コーエーテクモ、「大航海時代 Online 2nd Age」先行体験会を開催

過去や未来に動く“時代”に干渉する、新たな冒険の始まりに密着!


9月3日開催

会場:コーエーテクモゲームス本社



 株式会社コーエーテクモゲームスは、9月20日に発売を予定しているプレイステーション 3/Windows用オンライン海洋冒険RPG「大航海時代 Online」の拡張パック第5弾「大航海時代 Online 2nd Age」の先行体験会を開催した。

 「大航海時代 Online」では、これまでヨーロッパから世界全体の“地域”を実装していったが、今回新たに“時代”という要素が追加される。プレーヤーは大きな歴史の動きに立ち会い、様々な方法でその歴史と関わっていくことになるという。

 体験会ではゲームの基本的な要素が提示され、実装に先がけ試遊台でスクリーンショットを撮影できた。最新のスクリーンショットと共に、本作の基本要素を紹介していきたい。体験会後はインタビューも行なわれ、そちらではさらに細かい情報も聞くことができたので、合わせてお読み頂きたい。

 「大航海時代 Online 2nd Age」は、通常版が7,140円、様々な特典アイテムが同梱されるトレジャーBoxが13,440円、オンラインアップグレードチケットが2,940円となる。


【「大航海時代 Online 2nd Age」オープニングムービー】




■ 「大航海時代 Online」に時代という新しい“軸”をもたらす「ワールドクロック」

ゲームのコンテンツを紹介したの、コーエーテクモゲームス「大航海時代 Online 2nd Age」プロデューサーの竹田智一氏
ワールドクロックの概念と、謎の女性エイリアス

 体験会でゲームのコンテンツを紹介したのは、コーエーテクモゲームス「大航海時代 Online 2nd Age」プロデューサーの竹田智一氏。竹田氏は最初にプロモーションムービーを紹介した。ムービーでは最初に、ビルの光がきらめく街、空を飛ぶ航空機、洋上に浮かぶクルーザーと、「大航海時代Online」とは思えない映像が映し出され、クルーザーの上の女性にカメラはフォーカスしていく。

 女性は青く光る本を掲げる。その光の中、クルーザーは帆船に変わり、そして様々な歴史の場面が写し出されていく。「2nd Age」では、「ワールドクロック」と呼ばれる世界の時間を司る時計を動かすシステムを軸に、時空を越えた物語が展開される。そのコンセプトを象徴するムービーだった。

 そしてワールドクロックの紹介が行なわれた。ワールドクロックは画面右上に表示することができ、「時の進行」、「年代」、「時流」という項目がある。このワールドクロックは月に1度動き、プレーヤーの“傾向”を決める。エイリアスと名乗る占い師からの質問で、プレーヤーは“過去派”か“未来派”になり、プレーヤーの行動が今後の時の変化に関わっていくという。

 1カ月に1度ワールドクロックが動くとイングランドとイスパニアの間で大海戦が起きたり、フランシスドレイクが世界一周を企画したりといった、“歴史的事件”が起きる。プレーヤーはこの事件に介入することができる。史実の通りになるのか、それとも変わってくるのか、その“変化”こそが「2nd Age」の最も楽しいところだ。ワールドクロック導入後、プレーヤー達は個々の目標の他、「時代をどう進めるか」という要素も気に掛けプレイしていくことになる。時代の変化はワールドごとに変わってくることになるだろう。

エイリアスの占いで、プレーヤーは未来派か過去派に分かれる。そしてさまざまな歴史的事件が起きる




■ 様々な行動の際に入手できるレリックピースを集めていく「トレジャーハント」

 この“時代の変化”の影響を受けるのが新コンテンツの数々だ。1つめは、「トレジャーハント」。「2nd Age」より、冒険での発見物を著名人に報告したときや、酒場で報告した時「レリックピース」が入手できるようになった。このレリックピースは酒場で組み合わせることでさらに貴重なレリックピースになっていき、最終的に歴史的発見をもたらす「レリック」のクエストが発生するようになる。

 体験会では、レリックとして「エルドラド」への道が紹介された。レリックピースは、船乗り達の噂や、住民の言い伝えなどで、組み合わせることで伝説などさらに精度が高い物になっていく。考古学者が膨大なデーターから有益なものを抽出し、真実を見つけ出すような、そういった体験ができそうだ。

レリックピースを合成することで、歴史的発見に繋がっていく。今回公開されたレリックは「エルドラド」だ




■ 選帝侯を支援することで働きかけていく「皇帝選挙」

 2つめが「皇帝選挙」だ。プレーヤーは神聖ローマ帝国の皇帝選挙に関わることができる。皇帝選挙の舞台は「フランクフルト」となり、内陸の街フランクフルトが実装される。皇帝選挙では、プレーヤーは7人の“選帝侯”を支援する、という形で選挙に関わる。選帝侯を支援することで、皇帝候補者が当選できるように働きかけていくのだ。

 選帝侯の所属する街や、選帝侯自身が望むものを渡していくことで選帝侯の信用が得られる。そして候補者は選帝侯の支援を集めるにつれ、様々な“公約”をしていく。この公約は当選することで有効になり、支援したプレーヤーがこの恩恵にあずかれる。候補者支援で上位10位に入ると「宮廷顧問」に任命され、スキルに補正がつくなどのメリットがあるほか、特別なアバターアイテムを入手できるという。

直接的に投票するのではなく、選帝侯を支援し選挙に介入していく。選挙に勝てば様々な特典が得られる。右下が「宮廷顧問」の衣装




■ 歴史に名をなす「ガナドール」との戦い。楽器などの新要素も

 3つ目が、「ガナドール」。大航海時代の有名な海の戦士達と手合わせができる。赤ひげが特徴のオスマントルコのハイレディンや、私掠海賊として名を轟かせたイングランドの“フランシス・ドレイク”なども登場するという。ガナドールは最大5人のパーティで挑戦できる。しかし、ガナドールは彼らを守る艦隊もいて、連戦することで挑戦できる。戦闘コンテンツとして、かなりコアプレーヤー向けのものとなる。

 体験会では、最も弱いガナドールと、いきなり対戦が行なわれた。こちらは最高装備といっても良い船で、アイテムも潤沢だったが、それでも敵の回復力が大きく、なかなか倒せなかった。ガナドールは倒すことで、より高レベルのガナドールと戦えるようになるという。

 トレジャーハント、皇帝選挙、そしてガナドールの3つが今回の大きな柱となるコンテンツだ。これらはワールドクロックで大きく内容を変え、そしてコンテンツがもたらす結果が、次の時代の動きへ影響を及ぼすという。体験会では新しい楽器も見ることができた。

 体験会の最後に竹田氏は「『大航海』は新しいステージに突入しました。それにより今後の可能性も広がっていきます。クエストで語られていた過去のことや、蒸気船が出てくるような未来まで、開発スタッフも夢を広げています。サービスインまでどうぞお待ち下さい」と語った。


ガナドールとの戦いを体験。最も初期のガナドールでも、沈めるのには手こずる。
髪の毛の色を変えられる様になり、楽器も増える。バランスも手が加えられる。
運営ディレクターの木部高広氏は、トレジャーボックスの特典などを説明した。プロモーションやキャンペーンなども力を入れていくので、今後の情報に期待して欲しいとのことだ

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(2012年 9月 6日)

[Reported by 勝田哲也]