日本マイクロソフト、「Kinect: ディズニーランド・アドベンチャーズ」メディア体験会開催
パークを探索し、凝ったアトラクションもたっぷり楽しめるアクションアドベンチャー


11月17日収録





 日本マイクロソフト株式会社は11月17日、品川の本社にてファミリー向けアクションアドベンチャー「Kinect: ディズニーランド・アドベンチャーズ」のメディア体験会を開催した。「Kinect: ディズニーランド・アドベンチャーズ」は12月8日発売予定で、価格は5,880円、CEROレーティングはA(全年齢対象)。

 「Kinect: ディズニーランド・アドベンチャーズ」は、ディズニーの協力を受けて制作されたXbox 360 Kinect専用タイトルで、カリフォルニア州アナハイムのディズニーランド・パークをモチーフとした魔法の世界の中で様々な冒険を楽しむことができる。体験会では、ゲームの基本的な要素からアトラクションまで様々な要素を楽しむことができた。



■ 家族みんなで楽しめ、カリフォルニア ディズニーランド・パークを満喫できるアクション アドベンチャー

実際に発売前の日本語版をプレイできた
Kinectを使って全身でプレイできる

 「Kinect: ディズニーランド・アドベンチャーズ」はアナハイムのディズニーランド・パークを表現し、自由に歩き回ることができるゲームだ。“メインストリート USA”から“クリッターカントリー”まで、ディズニーランド・パーク内を冒険しながら、ミッキーマウスや白雪姫といったディズニーの仲間たちとふれあうことができる。

 体験会ではゲームの最初からプレイできた。ゲームでは最初にプレーヤーキャラクターとなるアバターを作る。ディズニーランド・パークには様々な国から訪れるゲストがいることから、人種も様々、髪型や服装なども多彩だ。アバターを作るとプレーヤーの前にきらきらと輝くチケットのようなキャラクターが舞い降りてきて、目の前で人型になる。そして親しげに話しかけてくる。彼の導くまま、プレーヤーは1番最初にミッキーマウスと出会う。ミッキーマウスはプレーヤーに挨拶した後、サイン帳を差し出す。「これにドナルドダックのサインをもらってきてくれないかい?」。ゲームではこのようにディズニーの仲間達からの「お願い(タスク)」を聞いて助けてあげるで進行し、様々な操作を覚えられる。

 チケットのキャラクターは光のラインであるルートガイドでプレーヤーを誘導する。その道に導かれるまま、プレーヤーはドナルドダックの元へ急いでいく。アバターをを動かすにはプレーヤーが腕(肘から下)を前に出し移動したい画面を指さすことで前に進む。そのまま腕を左右に振ることで向きが変えられる。ディズニーの仲間の特別なオブジェクトがあるときは光の輪が存在を知らせてくれる。ドナルドダックに近付き手を振ることでモードが変わり、プレーヤーはドナルドダックと様々なアクション=ミート&グリートをすることができる。

 両手を前に突き出すとサイン帳を出し、サインしてもらえる。さらにキャラクターに向かって手を前に出して上げて下ろす動作をするとハイタッチ、両手を水平に伸ばして抱きしめる動作をするとハグができる。お辞儀をするとダンスができる。ディズニーの仲間たちは様々なアクションに対応してそれぞれ仕草を見せてくれる。パーク内を巡り、様々なディズニーの仲間たちのリアクションを見るだけでも楽しい。

 お願いを進めると「魔法のカメラ」がもらえ、このアイテムを使うとディズニーの仲間たちと写真を撮ることもできる。カメラはパーク内の様々なものを撮影でき、ミッキーマウスの形をしたオブジェクト「隠れミッキー」を探すことも可能だ。サインや写真、ディズニーの仲間たちのお願いを叶えることで得られるピン(バッジ)などは全て手帳に保存される。コレクション要素もばっちりだ。本作は数時間でプレイしきれるものではなく、数十時間、たっぷり遊べる作品で、コレクションやパーク内で色々な要素を探すなどプレーヤーの思うまま、様々な方法でのやり込みプレイが可能だという。

 本作は小さな子でもすぐに基本操作を覚えて遊ぶことができる。ディズニーの仲間たちは何度でも丁寧にプレーヤーを誘導してくれ、誰でもゲームの基本的なアクションを覚えることができ、どんどんプレイの幅を広げていける。「Kinect: ディズニーランド・アドベンチャーズ」のチュートリアルはとても丁寧で、はじめてKinectに触る人も簡単にプレイできるように作られている。

 本作ではいつでもセンサー内にもう1人プレーヤーが入れば自動認識し、2人でプレイし、協力してパークを探検することも可能だ。「音声コマンド」の対応も充実しており、「Xbox」と話しかけ、その後表示されるメニューを選ぶこともできる。特に便利なのはマップの移動で「トゥモローランド」とボイスコマンドを入れれば瞬時にマップが切り替わる。例えば子供がプレイしていて手助けをしてあげたりする場面に遭遇したとき、親がボイスコマンドや、ゲームに飛び入り参加して一緒にプレイすることでフォローすることができる。家族みんなでプレイできるゲームなのだ。


アバターは色々な人種から選べる。各国の人がディズニーランド・パークを訪れる雰囲気を表現しているのが、本作の大きなセールスポイントだ
遊びながら誰でもプレイ方法が覚えられる。非常に丁寧に作られている
写真やピンなど豊富なコレクション要素。メニューは両手を上に上げるか音声コマンドで開ける


