コーエーテクモ、3DS「戦国無双 Chronicle 2nd」メディア体験会を開催

たっぷりのスクリーンショットで、ファーストインプレッションをお届け!


9月13日 発売予定

価格:6,090円

CEROレーティング:B(12歳以上対象)



プロデューサーの鯉沼久史氏

 株式会社コーエーテクモゲームスは、ニンテンドー3DS用タクティカルアクション「戦国無双 Chronicle 2nd」のメディア体験会を本社にて開催した。本稿では体験会の模様とファーストインプレッションをお届けする。

 体験会の冒頭、プロデューサーの鯉沼久史氏は「戦国無双 Chronicle 2nd」の製品概要を説明。タッチスクリーンを使った武将の切り替えなどで大好評を博した前作だが「ローンチでやったがゆえに、やりたかったこと、やりのこしたことがあった」といい、今作ではそういった点を踏まえて「前作を超えるものを追加していくという意味で“2nd”とさせていただいた。また「『こういうものを入れてほしい』というユーザー様の意見も反映した」と説明した。

 新要素として最初に紹介されたのは、マルチシナリオ。前作は歴史を追体験する1本道でストーリーが展開されたが「歴史シナリオだと、勝った勢力、歴史上に残った勢力をプレイする。前作をプレイされた方々から『滅びゆく勢力について闘ってみたい』という意見があった」ため、マルチシナリオを採用したという。総シナリオ数は、前作の46から70以上と飛躍的にボリュームアップしている。

 新キャラクターは「藤堂高虎」、「井伊直虎」、「柳生宗矩」の3人。社内からも強い要望があったといい、選定基準は「マルチシナリオをやるうえで、このキャラクターがいたほうがいいと判断した(鯉沼氏)」と説明。メインは藤堂高虎で、鯉沼氏によれば「イメージカラーは、真田幸村の“赤”に対して“青”」と説明した。

 マルチシナリオで描かれる場面が増えたため、新ステージ「1586年 人取橋の戦い」、「1578 上月城の戦い」をふたつ追加。レア武器とアイテムも、武器225種(前作168種)、アイテム70種(前作50種)とボリュームアップ。主人公武将のカスタマイズも、ユーザーの要望を反映したさまざまな機能強化が図られている。

 新モード「猛将演舞」は、一定条件が設定されたシナリオをクリアしてハイスコアを競うというもの。最大の特徴は、ストーリーモードと異なり、ローカル通信を介した“ふたり協力プレイ”が可能なこと。オンラインランキングにも対応しており、全国のライバルとハイスコアが競い合える。

 武器のやりとりが可能な「すれ違い通信」は、自分が作った武器に名前がつけられるようになった。自分が作った武器を全国に配布するなど、これまでにない楽しみ方ができそうだ。

 9月13日発売予定で、価格は6,090円。初回特典として主人公用エディットパーツのコードが付属。早期購入特典として、発売後1カ月間ダウンロードコンテンツが無料配信される。

 関連情報としては、9月1日にイベント「戦国無双 声優奥義 2012」を中野サンプラザにて開催。新キャラクター役の「松風雅也さん(藤堂高虎役)」、「斉藤佑圭さん(井伊直直虎役)」など豪華声優陣が参加。鯉沼氏によれば、チケットはほぼ完売状態だという。

 ゲームソフトの発売日に、同社から「戦国無双 Chronicle 2nd ガイドブック」が発売される。「無双演舞」&「猛将演舞」のマップ、ミッション情報や新キャラクターを含む全45武将の解説などを掲載。このほか、9月20日より幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2012」同社ブースにて、ステージイベントを実施。また、3DS本体と「戦国無双 Chronicle 2nd」ゲームソフトを持参した人に「なにかプレゼントをしたいと考えている(鯉沼氏)」としている。


