C&Cメディア、「タルタロス」大型アップデート先行体験レポート
「エターナルダンジョン」が拡張。40階に最強のボス「神獣ハギオス」が出現!
「タルタロス」プロデューサーの織田英治氏 |
株式会社シーアンドシーメディアは、Windows用MMORPG「TARTAROS -タルタロス-」の最新アップデートを8月18日に実装する。このアップデートで、7月頭のオフラインイベントで発表された「エターナルダンジョン」の階層追加が行なわれる。また、同時に「エターナルダンジョン追加記念イベント」と「スイカ割りイベント」がスタートする。このイベントは9月1日までの2週間開催される予定だ。
1階から20階まであるステージを順番に攻略していく「エターナルダンジョン」は丁度1年前の2010年8月に高レベル用のエンドコンテンツとして実装された。今回追加されるのはその先の層となる21階から40階まで。20階までとは雰囲気も変わり、さらに強力な敵が登場する。
毎回、体験プレイとともにアップデートの要素を紹介しているが、今回もシーアンドシーメディア本社にて先行体験する機会を得た。オフラインイベントにも顔を出した「タルタロス」プロデューサーの織田英治氏が説明してくれた、エターナルダンジョンや、そこで手に入る新装備など新しい要素をたっぷり紹介したい。
■ 21階以降は「ジャッジメント」の追加で、さらに難易度がアップ
21階から上は、壁ぞいに植物が茂り古代の遺跡のような幻想的な雰囲気になる |
オフラインイベントの新規要素紹介の中でも、新規アバターの次くらいに歓声が多かった「エターナルダンジョン」の階層追加がついに実装される。ダンジョンが実装された当時には最強装備だった「無限」装備は年月を経て最強ではなくなったが、追加される新たな階層からはそれに代わる新たな最強装備「神獣」シリーズを作るための材料がドロップする。そう聞くだけで、期待値がグンと跳ね上がったのではないだろうか? しかしドロップだけではなく、新しい階層は攻略しがいのある難敵ぞろいの非常にチャレンジングなダンジョンなのだ。
ダンジョンに入場するには「コンテンツポイント」というポイントを3,000消費する。「コンテンツポイント」は1日に3,000ポイントずつ補充されていくので、実質的に入場可能な回数は1日1回ということになるが、コンテンツポイントを増加するアイテムを使用することで、1日何度も挑戦することもできる。初めて挑戦するときには1階からになるが、その時に10階、20階、30階の区切りまでボスを倒しておけば次回からは倒したボスの次のステージ(11階、21階、31階)にショートカットすることができる。
20階以下は丸い闘技場のような無骨な雰囲気だったが、21階からはガラリとイメージが変わり、美しく幻想的な雰囲気になる。塔の壁は植物のツタに覆われていて、出てくる敵も自然に由来した妖精のような雰囲気のものが多い。ムームーという仮面をかぶった謎のゴーレムっぽい敵は動きの面白さがとても印象的だった。
21階から上にも、下の階と同じようにボスがいる階とそうでない階がある。23階、28階、33階、38階はボスかステージの2択になる。ステージの時には、一定時間のあいだ攻撃してこないキノコが多数出現し、毒キノコ以外のキノコを倒していくというものや、凶暴な料理人から先ほど紹介した「ムームー」を守るステージなど、様々なイベントステージが用意されている。25階、35階は中ボスの階で、30階と40階がそれぞれ強力な大ボスが待つ区切りの階になる。
21階以上の階層では、一定時間以内に敵をすべて倒さなければ「ジャッジメント」という黒い不気味な雰囲気のモンスターが出現する。このモンスターには攻撃が通らない上に、攻撃を食らうとほぼ一撃で即死してしまうので、のんびり攻略していると危険だ。
■ 最強のボス「神獣ハギオス」攻略のポイントは回復阻止
ボスがいる空間は、光が差し込んで荘厳な雰囲気 |
31階から上はモンスターの構成が変わり、巨大なクマ「グリズリーベア」や、植物を身にまとった「ワイルドハウンド」が出てくる。モンスターのレベルもこのあたりからどんどん高くなっていって39階ではレベル69相当になる。
35階のボス「アレックス」は、クロモドが連れている召喚獣のアルポンスによく似ている。ステージに入ると謎の魔術師が現われて召喚していくのだが、この魔術師はクロモドと何か関係がありそうな雰囲気を出している。アレックスはかわいい顔に似合わず凶暴だ。ノックバック耐性があり、ほとんどノックバックせずに近寄ってきて近接攻撃を繰り出してくる。
