グーグル、「Chrome ウェブストア」日本語版発表
無料アプリが利用可能。ゲームも楽しめるChrome
シニアエンジニアリングマネージャーの及川卓也氏 |
デベロッパーアドボケイトの北村英志氏 |
グーグル株式会社は5月16日、「Chrome ウェブストア」の日本語版の発表会を行なった。
「Chrome ウェブストア」は、同社が提供するWEBブラウザ「Chrome」で利用できるウェブアプリケーションの配信スタンド。WEBアプリケーションとは、WEBブラウザ上で動作するアプリケーションソフトのこと。「Chrome ウェブストア」では、「Chrome」上で動作するWEBアプリケーションが多数配信されている。
配信されているWEBアプリケーションは、「エンターテインメント」、「ゲーム」、「ショッピング」などとカテゴリ分けされている。ほかにも「おすすめ」や人気のアプリケーションも表示され、自分好みのアプリケーションを探せる。欲しいアプリケーションを選択すると、スクリーンショットが見られるほか、利用者数や、その感想などがリアルタイムで表示され、インストールするかどうかの参考にできる。インストールしたアプリケーションは、「Chrome」で新しいタブを開くと一覧が表示されるので、そこから起動できる。
このサービスは、米国では2010年12月にサービスが開始され、これまでに3,000以上のアプリケーションが提供されている。今回の発表は、その日本語版サイトを本日公開するというもの。海外で配信されたアプリケーションも日本語版から利用できる。同社は日本語に対応することで、日本向けのWEBアプリケーションを増やし、よりサービスを充実させる狙いだ。なお現在、「Chrome ウェブストア」日本語版では、無料アプリのみ利用できる。海外ではすでに提供されている有料アプリについては、今後提供される予定だという。
発表会では、WEBアプリケーション動作のデモンストレーションとして、Rovio Mobileのゲーム「Angry Birds」が紹介された。「Angry Birds」は、分裂する、加速するといった特徴を持つ鳥をゴムパチンコで撃ち出し、木や石で守られているブタを倒していくという2Dゲーム。無料のアプリケーションで、「Chrome ウェブストア」ではこれまでに全世界で65万人以上がインストールしている。このゲームはiPad、iPhone、Androidのプラットフォームにおけるネイティブアプリケーションだったが、これはそのブラウザ版だ。デベロッパーアドボケイトの北村英志氏は、「HTML5の力があったからこそ、ブラウザ版での実現ができた」と、HTML5を使用したアプリケーションを配信できる「Chrome ウェブストア」と「Chrome」の可能性を述べた。
今回の日本語版発表に合わせて、日本向けの新アプリケーションが12種類発表された。残念ながらその中にゲームはなかったが、シニアエンジニアリングマネージャーの及川卓也氏は、今後の日本発のゲームアプリケーションについて、「ゲームがアプリケーションとして非常に望まれているのは、認識しています。『Chrome ウェブストア』の日本語化に伴い、お声がけした開発者、開発会社の中には、当然ゲームの企業も含まれています。今日の時点でいつということは発表できませんが、いずれ登場すると思います」と話した。
「Chrome ウェブストア」は、カテゴリの「ゲーム」も充実している。現在あるものでも、EA Sportsの「Tiger Woods PGA TOUR Online」やNAMCO Bandai Gamesの「PAC-Match Party」など、ジャンルも様々な数多くのゲームが提供されている。「Chrome ウェブストア」が日本語に対応したことで、今後、日本向けのゲームが増えていくことを期待したい。
日本向けのWEBアプリケーションサービスを充実させていくと発表された | 「Chrome ウェブストア」からインストールできるゲーム「Angry Birds」 | インストールする前に、リアルタイムに感想や評価を閲覧できる |
□グーグルのホームページ
http://www.google.co.jp/
□「Chrome ウェブストア」のホームページ
https://chrome.google.com/webstore?hl=ja
(2011年 5月 16日)