ロゴタイトル画面

【藤堂高虎】
CV:松風 雅也

7度主君を変えた男。一見、冷たい現実主義者だが、その心の奥底には、仕えるべき主君に忠節を尽くしたいという熱い思いを抱く。はじめ浅井長政に仕えて認められ、忠節を尽くすが、浅井家は滅亡。以後、様々な主君の下を転々とする。武器は細剣(和風レイピア)

【井伊直虎】
CV:斉藤 佑圭

今川家に仕える遠江の豪族・井伊家の当主。井伊家に男兄弟がいなかったため、直虎という男名をつけられ、当主にされる。自分は当主の器量でないと戸惑いつつ、桶狭間での敗戦後、混乱する遠江に平和をもたらそうと戦い抜く。曾祖父の言いつけで、大胆な姫鎧を着けるが実は恥ずかしがり。武器は脚技

【柳生宗矩】
CV:宮崎 寛務

新陰流の剣豪で兵法家。柳生石舟斎の子。うさんくさく一筋縄でいかない曲者。いい加減な言動の裏で、1対1の勝負にとどまらない、天下を治めるための剣を模索している。「不殺」を信条とする。のち徳川家康に仕え、将軍家の剣術師範となる。武器は太刀

【プロモーションビデオ】
体験会で上映されたプロモーションビデオ。本PVは、お盆明けに公式サイトで公開されるほか、その後ゲームショップ店頭などでも順次上映される予定

【初回特典】
武将編集で使用できるエディットパーツ。軍服デザインは、これを逃すと手に入らないという。文字どおりファン必携のマストアイテムだ


ディレクターの川合大氏(上画像・右)とメインプランナーの三枝修氏(同・中央)

 実機を使用したデモンストレーションでは、ディレクターの川合大氏とメインプランナーの三枝修氏が登場。まず最初に紹介されたのは、マルチプレイシーン。稲葉山城の戦いの戦後シーンで、羽柴秀吉が竹中半兵衛とプレーヤーキャラクターをスカウト。

 このとき「半兵衛とともにいく(難易度☆×4)」と「長政の下から離れない(難易度☆×2)」という、それぞれ“難易度”がついた選択肢が出現。これがステージ分岐のポイントで、どちらを選ぶかで直後の展開が変わる。デモプレイでは「半兵衛とともにいく」が選択され、秀吉との好感度がアップ。直後に「金ヶ崎撤退戦 織田・徳川軍」シナリオが出現。並列するもうひとつの選択ルートは「?」のまま。前述のとおり、シナリオ数は70以上。なお、ストーリークリアの目安は約15~20時間程度。すべてのルートを遊びつくすには100時間以上を要するとしている。

 主人公キャラクターのカスタマイズでは、髪の毛や肌のカラー変更、多彩なパーツの追加、主人公ボイスの変更などを実演。好きな武将を直接操作する一方で、プレーヤーの分身と武将たちが関わりあっていく流れは「戦国無双 Chronicle」の醍醐味のひとつ。カスタマイズ機能の強化は、プレーヤーの没入感を高めるうえで非常に嬉しいパワーアップといえる。

 新モード「猛将演舞」では、指定された敵だけを倒していくシナリオ「標的」を実演。本シナリオでは「他の敵兵を倒すことなく、足軽のみを撃破せよ!(10点)」などのミッションが次々と与えられ、これを素早くクリアして高得点を狙っていく。多数の敵が押し寄せるなか、特定の敵だけを狙うのはなかなか難しいようで、プレイ担当の三枝氏も苦戦。本モードは全16ステージが用意され、前述のとおり、オンラインランキングと協力プレイに対応する。


【武将編集】
前作以上に細かいエディットが可能。エディット項目が増加し、髪や肌の色を変えることも可能だ

【無双演武】
ファーストプレイ時は、まず主人公キャラクターをエディット。上画像はチュートリアルシナリオ「合戦指南」で、基本操作、タッチスクリーンを使った各武将への目標設定、武将切り替えなどをわかりやすく教えてくれる

