バンダイナムコ、勇者を派遣する会社経営SLG「勇現会社ブレイブカンパニー」

「東京03」がコントで魅力をアピール! コント収録現場を取材&インタビュー


収録日:8月23日




 バンダイナムコゲームスが発売する“勇者たちが集まる派遣会社”を経営するRPG・勇者派遣シミュレーション「勇現会社ブレイブカンパニー」。この作品のイメージキャラクターを務めるお笑いユニット「東京03」が、本作の魅力を伝えるオリジナルコントに挑戦した。この収録現場を取材しインタビューもさせて頂いたので、その模様をお伝えしていこう。

 なお、「勇現会社ブレイブカンパニー」はニンテンドー3DS版のほか、iPhone/iPod touch/iPad版も発売される。ニンテンドー3DS版は10月27日発売予定。iPhone/iPod touch/iPad版は8月下旬より配信予定で、1章と2章は無料という形式となる。

 「勇現会社ブレイブカンパニー」については、こちらの紹介記事もぜひご覧頂きたい。

魔王を倒した元勇者が、“勇者たちが集まる派遣会社”を経営する、ちょっと変わったRPG風シミュレーション「勇現会社ブレイブカンパニー」。中央の画像は世界観を示すイメージイラスト、右は海の向こうに資本を持つ巨大企業「アークドイ・カンパニー」だ

■ 楽しく哀愁漂う勇者派遣会社を「東京03」がオリジナルコントで表現!

こちらが今回のコント収録の模様。「東京03」の3人がなんともリアルでシュールなことになっている。左の豊本さんと中央の角田さんは会社に仕事を求めてきた勇者。右の飯塚さんは社長だ

 「勇現会社ブレイブカンパニー」の公式サイトで本日8月23日にも第1弾が公開されているが、本作のイメージキャラクターを務める「東京03」が、ゲームの世界観を元にしたオリジナルコントで本作の魅力をアピールしている。今回は全9回の後半の収録を見学させて頂いた。

 魅力をアピールするとは言っても“RPGのイメージにある勇者”という存在がコントになるというのはなかなか想像しづらい。そしてお笑いユニット「東京03」といえば、味のある親しみやすさが魅力で、逆に言うと勇者っぽさはあまりないように思えてしまう。

 そんな思いを抱きつつも現場に入ってみると、すぐにそれこそが「勇現会社ブレイブカンパニー」のテイストをうまく表現している組み合わせなのだとわかった。

 「勇現会社ブレイブカンパニー」のプレーヤーは、“勇者たちが集まる派遣会社”を経営する社長だ。その役を演じるのは飯塚さんで、格好はスーツ姿だ。

 一方で、勇者を演じる角田さんと豊本さんだが、角田さんはいかにも勇者っぽい(?)鎧とマント姿だったり、コックであったり。豊本さんは半裸に布を巻いたちょっと蛮族っぽい格好だったりと、そのままでもシュールだがスーツ姿の飯塚さんと並ぶとさらにシュールさが増す姿だ。

 これがまさに“勇者が集まる会社”の光景であり、勇者が派遣されて仕事をするという「勇現会社ブレイブカンパニー」の独特さを3人が表現しているというわけだ。3人がどことなく感じさせる哀愁のあるサラリーマンっぽさも実に合っている。クエストを仕事として扱い、勇者を派遣していくというわけだ。

後のインタビューをお読み頂くとわかるが、かなりタイトなスケジュールのなか、独特かつボリュームのあるコントに挑んだ3人。それでも熱の入ったコントを作り上げていた

 コントの中身はぜひ公式サイトの配信をご覧頂きたいが、コントは尺の長い本格的な内容で、ゲームの魅力や特徴を紹介するとともに、笑いどころも満載している。“勇者を派遣する会社”のユニークな日常(?)を描き、ファンタジー世界ならではの独特なやり取りの中に、現代の会社にもありそうな哀愁や、「東京03」っぽい裏切る展開や独特の間を盛り込んだ、味のある内容だ。

