スクエニ、「ヒットマン スナイパーチャレンジ」を一足先に遊んでみた!
無料で楽しめるDLC、繰り返しプレイして最高のアサシンを目指せ!
株式会社スクウェア・エニックスは9月6日より、プレイステーション 3/Xbox 360/Windows用ステルスアクション「ヒットマン スナイパーチャレンジ」を無料でダウンロード配信する。
「ヒットマン スナイパーチャレンジ」は2012年発売予定のステルスアクション「ヒットマン アブソリューション」のスピンオフコンテンツである。本編では主人公47(フォーティセブン)が様々な方法でターゲットを暗殺していくが、本作では遠距離からの“狙撃”に特化した内容となっている。
ターゲットをいつ、どう倒していくか、戦略性の高い、スコアチャレンジの熱いゲームとなっている。本作はより完璧な暗殺を目指し試行錯誤をしていくという「ヒットマン アブソリューション」の魅力を味わえるコンテンツであり、本作をプレイすることで一層本編をプレイしたくなるだろう。今回は「ヒットマン スナイパーチャレンジ」を通じて、本編の持つ魅力にも迫ってみたい。今回はXbox 360版をプレイしてみた。
なお、「ヒットマン スナイパーチャレンジ」の入手方法はプラットフォームによって異なる。詳しくはこちらを参照して欲しい。
■ 観察し、必殺のチャンスを狙う。狙撃に特化した攻略要素の強いコンテンツ
47は、隣のビルからターゲットを狙う |
メインターゲットは武器製造メーカースタリオン・アーマーメンツのCEO「リチャード・ストロング・ジュニア」 |
インスティンクトを使うことで、敵を識別でき、壁の向こうの敵も狙える |
「ヒットマン スナイパーチャレンジ」は本編との明確な関連性は現時点であきらかにされていない。しかし、舞台は本編である「ヒットマン アブソリューション」と同じ、シカゴとなっている。今回のターゲットは武器製造メーカー スタリオン・アーマーメンツのCEO「リチャード・ストロング・ジュニア」。彼は人前には滅多に姿を現わさないが、今回、会社のイベントに15分だけ現われるという。
47は隣のビルからスナイパーライフルでリチャードを狙うことになる。クライアントの依頼は、リチャードだけでなく、ボディガード全員の始末だ。ボディガードは全部で14人。47はターゲットと、どれだけのボディーガードを倒すことができるか? というのがこのミッションの目的となる。
ゲームはリチャードを乗せたヘリが到着するところからスタートする。スコープをのぞくことで、プレーヤーは細かく周囲を観察することができる。また、「インスティンクト」を使うことで、狙撃対象だけをハイライトで表示させることもできる。インスティンクトは壁の向こうのキャラクターも表示させることが可能だ。
屋上ではパーティーが行なわれている。ターゲットはそのパーティーにはあまり参加せず、出迎えの人と話をした後、建物の上の階に行ってしまう。ゲームではこのように細かく観察しながら、リチャードをいつ倒すか、そしてどうやればできるだけ多くのボディガードを倒すことができるかを、チャレンジしていくこととなる。
ボディガード達の動きをじっくり観察していると、「暗殺のポイント」が見えてくるようになる。草むらを前に立ち止まっているときなどは、草むらの方に倒れる様にすれば、死体を発見されない。池をのぞき込むようにしている時や、ヘリポートの縁で立っているときなどもチャンスだ。また、死体を発見されてしまっても、直ぐに発見者を始末すれば、狙撃者の存在を感知されないですむ。目指すは暗殺者の存在を感知されない「サイレントアサシン」だ。
挑戦してみると、比較的ターゲットを倒すことは容易だが、ボディガードをできるだけ多く、察知されないように倒すというのが難しい。暗殺に気づかれてしまうと、リチャードは直ぐに逃走を始める。動いている的を狙うのは難しい上に、ボディーガードも逃走してしまう。よりよいスコアを目指して、何度も挑戦していくことになるだろう。
オープニング。音声は日本語版となっており、字幕も表示できる | ||
どこでターゲットを仕留めれば他の敵に気づかれないか。観察し、試行錯誤することでチャンスが見えてくる | ||
暗殺を知られてしまうとパニックに。ターゲットは逃走を始める |
■ 極めるほど楽しくなる隠し要素もたっぷり。本編との連動も
“見つけにくいアヒル”を発見。アヒルは本編にも登場する |
「ヒットマン スナイパーチャレンジ」は“やりこみ”が楽しいゲームである。スコアは、フレンドとはもちろん、世界と競うことができる。コアゲーマーならば、「世界一のスナイパー」を目指すというのもありだろう。スコアは、コンテンツのアンロックももたらす。
アンロックは「装弾数増加」、「狙撃の安定性」などゲームをより有利にしてくれる。このアンロックは「ヒットマン アブソリューション」にも引き継がれる。本編の狙撃ミッションでより有利に戦えるようになるだろう。
また「チャレンジ」はゲームの楽しさを広げてくれる要素だ。“ニンジャ”、“シマリス”、“アヒル”といった隠しキャラがマップに存在しているという。E3で行なった開発者インタビューによれば、「ヒットマン アブソリューション」本編に出てくるキャラクターが本作でも登場しているということなので、本編をプレイしてからもう1度プレイすると、様々な新しい発見があるようで、こちらも楽しみだ。
「ヒットマン スナイパーチャレンジ」は本編同様、ストイックな雰囲気がいい。華やかなパーティから1人離れ、スコープをのぞき込みターゲットを狙う。ダンスを楽しみ、料理や酒に夢中になっている客達の周りで、1人、また1人と倒されていくボディーガード達。人々にその凶行を知られること無く、その任務を完遂する47。この“カッコイイシーン”を実現させるため、プレーヤーは努力していくのである。
本編である「ヒットマン アブソリューション」は“繰り返しプレイ”が楽しい。見つからないように行動することも、正面から敵を倒すこともできる。自分の目指すプレイスタイルをひたすら突き詰めてもいいし、違ったアプローチを試すのもいい。同じステージを何度も楽しみ、自分なりの“暗殺”の美学を追い求めていくゲームだ。
「ヒットマン スナイパーチャレンジ」もまた、様々なアプローチが可能である。いつメインターゲットを撃つか、パーティのど真ん中で撃ち、大混乱を起こすのも、人しれず倒すのも可能であり、その後の展開は全く異なる。より高得点を目指す方法はもちろん、アクションとしては狙撃だけだが、それによってどんな場面を演出するかはプレーヤーの手に委ねられている。「ヒットマン」という作品が持つ“奥深さ”を感じて欲しい。
得点はランキングに反映される。累積点によってさまざまなパワーアップ要素がアンロック。また、チャレンジは獲得スキルを増す | ||
フィールドには様々な隠し要素がある | ||
1ゲーム終了すると、本編のTipsの書かれたムービーが見られる |
(2012年 9月 6日)