【猛将演武】
ひとりもしくはローカル通信を介したふたり協力プレイが可能。良い成績を取得した場合、豪華アイテムがもらえることも

 体験会では、短い時間ではあったが「無双演武」のファーストシナリオ「合戦指南」、「猛将演武」のふたりプレイを体験することができた。初期状態につき、開始時に「前作のセーブデータを引き継ぐ(はい/いいえ)」という選択肢が出現したが、ここは「いいえ」でゲームを進めていく。

 「合戦指南」では、まず主人公キャラクターのエディットからスタート。時間が限られているためサクサクと決めてしまったが、髪や肌の色、衣装、選択できるボイスが5種類あるなど、文字どおり多彩なバリエーションが用意される模様。初期状態だと多少限られたものになるが、ゲームを進めていくと新しいパーツが順次手に入るという。

 ゲームが開始されると、前作でおなじみの画面レイアウトが目に飛び込んでくる。操作性も前作そのままで、実に爽快かつ快適。ローンチタイトルにありがちな荒さとは無縁の仕上がりでファンを驚かせた前作に、さらに磨きをかけたという印象。川合氏いわく「うまくいけば、体験プレイの時間内に新武将の井伊直虎と戦えるかも……」というお話だったが、残り10分を切ったところで「あー、もっとやりたいけどふたり同時プレイも体験したいし……」と後ろ髪を引かれる思いで終了。

 続いて新モード「猛将演武」を川合氏と一緒にプレイ。「ふたり同時だと、多少の処理落ちも覚悟しなきゃダメかな」と思いきや、体験プレイ中に気になる処理落ちなどは一切なし。このあたり、相当気合いを込めて調整されているなぁと実感。気持ちよくなってつい敵のネーミング武将に突っ込んでいくと、先ほどの「合戦指南」とはうってかわって、こちらの攻撃をガードしたかと思うと、手厳しいコンボを叩き込まれてしまう。

 先ほどはチュートリアルということもあったが「武将演舞」と異なり「猛将演武」は各ステージで難易度が固定されており、敵が強いのも当然。「あれ? あれ?」と困惑している間にも容赦なく敵武将のコンボが叩き込まれ、筆者の操作武将が倒されゲームオーバー。ちなみにふたりプレイの場合は、どちらの武将が先に倒されてもその時点でゲームオーバーになるという。

 川合氏におうかがいしたところ、オンラインランキングはひとりプレイ、ふたりプレイとも共通で「ハイスコアを狙うなら、ふたり同時プレイが断然有利」とのこと。個人的にはひとりプレイとふたりプレイでランキングを分けて欲しかったが、このあたりはふたり協力プレイをフィーチャーしたいという意図もあるだろうから、まぁ仕方ないかなといった印象。一緒にプレイされる友人や知人がおられる方は、発売後にぜひオンラインランキングにチャレンジしていただきたい。


【戦国無双3 ロングクッションカバー(全3種)&ロングクッションボディ】
関連グッズとして、2012年9月末発売予定の「戦国無双3 ロングクッションカバー(全3種)&ロングクッションボディ」が展示されていた。広報の方によるとすでに物凄い数で予約が入っているという

【コスプレでがんばった社員の皆様】
プレゼンターや主だった社員の方々が、なんと「戦国無双」のコスプレで対応! このコスチュームは、以前の同社イベントや「戦国武将祭」などで使われたもの。体験会終了後に鯉沼氏にお話をうかがったところ、各コスチュームは“最初に着る人”すなわち女性であればプロのモデルさんやアイドルにあわせて作られているため、希望のコスチュームとサイズが合わず泣く泣く他キャラクターを選ぶ女性社員さんもいたとか、いないとか……。とはいえ、プロのモデルさんの採寸で作られたコスチュームをそのまま着られるだけでも十分凄いです。本当におつかれさまでした。「東京ゲームショウ2012」でも期待してます!

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(2012年 8月 11日)

[Reported by 豊臣孝和]