 収録もかなり力の入ったもので、リハーサルで2回、本番でも2回とけっこうなボリュームのあるコントを納得いくまで突き詰めていた。合間にも本読みと動きのチェックやアイデアの出し合いなど、息つく暇なくコントを煮詰める。見ていると回を重ねるごとに動きや間の取り方が変わっていき、最初はぎこちなさやいびつさがあった動きや間も、最後にはテンポとバランスが良くなり仕上がっていった。目を見張るようなスピードでネタをなじませていくあたり、さすがはプロの芸人という感想だ。

 すでに第1弾のコント「面接」が公開されており、今後も順次、全9作のコントが公開されていくので、「勇現会社ブレイブカンパニー」と共にチェックしてもらいたい。

このオリジナルコントは、「勇現会社ブレイブカンパニー」の特徴をテーマにしており、そうした中に「東京03」の独特な笑いや哀愁が混ざり合っている。全9作が順次公式サイトで公開されていく予定だ。豊本さんのラップも飛び出る!?

■ 「東京03」インタビュー「イメージキャラクターに選ばれたポイントは“サラリーマンっぽさ”」

 コント収録の終了後、「東京03」のみなさんに取材陣でインタビューをさせて頂いた。

派遣会社の社長役のためスーツ姿の飯塚さん。人の良い社長として、2人の勇者に翻弄されたり翻弄したり?

● ゲームの世界観でコントを演じるというのはいかがでしたか?やはり難しかった?

飯塚:僕らは日常的なコントしかやったことがなかったので、こういう格好(ファンタジー的な衣装)がまず新鮮ですよね。

角田:スーツがほとんどですからね。でもあれですよね? このゲームでは勇者と言ってもよくある勇者とはちょっとね、違うんですもんね? ね? (広報の方をじーっと見ながら)。

飯塚:どこ見ながら言ってんだよ! (笑)

広報:(笑)。今までの勇者モノとは違って、平和が訪れたあとの世界だと“勇者に仕事がない”っていう内容になっています。そこで仕事を求めて派遣会社に勇者が集まるんです。

角田:最初は「勇者なのに俺とかメガネかけてるんだけど、いいのかな?」とか思ったんですけど、そういう世界観だと聞いて。なるほどなぁと納得しました。

3人:楽しかったよね。すごく楽しかった。

● 9回分のコントを収録したわけですが、そのぶん台本も9冊あったとか。覚えるだけでもかなり大変だったのでは?

角田:どれも楽しくやらさせて頂いたんですけど、9本目のネタ(この取材日に収録したコント)はかなり苦労して時間も押しちゃって。もうね、台本を見た瞬間に「あぁ俺の台詞、超多い! 」って言ったぐらいで(笑)。

飯塚:多かったね。9本を2回にわけて収録したんですけど、今日は5本やってそれぞれ本番を2回ずつぐらい撮ったので。それぞれ単独ライブをやったぐらいの労力なんですよ。

豊本:もう声がね。かすれて出なくなってきて、古畑任三郎のモノマネしてるのかっていう感じに「ウゥゥゥゥ~」ってなっちゃって(笑)

● 今回はTVCMも放送されるということですが、TVCMに単独で出演されるのは初めてになりますか?

飯塚:地域限定とか期間限定とかの特殊なものはありました。そういうのも僕らは「CM出たぞ!」って言い張ってきましたけど。でも、こんなにガッツリと出演するのは初めてです。というか、こんな僕らだけでの記者会見みたいのも初めてですよ(笑)。

● 今回は収録している都合もあって“コントをしているのに誰も笑わない”という状況でしたが、そのあたりはどうでした?

飯塚:見てもらっていてもそちらは笑っちゃだめなんですもんね。なかなかやりづらいですよこれは。だって刑務所の慰問ライブだって笑っていいんですよ?

角田:終始スベってるみたいな空気ですよ

飯塚:ずっと3人で顔を見合わせながらやっていたような気がします。


派遣会社で働く勇者を演じた角田さん。コント中では中心的な役だったため、セリフの多さに苦労したところもあったようだ

● 9本のネタのなかで自信作というのはどれになりますか?

