド戦記SG」内のゲーム内特典アイテムがもらえる他、PC版「アラド戦記」との連動要素も追加される予定する予定となっている。

 また2012年12月にはレベルキャップ開放や、新規ダンジョンが追加される大型アップデート「時間の扉」の実装も予定しているという。詳細については後日改めて発表される予定だ。


【「アラド戦記SG」】
「アラド戦記SG」の紹介資料。「アラド戦記」らしいアバターや職業などの要素を生かしたソーシャルゲームになっている

(C) 2012 NEXON and Neople / AXELMARK

(2012年 11月 11日)

[Reported by 八橋亜機]