日本マイクロソフト、Xbox 360「Dance Central」のプレス向け先行体験会を開催
充実のプラクティスモード、32曲もの楽曲を収録した間口の広いダンスゲーム


4月26日 開催

会場:日本マイクロソフト本社


 日本マイクロソフト株式会社は4月26日、Xbox 360 Kinect専用ダンス/音楽ゲーム「Dance Central」のプレス向け先行体験会を品川の日本マイクロソフト社内にて開催した。

 「Dance Central」は、Lady Gagaの「Poker Face」など、海外有名アーティストの最新のポップスから、ヒップホップ、R&B、定番のファンクまで幅広いジャンルの曲を合計で32曲収録したダンスゲーム。6月2日発売予定で、価格は5,880円。CEROレーティングはA(全年齢対象)。初回生産分には、海外有名アーティストの楽曲を1曲収録したゲーム追加コンテンツを無料でダウンロードできる「シークレット ゲーム追加コンテンツ ダウンロードコード」が特典として同梱される。

 先行体験会では、「プラクティス」と、「パフォーマンス」の2つのゲームモードのデモンストレーションと、体験ができた。



■ 音声も含めてフルローカライズ。カロリー計算もできる内容充実のダンスゲーム

今回デモプレイを行なった、マイクロソフトホームエンターテイメント事業本部 Xboxマーケティング本部 プラットフォームマーケティンググループ プロダクトマーケティングマネージャーの角田麗氏
左のフラッシュカードの指示にあわせ、中央のキャラクターの動きをまねてダンスを行なっていく

 「Dance Central」の開発は、「ROCK BAND」シリーズを手掛ける開発スタジオHarmonixが手がけている。「Dance Central」は北米ではKinectの発売と同時の2010年11月に発売されている。2011年1月にはセールス100万本を突破したという。

 海外では大きな人気を誇る「ROCK BAND」シリーズだが、日本版があまり発売されなかったのは、楽曲に対する権利関係での問題が大きかった。しかし、「Dance Central」は収録されている32曲全ての権利を日本展開のために取得した。さらに、メニューだけでなく、インストラクターの音声などは全て日本語化している。

 北米版から少し発売時期は遅くなってしまったものの、フルローカライズの快適な環境で、北米版と同じリッチな楽曲を楽しむことができるのは、快挙といえるだろう。DLCの展開も予定しており、こちらも権利関係をクリアして追加の楽曲などを提供する予定だという。

 今回デモプレイを行なったのは、マイクロソフトホームエンターテイメント事業本部 Xboxマーケティング本部 プラットフォームマーケティンググループ プロダクトマーケティングマネージャーの角田麗氏。角田氏はゲームをかなりやり込んでいて、流れるようなプレイで、様々な楽曲や機能を紹介していった。

 「Dance Central」はプレーヤーがKinectの前に立ち、画面内のキャラクターと同じように踊ることを目指す。タイミングやポーズをより正確にできれば高得点を獲得できる。足のステップだけでなく、ポーズ、手や足を振るタイミングなどKinectならではの全身を使ったダンスが求められ、ゲームを進めることで、本格的なダンスを学んでいける。

 ローカライズは音声を含めて行なわれている。キャラクターは「ナイスだ!」、「スゴイね!」といったハイテンションなしゃべり方で、英語混じりのセリフも多い。米国のテレビの通販番組のような雰囲気もあって楽しい。うまくいくと大げさに褒めてくれて、ノリノリでプレイできる。

 本作は3つのプレイモードがあり、「プラクティス」で練習し、「パフォーマンス」で実演する。今回体験できなかったが、他の人とオフラインでダンスが競える「ダンスバトル」というモードも用意されている。ダンスの評価を上げていくことでコンテンツがアンロックされ、より高度なダンス、高い難易度に挑戦できるようになる。

 ダンスは画面右に表示される「フラッシュカード」の指示に従って行なう。画面内のキャラクターはプレーヤーを導くように動く。鏡を見ている感覚で、キャラクターが右に動くとき、同じようにプレーヤーは左に動いて真似をしていけばいい。フラッシュカードでは重要な動きがハイライトされており、右足と、両手が白くなっている場合は、そこに気をつけて踊ればオッケーだ。

