Daum、G-STAR 2012にて「DaumMobage」の最新ラインナップを発表
モバゲーの11タイトル投入で韓国スマホ市場を狙い打ち!
韓国のPC向けポータルサイト「Daum」を運営しているDaum Communicationsは、「G-STAR 2012」で同社がサービスしているゲームプラットフォーム「Daum Game」の今後の戦略を発表した。
「G-STAR 2012」の会場外には「神撃のバハムート」のポップがあった |
BtoBコーナーのDaumブース。モバゲーと共同運営しているDaumMobageのPRを行なった |
Daumの30~40代男性ユーザーのゲーム傾向 |
「Daum」は韓国第2位のPC用ポータルサイト。2009年にプラットフォームのオープン化を行ない、「Daum Game」をスタートさせた。Daum Gameは来毎年30%ずつ成長しており、現在の会員数は350万人。
しかし、韓国では現在PCからスマートフォンへのユーザーの移行がハイペースで進んでおり、スマートフォンへの対応が企業の業績を左右する緊急の課題になっている。そこで2011年11月にディー・エヌ・ーエーとのパートナー契約を締結、2012年2月にスマートフォンサービス「DaumMobage」をスタートした。
3月に「怪盗ロワイヤル」をローンチ。7月にはiOS用のSDKを公開。8月には「ファイナルファンタジー ブリゲイド」、「神撃のバハムート」とモバゲーの人気タイトルを立て続けに投入している。スタートしてから夏までは会員数の伸びが緩やかだったか、8月にビッグタイトルを矢継ぎ早に投入した付近から成長のスピードが急上昇し、会員数はそれまでの5倍以上に急増している。
「G-STAR 2012」ではBTCブースこそなかったが、BTBコーナーに大きめのブースを出展して、スマートフォンタイトルのPRを行なっていた。今回の発表では、モバゲーのタイトルを中心に11の新規タイトルのサービスが発表された。これらのタイトルは、普段ほとんどゲームをしないハイパーカジュアル層に向けたもので、Daumのスマートフォン用無料通話アプリ「MyPeople」と連携してサービスされる予定だ。
他に、既存のユーザーに向けた強化策として、PC向けのブラウザゲームやスポーツゲームについても、今後拡充していくための新タイトルが発表された。PCオンラインゲームでは、野球とブラウザゲームを拡充していくことが発表された。というのが、Daumがコアユーザー層である30~40代の男性について、ゲームのプレイ状況を調査したところ、もっとも遊んでいるのはスポーツゲーム(39%)だった。その後ろに、ブラウザベースのゲーム(26%)、RPG(16%)と続く。このコア層に訴えるための戦略として、今後その2つに今まで以上に注力していくということだ。また、今後はパブリッシングだけではなく、自社開発も行なっていく方針だという。
質疑応答では、日本でも問題になったカードバトルゲームの射幸性について、韓国でもカードの現金取引が活性化冴えている現状についての質問が出た。これについては、ゲームの起動画面に現金化禁止のメッセージを表示するとともに、射幸性に流されないような運営を心がけるということだった。
また、おそらく韓国ユーザーがもっとも期待しているであろう「アイドルマスターシンデレラガールズ」について、韓国サービスの予定はあるのかという質問も出た。DeNA Soulによれば「アイドルマスターシンデレラガールズに関する韓国ユーザーの熱い反応は感じており、その旨は開発会社にも伝えています。Cygames様とは先日提携をしたので、今後バハムート以外のタイトルについても、韓国向けにタイトルを提供してもらうべく話合いを続けていきます」ということだった。
Daumの売り上げに対するスマートフォンサイトの比率はまだ小さく、大半をPCサービスから稼ぎだしているのが現状だ。しかし、韓国でユーザーのスマートフォン移行が進むのに合わせて、今後はゲーム会社としても存在感を示せるように、この分野に力を入れていきたいとのことだ。
今回発表されたDaum Gameの新規タイトルは以下の通り。
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(2012年 11月 10日)