飯塚:自信作というか。角田がノってしまって15分やったのがあったんですよ。3番目のでしたっけ。「リストラ」だ。あれは長かった。

角田:本番2回とも15分ぐらいやっったんだよね。気持ちよくなっちゃって、すいません(笑)。でも、ぜひ見てください。

● リハーサルから本番と同じネタを何回もやるうちにどんどん変化していくところがありましたが、あれはみなさんのアドリブなんですか?

飯塚:そうですね。なんかそれぞれにやってましたね。1回目で気づいたことを変えていったりとか。豊本のラップも2回目のほうが上達してたもんね(笑)。

豊本:ラップはもう、1回目の本番の時はもうド緊張で(笑)。そもそもラップなんてしたことなかったんで。もう、大変でしたね。

角田:あとは、台本が完全には頭に入ってなかったというのもありまして。同じことができないというのもあるんですよね。

飯塚:他の人に書いてもらった台本なんですけど、そういうネタをがっつりやった経験もあんまりなかったですし。そもそもね、マネージャーが台本をくれるのが遅いんですよ!

豊本:そうそう、そう! だって昨日の深夜ですよ、今日の台本もらったの。それで5本もやったんですから。

角田:そうなんですよ。いやぁ~よくやったなぁ~(笑)。

● 台本にはやはり3人で考えたネタやアドリブも入れていったんですか?

飯塚:そうですね、3人で話し合って。そういう事をしたことがなかったのもあって楽しかったです。

● 今日1番よかったアドリブは?

飯塚:豊本のラップです(笑)。オノチェックワンツーって言ってましたからね。そんなこと言っている豊本は初めて見ました(笑)。


ちょっと野性的な格好の元勇者を演じた豊本さん。見た目通り、角田さんとはちょっと異なる独特なアクセントのある勇者を演じていた

● みなさんは普段ゲームはプレイされるんですか?

飯塚・角田:僕らはあんまりやってないですけど、豊本はずっとやってますね。

豊本:ずっとやってますね。「ポ○モン」とかずっとやってます。「ポ○モン」だと初代の緑と赤、青や黄色のあたりから。それ以降もずっと遊んでます。

● かなり長くゲームを遊んでますね。今回ゲームのイメージキャラクターに選ばれたという話を聞いた時はいかがでしたか?

豊本:正直あの~……もらえるのかな? っていう(笑)。

飯塚:ゲームを?

豊本:というね、ちょっとやましい気持ちもあったりね(笑)。でも単純に嬉しかったですよ。

角田:僕はまぁ、お金がもらえ……。

飯塚:やめなさい! そういう話をもう!

● 「勇現会社ブレイブカンパニー」はiPhoneでも遊べますが、3人ともiPhoneですよね

角田:遊びますよ~。イメージキャラクターですし、さすがにやるよゲーム!

飯塚:何以来? ゲーム遊ぶの。

角田:んーとね。「ファン○シースター」かも。初代のセ○マークIIIのね。

一同:えー!

飯塚:むちゃくちゃ古いね。

角田:当時セ○派だったんですよ。

● お笑いファン、「東京03」ファン、ゲームファンのみなさんに向けて、「勇現会社ブレイブカンパニー」をアピールしてもらえますか?

飯塚:これは世界観が斬新なんですよね。普通のRPGとはちょっとというかかなり違う。

角田:「東京03」が好きって言ってくれる人なら、僕らみたいな庶民的な感じを好きになってくれているだと思うんですよ。その味がこの「勇現会社ブレイブカンパニー」にもあるということですから。楽しめますよ。

飯塚:僕らをイメージキャラクターに選んでくれた理由も、「芸能人の中で1番サラリーマンっぽいのは誰だ?」っていうところから選ばれたって聞いて。最初はちょっと複雑だったんですけど(笑)。

豊本:でも良かった。結果オーライ(笑)。

角田:1番サラリーマンっぽい。そこに絞ってやってきたらね(笑)。

● では最後に、「東京03」の今後の活動を教えてもらえますか?

飯塚:今やっている単独ライブが今週の土日でやっと終わるんですね。17カ所37公演やったライブなんですが。その後は11月からまた、新しい単独ライブが始まりますので。そちらもぜひ見に来て頂きたいです。

―― ありがとうございました。


(C)2011 NBGI

(2011年 8月 24日)

[Reported by 山村智美]