ACTIVISIONブース「CALL OF DUTY:MODERN WARFARE3」プレビュー.
シリーズ最大のスケールで送る現代戦エピックストーリー
世界が今、最も注目するリアル系の現代戦1人称シューティング(First Person Shooter)ゲームと言えば、間違いなく、この「CALL OF DUTY:MODERN WARFARE3」(CODMW3)だろう。
今年のE3でも、販売を手がけるACTIVISIONブースでは、本作の大規模なマーケティング・デモンストレーションが行なわれていた。
人でごった返していたACTIVISIONブース | E3会期中に「CALL OF DUTY:MODERN WARFARE3」へ送られた世界各国のゲームメディアの賞バッジ。おそらく、単一タイトルで最も多くの賞を受賞した(あるいはノミネートされた)のは本作だろう |
■ 「CALL OF DUTY:MODERN WARFARE3」~ロシア、ニューヨークに侵攻開始!
タイトルロゴ |
今作は、前作の「CALL OF DUTY:MODERN WARFARE2」(CODMW2)の直後の世界が描かれた作品になる。
「CALL OF DUTY:MODERN WARFARE」(CODMW1)で新米戦士として登場し、前作「CODMW2」では逞しい戦士に成長していたソープことJohn MacTavishは、今作でも主人公として登場する。「CODMW1」で師匠的な立場で、「CODMW2」で意外な復活劇を演じたJohn Priceもキーパーソンとして登場する。まさに「CODMW」シリーズは、「CODMW3」の登場をもって、3部作の様相を呈してきた格好だ。
前作で起きた“仕組まれた”空港テロ事件の犯人がアメリカ人だったことから、ロシア国内の反米感情が沸騰。アメリカとロシアの関係は悪化していくばかり。そして今作では、ついに、ロシアがアメリカへ侵攻を開始する。
Microsoftのプレスカンファレンスでは、なんとニューヨークに侵攻を開始したロシアに対して、対抗手段を講じる米軍の作戦が実機プレイの形で紹介された。
下記の映像がそれだ。
なお、この映像は、放送局用に配信されたビデオラインを引き込んで録画したものになるが、音声レベルがラインレベルでなく、なぜかマイクレベルとなっていたために、小音量となってしまった点をご了承いただきたい。
【実機によるプレイムービー】 |
---|
Microsoftのプレスカンファレンスで実演された「CALL OF DUTY:MODERN WARFARE3」の実機プレイデモ。途中でジョイパッドの接続が切れるハプニングは実機であることを示すための演出だったという噂も!? |
この実機プレイデモでは、ロシア潜水艦のミサイル攻撃を阻止するために、プレーヤー扮する米軍の特殊部隊が、大胆にも水中から生身(?)で潜水艦に攻撃していく様が描かれている。
また、敵味方の戦闘機が入り乱れて飛び、無数のミサイルが飛び交う空を尻目に、戦場と化したニューヨーク・イーストリバーをモーダーボートで爆走するシーンは、戦場の恐ろしさをリアルに描き出している……というありきたりな表現を超えて、神々しい美しさすら感じるほどの迫力がある。
また、ACTIVISIONブース内の特設シアターでは、このイーストリバーのシーン以外に、ロンドン市内の戦場シーンの実機プレイデモも公開されていた。
と言っても市街戦ではなく、舞台がロンドンと言う事で、戦場はなんと地下鉄路線内だ。
それも、テロリストが占拠した暴走地下鉄を、プレーヤー扮する英国特殊部隊の一団が高速機銃車両で追いかけ回すという、見たこともないど迫力の戦闘シーンとなっていた。
複雑に入り組んだロンドン地下鉄だけに、線路のポイントが急に切り替わって、追跡対象の暴走地下鉄がフっと支線に消えたかと思えば、その向こうから、まばゆいライトをきらめかせながら、逆行地下鉄がミサイルのように迫ってくる。この逆行地下鉄を避けきれなかった味方機銃車両が地下鉄と激突してトンネル内を破壊したり、頭部を撃ち抜かれたテロリスト達が暴走地下鉄から線路に放り出されるバイオレンス感は、激しすぎて笑ってしまうほどであった。
「CALL OF DUTY:MODERN WARFARE3」は11月8日、発売予定。プラットフォームはXbox 360プレイステーション 3、そしてWindows PCだ |
■ 「CALL OF DUTY:ELITE」~「CALL OF DUTY」ファンのためのソーシャルネットワークサービスを開始
この空前の「CALL OF DUTY」ヒットをうけて、ACTIVISIONは、「CALL OF DUTY」専用のソーシャルサービス「CALL OF DUTY:ELITE」(COD:ELITE)を開始する。サービス開始は、「CODMW3」の発売と同タイミングを予定。
「COD:ELITE」では、フレンド同士でチームを結成したり、フレンドの戦歴を参照したり……といった一般的なソーシャルネットワークサービス(SNS)だけでなく、各対戦マップにおける戦死者の分布(ヒートマップ)を時系列に見たり、特定プレーヤーの武器使用傾向などを確認したり……といった戦術解析の機能までを搭載している。また、戦闘の様子を収めたビデオを投稿したり、シェアしたりするコミュニティ系の機能も充実している。もちろん、FacebookやTwitterなどの主要SNSとの連携にも対応する。
開発を担当したBeachhead studio社のNOAH HELLER氏(左)とTreyarchのJAY PURYEAR氏(右) |
「COD:ELITE」サービスの対応ゲームは、当面は「CALL OF DUTY:Black Ops」、「CALL OF DUTY:MODERN WARFARE3」の2作品になるという。既にβサービスは開始されている。
気になる料金システムだが、現状、「基本無料(Free To Play)」となることが強調された。ただし、月額課金式の有料サービスも用意されるとのことで、詳細な料金システムについては、まだ未定だという。
有料サービスに加入したユーザーは、オフィシャル戦闘イベントへの参加権や、サービス加入期間に限り対応「CALL OF DUTY」シリーズの全てのダウンロードコンテンツ(DLC)の入手権などが与えられるという。
(2011年 6月 12日)