株式会社スクウェア・エニックスは、現在発売中のニンテンドー3DS用RPG「ドラゴンクエストモンスターズ　テリーのワンダーランド３Ｄ」（テリーのワンダーランド３Ｄ）の公式大会「Great Masters' GP」の地区予選を、8月18日に東京・AP西新宿で開催した。

　「Great Masters' GP」は、各地で開催される予選を経て「No.1モンスターマスター」を決定する公式大会。8月18日より順次、大阪、名古屋で地区予選が行なわれる。そして、見事予選を勝ち抜いた選手は、9月23日に幕張メッセで開催されるチャンピオン大会への出場権が与えられる。チャンピオン大会には、スクウェア・エニックス メンバーズにてオンライン上で実施されている「メンバーズ予選」の優勝者も出場できる。

　イベント当日は、プロデューサーの犬塚太一氏が参加。最初の挨拶として、「緊張していても優勝する人は優勝します。今、緊張している人も気にせず自分のペースで頑張ってください」とコメントした。

　地区予選は、「ローカル通信で対戦」の「グランプリモード」を使用して戦う。地区予選のルールは、「テリーのワンダーランド３Ｄ」の公式ブログで確認して欲しい。

　本稿では、東京地区予選の午前の部の様子をお伝えしていく。

　東京地区予選の午前の部は、当日枠を含む計47名のプレーヤーにより熱戦が展開された。まず、AからHまでのブロックにわかれ予選トーナメントが行なわれ、各ブロックでの優勝者8名が決勝トーナメントに進出する。午前の部の参加者について犬塚氏は、子供が多めで常連さんや女性がおり、年齢層も幅があるとした。

　予選トーナメントでは、各ブロックともすぐに勝負が決まる対戦や、判定にもつれ込む接戦などが展開された。判定になる対戦について犬塚氏は、「相手の攻撃を受けてくれるモンスターが前列にいる、Gサイズのモンスターを含むパーティー同士の戦いが判定になりやすいです」と分析した。最終的に決勝トーナメントへ勝ち進んだのは、AブロックがSai選手、Bブロックがマッサー選手、Cブロックがやまと選手、Dブロックがあゆみ選手、Eブロックがマスター選手、Fブロックがゆう選手、Gブロックがたくと選手、Hブロックがライト選手の8名となった。Dブロックのあゆみ選手は、決勝トーナメントに残った唯一の女性プレーヤーだ。

47名のプレーヤーが、AからHまでの8つのブロックにわかれて対戦	Sサイズのモンスター4体でパーティーを構成しているプレーヤーも多かった	Gサイズのモンスターが含まれているパーティー同士の戦いは、前列に「みがわり」になる（相手の攻撃を受ける）モンスターがいるため長引いたようだ

決勝戦に進出したSai選手（写真右）とライト選手（写真左）

　続く決勝トーナメントは、各ブロックを勝ち抜いた猛者たちだけあり、各対戦とも一進一退の攻防が繰り広げられた。犬塚氏が、思わず「霧合戦」というようにほぼすべての対戦で、赤い霧や黒い霧などいずれかの霧がフィールドに展開され、それぞれの霧に合わせて次の行動を選ぶという流れで戦いが進んでいった。そんな中、手に汗握る攻防を制し見事決勝戦へ進出したのは、Aブロック代表のSai選手、Hブロック代表のライト選手の2名となった。

　決勝戦は、5月に発売されてから今回の大会まで、様々なタイプのパーティーと対戦し研究が進められた結果が垣間見られるレベルの高い戦いが展開された。両者のモンスターが持つスキルが似ているためか、何度も「相殺」が発生し、そのたびに参加者からもどよめきが起こっていた。そんな一進一退の攻防を紙一重の差で制し、見事頂点の座に輝いたのは、Hブロック代表のライト選手となった。

　優勝したライト選手は、「今日は優勝するつもりで大会に参加した」とコメント。最初から優勝を狙っていたようで、見事、有言実行を守る結果となった。

　今回の大会について犬塚氏は、「いわゆる『鉄板』というパーティー編成は見つかっていないですね」と、現時点ではまだ安定して勝利できるパーティーの組み合わせは発見されていないと述べた。実際に今大会では、キラーパンサーやメタッピーなど様々なモンスターの姿が確認できた。その中でも、Gサイズモンスターの相棒としてメタルキングやメカバーンなどを使っているプレーヤーが多かったのが印象的だった。

上位4名（3位2名）には、表彰状のほか賞品が贈呈された	「Great Masters' GP」への出場権を獲得したライト選手	最終結果。優勝したライト選手は、ほかの選手よりも1枚上手だった