日本マイクロソフト株式会社は5月19日、Premium Sports Club NAS六本木にてKinect専用対戦アクションゲーム「ファイターズ アンケージ」の発売記念イベントを開催した。このイベントではFAJIWARAの藤本敏史さんと原西孝幸さん、品川庄司の庄司智春さん、南海キャンディーズのしずちゃんという豪華な顔ぶれが揃い、熱い戦いを繰り広げた。

　「ファイターズ アンケージ」は5月26日発売予定で、価格は5,880円。CEROレーティングはB（12歳以上）となっている。Kinectの全身操作を最大限に活かし、実際にパンチやキックを繰り出し相手と戦う対戦アクションゲームだ。

■ オリンピック候補者、しずちゃんの大迫力ラッシュが会場で炸裂！

日本マイクロソフトのPR担当、巽重夫氏によるデモプレイ。ちなみに巽氏は現在本作の世界ランキング8位のやりこみプレーヤーだという

南海キャンディーズのしずちゃん。オリンピック候補のお笑い芸人として注目を集めている

　「ファイターズ アンケージ」の最大のウリは、実際にパンチやキックを繰り出すと、画面内のキャラクターが同じように技を出すところにある。今までの格闘ゲームにはない“一体感”が味わえるのだ。

　また、後ろに足を出すだけで、回し蹴りが出せたり簡単動作で大業を繰り出す楽しさもある。1試合が終わると心地よい疲労感があり、実際に死闘を繰り広げたような気持ちになれる。Kinect専用タイトルならではの新しい対戦アクションゲームなのだ。

　今回登場したゲストのFAJIWARAの藤本敏史さんと原西孝幸さん、品川庄司の庄司智春さん、南海キャンディーズのしずちゃんは、「ファイターズ アンケージ」に挑戦しており、その模様は公式ページで見ることができる。今回のイベントでは、彼等のプレイを生で見ることができた。

　ゲストの中で最も注目したいのは南海キャンディーズのしずちゃんだ。彼女は、2008年頃からボクシングを趣味として始め、アマチュア女子ボクシングC級ライセンスを獲得、そして日本オリンピック委員会によって、2012年のロンドンオリンピック女子ボクシングの強化選考選手の1人に選ばれた。5月にはアマチュアボクシングの女子第1次強化合宿にも参加し、オリンピックに向けて真剣にトレーニングに励んでいる。オリンピック候補のお笑い芸人として注目を集めるしずちゃんが、実際に体を動かして戦う「ファイターズ アンケージ」でどんな戦い方を見せるか気になるところだ。

　「ファイターズ アンケージ」では、プレーヤーキャラクターであるサイモンの前に様々な敵が立ちはだかる。しずちゃんが対戦相手に選んだのは痩せているが鋭い戦いをする「ラットフェイス」。通常「ファイターズ アンケージ」では敵の攻撃を避けカウンターで戦うのが効果的だ。戦いはフリースタイルで、パンチ以外、蹴りや肘も使う。しかししずちゃんは自前のボクシンググローブを身につけ、あえてパンチのみのボクシングスタイルで挑んだ。

　他のゲストと比べ、しずちゃんだけは雰囲気が違った。構える姿、つま先立ちの小刻みなフットワーク、鋭いパンチ、全てが本物であることを感じさせられた。しずちゃんは素速い左ジャブで相手の技を全部つぶし、右ストレートをたたき込む。さらに猛烈なラッシュで敵を圧倒していた。エキサイトしたしずちゃんはパンチを繰り出しながら画面の方に前進してしまい、3人のゲストに引き戻される場面も。結局ゲームとしての駆け引きをまったくせず、高速なパンチ連打だけで勝ってしまった。しずちゃんのボクシングに対する集中力、本物の競技者の技の鋭さを見ることができた。

　庄司さんはお馴染みの上半身裸のスタイルでゲームに挑戦。体を大きく後ろにそらすスウェーで巧みに敵の攻撃をそらし、カウンターを決めていた。原西さんは、後ろ回し蹴りのコマンドである足を後ろに回すアクションをギャグのポーズに組み込み、笑いを取りながら攻撃していた。一方、藤本さんはしずちゃんがゲームに夢中になって2ラウンド戦ってしまったために、プレイする機会が与えられなかった。藤本さん「このゲームすごく面白いですよ、今回やれなかったけど」とコメントしていた。ちなみに藤本さんはイベント前、最も入念にストレッチをやって備えていたという。

　しずちゃんは「このゲームはボクシングの練習にもなるから、試合の前はやりまくりたい」とコメントした。つい夢中になって画面に向かってしまうのは、実際の試合と違って距離感がつかめないためだと語った。また、ボクシングにのめり込むようになってからは相方の山里亮太さんへの突っ込みがはげしくなってしまい、客が引いてしまうような鋭いパンチを繰り出してしまうことがあるという。

　このほかイベントではPremium Sports Club NAS六本木で、5月28日より8月27日まで毎週土曜日「ファイターズ アンケージ」のゲームでのアクションを取り入れたエクササイズプログラムを実施する事が発表された。会員なら無料で、そうでない場合は1回2,100円で参加できる。参加予約先着30名にはオリジナルTシャツがプレゼントされる。詳細はNAS六本木のページを参照してほしい。

左から品川庄司の庄司智春さん、FAJIWARAの藤本敏史さん、原西孝幸さん
しずちゃんは、実際に使っているグローブをはめてのプレイ。パンチの鋭さが普通の人とはっきりと違い、本物の迫力があった。夢中になりすぎて前に出すぎ、他のゲストに引き戻される場面も
上半身裸で挑む庄司さん。原西さんは、ギャグのポーズを戦いに組み込んでいた。右はエクササイズプログラムの実演

【スクリーンショット】
主人公サイモンは父の借金返済のため、裏社会の格闘大会に参加する。実際に全身を使った戦いが楽しい