Apple、日本でも「iPhone 5」のハンズオンイベントを開催

圧倒的に軽くスピーディになった「iPhone 5」を体験


9月13日 発表


 Apple Japanは9月13日に日本国内においても「iPhone 5」、「iPod touch」などの発表を行なった。基本性能などについてはすでにお伝えしているとおりで、GAME Watchでは、米国で発表された発表会の中でもゲーム関連に焦点をあて、また、日本でも開催された「ハンズオンデモ」で実際に触った内容を、写真を中心にお伝えする。

 米Appleが現地時間の9月12日に発表を行なったのを受け、日本でも9月13日の午前中から米国での発表会の様子をビデオで上映すると共に、ハンズオンデモを行なった。米国の発表会では、各種機能の紹介が発表されたが、iPhone 5に関してはCPUにA6コアを搭載したことで全体的なスピードアップとグラフィックス周りの高速化がキッチリ行なわれている事が強調された。

 発表会では米Electronic ArtsのRob Murray氏が登壇しiPhone 5で「Real Racing 3」のデモを行なって見せた。「究極のレーシングゲームを制作する」として「Real Racing 3」を紹介。Rob氏は「クルマのボディの横に周りの風景が反射して周りの様子がわかる」とグラフィックス性能が向上している点をアピール。さらには「バックミラーで後ろを見ることができるのは初めて!」と語り、会場の笑いを誘ったあと、ゲーム的にも興味深い新システムを紹介した。

 これはタイムシフト型の対戦モードで、デモでレースを行なっていると前方に走っている車が見える。しかし、その車の持ち主は実はRob氏。操作していないのに、前を走っているのはなぜか? これは前日、Rob氏がゲームに参加し走ったデータがサーバーにアップされ、その車と一緒にレースをしているのだ。では、これまでにもあったゴーストカーと一緒かというと違い、この敵車にぶつければキチンと反応しクラッシュしたりする(つまり、敵車の最終的なタイムも違ったものとなる)。リアルタイムに対戦するゲームモードとゴーストカーのシステムのちょうど真ん中のような、これまでにはない考え方のレースモードとなっている。Rob氏は「年末までにはApp Storeでリリースする」と語りデモを締めくくった。

 発表会の後半では「iPod touch(第5世代)」も発表された。「iPod touch」ではCPUにA5コアを採用しており、グラフィックス性能的には第4世代の7倍に向上しているとしていいる。このことから、「iPod touch」でもゲームのデモンストレーションにより性能の向上をアピール。登壇したのはNaturalMotion Gamesのスタッフで、開発中の「Clumsy Ninja」のデモンストレーションを行なって見せた。

 ちょっとお間抜けな雰囲気の忍者が画面中央に立っている。あちこちタッチするとそれに反応。忍者をくすぐれば(こする)、笑い転げて後ろに歩きの影に隠れてしまった。デモンストレーターによれば体の筋肉や周りの環境がシミュレートされており、キャラクター少し触れても、すべてをシミュレートした上での反応を見せるという。「一昔前ではスーパーコンピューターでやっていたことが手のひらに収まっている」と表現した。

 はじめは何もできない忍者だが、サンドバッグを叩かせたり、トランポリンでジャンプさせたりしていると徐々に学習していき上手く動けるようになるという学習系のゲームとなるようだ。同氏によれば、ホリデーシーズンには登場する予定だという。


数字上ではピンとこないかもしれないが、持つとかなり軽くなった印象となる会場で並べて撮影することが基本的に禁止されていたため、スライドの写真を掲載するが、ディスプレイは縦長になったが、本体自体はそれほど縦長になったという印象は感じない横に下画面。これまでのアプリの画面を表示すると両脇が黒く表示される
日本ではソフトバンクとKDDIから発売されるCPUにA6コアを搭載したことで、スピードアップが図られている。基本的なアプリを触った感じでは、写真の表示などグラフィックス周りの挙動もかなり速く、ストレスを感じることはなかった
CPUは速くなったが、バッテリーは長時間持つようになったという「Lightningコネクタ」はアダプタで、従来のケーブルも使用することができる
発表会で内部構造の一部が公開されたiOS 6がカバーするのはiPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPod touch(第4世代)、iPad2、The New iPad
EAが行なった「Real Racing 3」のデモンストレーション。グラフィックスは圧倒的に進化しており、細かいところまで描画されていた。また、ゴーストカーからさらに進化したゲームシステムにも注目だろう
iPod touchにはA5コアが搭載され、グラフィックス性能も向上しているという
Game Centerに対応しており、多くの人とゲームを一緒に楽しむ事ができるとアピールAppleTVで大画面に画面を出力して楽しむ事もできる
NaturalMotion Gamesによる「Clumsy Ninja」のデモ。コミカルな忍者の動きに会場からも笑いが漏れた
日本でiPhone 5は9月21日に発売となる。iPod touchは10月の発売

 ハンズオンデモでは「iPhone 5」と「iPod touch(第5世代)」を実際に触ることができた。インストールされているアプリの中にゲームはなかったため、残念ながらゲームのプレイ感をお伝えすることはできないが、「iPhone 5」を触ってみた感触を少しお伝えする。

 まずディスプレイが4インチと縦長になっている。縦位置でもって触った感触として縦長になったという感じはあまり受けないが、表示面積は確かに拡がっており、表示される文字数なども増え、ブラウジングをはじめマップを見るのにしても作業しやすくはなっている。しかし横位置にしてみるとグッと横への広がりを感じる。ちなみに従来のソフトを実行した場合、左右が自動的に黒く表示される(デジタルテレビで4:3のソフトを再生した時のような感じ)。

 縦に大きくなったことについてそれほど実感させられないが、一目で感じるのは「薄くなったなぁ」と言うことだろう。さらに持ってみて感じるのが、軽くなったということ。iPhone 4が“ズシッ”とする感じであるとすると、iPhone 5はスッという感じで持ち上げることができる。薄さと軽さは誰でも実感することができるだろう。

 そして、カメラやアプリケーションの切り替えなどを行なって感じるのは、速いと言うこと。画面の描画の速さはこれまでとは一線を画しており、ストレスはほぼ感じられない。また、画面の美しさもまた一段階高みに登った感じで、解像感も上がり、より美しくなっている。ゲームとは直接関係ないが、カメラの性能向上も著しい。会場はかなり暗く、天井にカメラを向け撮影すると、これまではノイズが酷かったが、今回撮影してみると、ノイズが劇的に減少しており、キチンと撮影できるようになった。


【iPhone 5】
少し縦長になった本体だが、それほど気にはならないディスプレイが広くなったぶん、アイコンの列が5列になった背面もこれまでとは違うアルミ削り出しの部分ができた
ソフトバンクのLTEで接続されている白と黒の2色が発売となる
【iPod touch(第5世代)】
「iPod touch(第5世代)」は最も薄いiPod touchとなる。iPod touch loopと呼ばれるストラップかけが用意されているのも今回の特徴。カメラとして使われていることが多いため、ストラップが必要と判断したという。また、iOSが6になっているのがわかる
【Game Center】
今回、ゲームアプリは入っていなかったので、Game Centerの写真を掲載する。基本的にアップデートはないようだ

(2012年 9月 13日)

[Reported by 船津稔]