■ 各地を探索、「ビッグサンダー・マウンテン」、「カリブの海賊」など4つのアトラクションを体験

全体マップ。広大なディズニーランド・パークのどこでもすぐに移動できる
様々な場所でディズニーの仲間たちとふれあえる

 筆者は何度かこれまでのイベントで本作をプレイしているが、発売直前の今回のバージョンでは特にキャラクターの移動は以前よりずいぶん洗練されており、思ったところに自由に移動することができるようになっていた。「Kinect: ディズニーランド・アドベンチャーズ」はやはり“移動”が楽しい。白雪姫やシンデレラのいる「ファンタジーランド」、ジャングルの「アドベンチャーランド」、西部開拓時代をイメージした「フロンティアランド」などなど、各テーマに合わせた建物が並ぶ風景は“夢の国”そのもので、筆者自身が東京ディズニーランドで遊んだ時の記憶を思い出させた。

 各地にいるディズニーの仲間たちとの触れあいも楽しい。キャラクターとハグしたり、踊ったり、サインをもらったり……。ディズニーの仲間たちによってリアクションは異なり色々なアクションを試してみたくなる。ちなみに本作は日本語吹き替え版だが、一部のディズニーの仲間たちや観客達の雑談は英語になっている。もちろん字幕でフォローしてあるのでプレイに支障は無いし、ちょっとした異国気分も味わえる。英語のキャラクターを探してみる、というのもいいかもしれない。

 この他パーク内に落ちているコインやアトラクションをプレイして得たコインでパーク内のお店で様々な衣装やアイテムを購入できる。衣装は各地のテーマランドに沿ったものだったり、アイテムはより多くのサインがもらえるサイン帳だったり、ゲームの幅を広げてくれるものだ。この他、メリーゴーランドや小さなジェットコースターなどサブアトラクションも楽しむことができる。園内を歩き回って隅々まで探索し、様々なものを発見したくなってしまう。

 多彩な面白さをもった「Kinect: ディズニーランド・アドベンチャーズ」だが、やはり目玉となるのは「アトラクション」である。現在18のアトラクションの存在がアナウンスされているが、今回は「ビッグサンダー・マウンテン」、「カリブの海賊」、「ジャングルクルーズ」、「マッターホーン・ボブスレー」の4つを体験してきた。筆者は東京ディズニーランドで「ビッグサンダー・マウンテン」、「カリブの海賊」、「ジャングルクルーズ」は体験しているが、テーマは同じものの全く異なる、体を使ったゲームとなっており楽しかった。

 各アトラクションは「第一話」というようにチャプター(章)が設定されており、プレイを続けることでストーリーが進められるようになっている。演出やステージ構成も凝っており、さらにやり込むことで更なる高得点を狙うことができる。筆者の場合は東京ディズニーランドのアトラクションとの対比も楽しめた。東京ディズニーランドで遊んだ記憶が甦り、久しぶりに行きたくなってしまった。

 本物の「ビッグサンダー・マウンテン」は荒野を駆け抜ける鉱山列車に乗り、猛スピードで廃坑寸前の岩山で起きている不思議な出来事を体験できるアトラクションだが、本作ではトロッコで坑道を突きすすむものになっている。ジェットコースターのように高低差が激しいコースをハイスピードで駆け抜けていく。トロッコのハンドルを押すように、前に出した手を上下させるとすすんで行き、坑道の左右にあるコインを手を伸ばしてとっていく。コンドルとのチェイスや、機関車に追いかけられたりハラハラさせられる演出も楽しい。

 「カリブの海賊」は謎の秘宝を求めてワニだらけの川をボートで進んでいく。手を前で動かしてオールを操作していく。ワニが出てきたときはバタバタと手を振り、オールでワニを殴って撃退する。後半は爆薬の詰まった樽が浮かぶ川を慎重に進んでいかねばならない。「ジャングルクルーズ」はカバが待ち受ける川を進む。船には放水器が設置されており、これでカバを撃って進む。カバが攻撃してくるときはジャンプでかわしたり、箱を壊してコインをゲットしたりできる。

 「マッターホーン・ボブスレー」は雪山をグーフィーの先導のもとソリに乗って駆け抜ける。途中雪男が襲ってくるので雪玉を投げつけて撃退する。つららが通路に突き刺さり前を塞ぐシーンなどは「前方に気をつけるんだ!」と言ったグーフィー自身がつららに激突したりという演出が楽しい。今回体験したアトラクションは1話のみで、これからまた違った展開がまっているという。先に進めるのはもちろん、高得点も狙いたいと思った。

 特筆すべきなのはアトラクションにゲームオーバーがない点だろう。まったくうまくいかなくてもゲームを進めることができるのだ。ゲームのルールがよくわかっていない子供でも最後まで楽しく参加できる。この他気づいたのはジャンプアクションで、ジャンプする場合実際に飛び上がらなくても素速く膝を曲げ伸ばしするだけでも判定ができていた。マンションなどの集合住宅でのプレイも考えられていると感じた。

 「Kinect: ディズニーランド・アドベンチャーズ」はまさにディズニーの世界を満喫できるゲームだ。ディズニーランドに憧れを持つ人はこの機会に本体とKinectを買ってもいいのではないだろうか。コントローラーではなく全身を使うことで、子供でも気軽に、楽しくプレイできる。より幅広い人に注目してもらい、手にとってもらいたいゲームである。


アトラクションはいくつかの話数に分かれている。真ん中が「カリブの海賊」、右が「ジャングルクルーズ」
左と中央が「ビッグサンダー・マウンテン」、右が「マッターホーン・ボブスレー」
パーク内は様々なテーマで作られている。歩き回るだけで楽しい。
色々なところで出会えるディズニーの仲間たち。右はショップで買えるコスチューム
【スクリーンショット】
新スクリーンショット。多彩な要素が詰まっているのがよくわかる

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(2011年 11月 18日)

[Reported by 勝田哲也]