40階にいるボス「神獣ハギオス」は、おそらく「タルタロス」史上でも屈指の強敵。見た目は植物をまとった馬のような姿をしている。ヘイトの高いプレーヤーに向かって多段ヒットする花の列をわかせたり、プレーヤーの足元から突然大きな樹を生やしたりと、攻撃にも植物を使う。立ち止まると攻撃を食らうので、とにかく常に動き回っていなければならない。
途中、蝶の妖精を召喚するが、この妖精は放置しておくと成長して一回り大きくなる。HPが減ってくると自分を守るために周りに植物を張り巡らせる。この植物には攻撃判定があるので力押しで倒すこともできるが、周囲にある「生命の泉」のそばで「Space」キーを押せば小さくなるのでパーティーで役割分担をして解除したほうがよさそうだ。
攻撃の熾烈さもかなりのものだが、もっとも厄介なのが、頻繁に使ってくる回復技能だ。緑のオーラを出す回復技能は、放置しておくと1回で敵の体力バー1本分強ほどを回復してしまう。使用頻度はかなり高いので、この技能を何とかしない限り倒すのは難しい。織田氏によれば「特定の行動でキャンセルすることができる」そうだ。ここは攻略のキモになるので「ぜひプレーヤーさんたちが考えて見て欲しい」ということだ。
各キャラクターの「神獣」装備。オレンジ色を基調にしたイメージで統一されている。最強装備だけあって武器は大きくゴツめのもの揃い。装備カ所は全部で9カ所あり、全部集めれば強力なセット効果がつく。武器は「神獣ハギオス」からのドロップだ。
31階から登場するクマと狼型のモンスター。クマは見た目通り非常にHPと攻撃力が高い |
■ 「スキルフェーズ」の調整第2弾など今後の予定も少しだけ紹介
フィールドにランダムに表れる「百年スイカ」 |
精霊の姿をした背中アバター |
頭の上でずっとバウンドしつづける「ポンポンスイカ」 |
「スイカ割りイベント」はフィールド内に現われる「百年スイカ」という敵を倒すとドロップする「スイカボックス」からアイテムをゲットするというもの。商品は12種類の中からランダムで、ボックス1つについて1つもらえる。目玉商品は、「百年スイカ」をモチーフにした背中のアバターと、頭の上でぽんぽんと跳ねる「ポンポンスカ」。両方揃えるとセット効果で生命に+がつくのもうれしい。
「エターナルダンジョン追加記念イベント」は、「エターナルダンジョン」の特定の敵を倒すと「勇者の証」というアイテムがドロップする。これを集めてアイテム交換NPC「タウタウ」に渡すと、ダンジョンをショートカットできる「ゴーレムマスターの核心」や普段はアイテムショップでしか手に入らないアイテムがもらえる。
オフラインイベントで発表されたまだ未実装の要素について、今後の予定を聞いてみた。新しいマップについても近々登場する予定になっているようだ。シナリオリプレイ機能は特定のNPCを通じて、「コンテンツポイント」を消費してクリアしたシナリオのイベントシーンを回想的に見られるというものだ。
3月に実装された「スキルフェーズ」はその後試用期間を経て調整が行なわれたが、その後に集まった要望を踏まえて「1次バランス調整期間移行から委いただいた意見だけでなく、ほかの国からでた意見についてもミックスしながら、検討している段階です」という。そう遠くない段階で第2回調整という形で実施される見込みだ。今後実装される予定の3次フェーズとの兼ね合いも見ながら現在様々な検証が行なわれているそうだ。スキルバランスに関して意見があれば今後もどんどん送って欲しいそうだ。
来年の1月で2周年を迎えることになる。2周年記念も「盛大にやりたいですね」と織田氏。1周年記念の時に行なわれたキャラクター総選挙を、さらに人数を拡大して再び行なう予定もあるそうだ。「『タルタロス』の人気はストーリー部分とキャラクターへの愛着という部分がかなり大きいので、そこの軸は今後もぶれさせないようにユーザーさんの期待に応えられるように取り上げていきたいと思っています」(織田氏)。今後予定しているコミカライズ展開についてもぜひ期待してほしいとのことだ。
「今回のエターナルダンジョンは最難関のダンジョンというコンセプトに沿って作ってきました。最後のボスはなかなか歯ごたえのある仕上がりになっていると思います。ぜひ攻略法を見つけて突破していただきたいですね。また、これからストーリーもファーストエンディングに向かってどんどん進んでおりますので、そこも楽しみにしていただきたいです」。
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□シーアンドシーメディアのホームページ
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□「TARTAROS -タルタロス-」のホームページ
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(2011年 8月 16日)