株式会社コーエーテクモゲームスは、5月26日発売予定のプレイステーション 3/Xbox 360用タクティカルアクション「TROY無双」の新情報を公開した。

　今回は、パリス、アキレウス、ペンテシレイア、アイアスの4人のキャラクターについて、特定のチャプターの内容が明らかにされた。これまでに紹介していないキャラクターについてはプロフィールも掲載する。

■ パリス：チャプター4「運命」

　トロイ戦争から遡ること数年前、トロイでは豊年を祝う祭りが開かれていた。トロイ王プリアモスは闘技会の商品として立派な雄牛を用意したが、それは羊飼いのアレクサンドロスの元から盗まれたものであった。アレクサンドロスは雄牛を取り返すべく闘技会を勝ち抜いていくが、最後は剣の使い手であるトロイ王子デイポボスと戦うことを避け、雄牛を奪い逃走する。

　祭りのメインイベントを潰され怒り心頭のデイポボスに追われ、ゼウス神殿にてあわや殺されかけたアレクサンドロスであったが、その場に居合わせた預言者でもある王女カサンドラの口から出た言葉は「パリス！彼はパリスよ！亡くなったはずの王子が帰ってきたのよ」という衝撃的なものであった。

　プリアモス王は、パリスが生まれたときに「この子はトロイを滅亡させる」という預言を恐れ、家臣のアゲラオスに密かに殺害を命じたのだが、幼くして殺される運命にあったパリスを不憫に思ったアゲラオスによって、パリスは救われ、アゲラオスの子アレクサンドロスとして育てられていたのだ。

　自分が殺してしまったと思っていた息子の帰還を喜ぶプリアモス王であったが、同時に子殺しを命じてしまったという罪悪感が常にプリアモス王を悩ませることになる。

　スパルタ王妃ヘレネをトロイの王子パリスが奪ったことで、結果として戦争が起きようとも、彼は帰ってきた息子パリスに対して、ヘレネをギリシャに返すように言うことができないのであった。

　一方のパリスもヘレネも、戦争を引き起こした張本人として、トロイ・ギリシャ両軍から向けられる蔑みに堪えていた。ヘレネを諦めることのできないパリスは、遂に決意する。これは自分が起こした戦争だ、自分の手で決着をつけるしかない。彼はヘレネの夫、スパルタ王メネラオスに挑む覚悟を固めた。

ギリシャ軍の精鋭に囲まれ苦戦するデイポボスを救出するパリス。デイポボスの体力がなくなるとゲームオーバーとなる	盾による崩し攻撃から、パリス必殺の広角弓攻撃
パリスを罵倒するメネラオス	語らうヘクトルとデイポボス

■ アキレウス：チャプター5「征服」

　戦況は硬直したまま数年が経過した。ギリシャ軍は依然として、立ちはだかるトロイの城壁を攻略することができずにいた。

　勝利の栄光に飢えるアキレウスは、トロイ近隣の町に攻め入り3年で12もの町を制圧。次なる目標をダルダニア地方のリュルネソスに定めた。

トロイ兵を必殺のコンボ攻撃で蹴散らすアキレウス	リュルネソスの城主、ミュネスとの一騎打ち
リュルネソス王ミュネスを倒し、住民を捕虜として連行するギリシャ軍。戦いが終わり、兜を脱いだアキレウスに若い女、ブリセイスが罵声を浴びせる

■ ペンテシレイア：チャプター6「悲劇」

　プレイアブルキャラクター。軍神アレスを父に持つアマゾネスの戦士で、誤って姉を殺してしまいその罪の意識に苛まれる日々を過ごす。魂の救済を求めてトロイの旗の下にはせ参じる。手にする斧はリーチが長く、振り回せば多数の敵を巻き込むことができる。

　トロイの地でギリシャ軍とトロイ軍が死闘を広げている頃、エーゲ海の向こうギリシャのアテネにも戦火が迫っていた。アテネ王テセウスに攫われた女王を取り返し復讐を遂げんと、囚われの女王ヒッポリュテの妹ペンテシレイアに率いられたアマゾネスの軍勢が、トロイ派兵で手薄になったアテネに迫っていたのだ。

巨大な斧でギリシャ兵を蹴散らすアマゾネスの戦士ペンテシレイア	ペンテシレイアの前に立ちはだかるギリシャの特殊兵（ブレイカー）
ペンテシレイアが囚われの女王ヒッポリュテを救出	ペンテシレイアの投げた槍が、女王であり姉でもあるヒッポリュテに当たってしまう。この悲劇が、アマゾネスの戦士ペンテシレイアの苦悩と贖罪の日々の始まりであった……

■ アイアス：チャプター7「突進」

　ギリシャ軍がトロイの地に上陸してから、すでに9年……ギリシャ軍は、トロイと、そして、エエティオン王が支配する強大なテーベを除いて、トロイの地のほぼ全域を支配下に収めていた。ギリシャの誇る智将オデュッセウスさえ攻めあぐねたテーベであったが、盟主アガメムノンとサラミスの王子アイアスがテーベ攻略に乗り出した。

アイアス率いるギリシャの精鋭と、テーベ攻略のための攻城兵器ラム（衝車）がテーベの海岸に上陸。海岸に展開するトロイ軍を蹴散らす	立ち塞がるのは、テーベの城主エエティオン
ペンテシレイアが囚われの女王ヒッポリュテを救出	ギリシャ軍の戦果は、自分の戦果だ！と声高に自らの手柄を宣言するアガメムノン。娘の解放を訴えるアポロン神殿に使える神官の願いも無視し、傲慢な欲望のままに振舞うアガメムノンであったが、そんな振る舞いがアポロン神の逆鱗に触れるのは時間の問題だった