 楽曲は0~6までのランクに分けられている。数字が多くなるほど難しくなり、各ランクには4~5曲が用意されている。各曲にはさらにそれぞれ「イージー」、「ノーマル」、「ハード」の難易度が選択できる。難易度が上がるほど、プレイ中のアクションが多くなり、ランクが上がるほど要求されるスパンが短く、アクションの難易度も上がる。

 例えばランク0の曲のイージーならば、アクションが少なく繰り返しが多いが、ランク5のハードならば難しいアクションを矢継ぎ早にこなしていかなくてはならない。ジャンプや、手と足に加えて頭も同時に動かすようなアクションも求められる。

 ゲームでは「ワークアウト」という項目が設定可能で、ここにプレーヤーの体重を設定しておけば、プレイの状況に合わせて消費カロリーが表示される。ワークアウトを表示させることでダイエットもがんばれる。また、踊る場所のダンススポット、そしてダンスを指示してくれるキャラクターを選ぶことができる。対峙するキャラクター、ダンススポットが変わることで雰囲気が大きく変わってくる。

 今回、角田氏のプレイを見たが、非常にダイナミックで、きびきびとポーズが決まり格好よかった。難易度が高い楽曲では、フラッシュカードの流れも速く、短いスパンで次々とアクションを要求される。楽曲と、画面内のキャラクターのきびきびとした動きが、プレーヤーをよりエキサイティングなダンスへと誘う。ポーズも両手と両足を大胆に振ったり、膝を曲げたりと激しいものが多かったが、角田氏は次々とポーズを決めていった。

 角田氏は慣れている曲は流れるようにプレイして、完璧なダンスを見せてくれた。筆者達のリクエストで、初めて挑戦する曲でも、コツをつかんでいるとアクションが決まるようで高得点をマークしていた。角田氏は、手足を振り、腰を曲げ、頭をスイングさせ、ダイナミックに踊る。「こういう風にプレイできたら楽しいだろうなあ」と強く憧れを感じさせられた。


角田氏のデモプレイ。高難易度の楽曲では、アクションはどんどん激しくなってくる。「うまいプレーヤーはカッコイイ」と感じさせてくれたプレイだった
ダンサーや、踊るスポットを選択できる。ダンスをうまく決め、新しいダンスに挑戦していくと、高難易度のメニューなど様々なコンテンツがアンロックされていく



■ スローモーション、ピンポイントでの練習が可能。どこまでも極められる奥深さと間口の広さが魅力

キャラクターの足の位置など、様々な場所をチェックしてダンスしていく。納得がいかなければ繰り返し練習できるし、スローモーションにもできる
「パフォーマンス」では自由に踊れるフリータイムも設定されている。ここで派手なアクションを行ない、より高得点を目指す

 本作の特筆すべき点は、「プラクティス」の充実にある。「Dance Central」では、難易度0のLady Gagaの「Poker Face」のイージーモードでも10近くのアクションを行なう。しかし、プラクティスで誰でも楽しくダンスが学べるという。今回は実際にプラクティスモードに挑戦してみた。

 最初はステップ。右、左と、キャラクターの動きに合わせてステップを決める。本作のプラクティスモードは、最初からキャラクターと一緒に動くことも、キャラクターの動きを見てから実際にやることも可能だ。せっかちな人は最初からキャラクターの動きを真似すればいい。うまくいかなければ画面の左上に「リトライ」という項目がポップするので、それを手で触るとリトライできる。

 さらに失敗した場合は、「スローモーション」というメニューがポップする。これに触ると、キャラクターの動きが遅くなり、細かくダンスのやり方とタイミングが学べる。自分の苦手なアクションがあっても、スムーズに、何度でも学ぶことができる。スロー時のキャラクターのセリフも用意されており、作りの細かさに感心させられた。

 今回体験したのは、1番簡単な楽曲のイージーモードだったが、それでも最初は、ダンス終了時に足を揃えるコツがつかめなかったり、人前で照れてしまって動きがぎこちなくなって苦戦させられた。プラクティスでは3つか4つのアクションを1つのセットで、仕上げに1セット分通してプレイしていく。通しプレイをする頃になるとその少し慣れてきて楽しくなってきた。もっともっとやりこんで、せめて最初のダンスは完璧にしたいな、と思った。

 最初の楽曲は繰り返しが多くて遊びやすく、全身を使うので「ちゃんとダンスした」という充実感を味わえる。本作はいくら失敗しても楽曲が強制的に終わることはなく、たっぷりとプレイが楽しめる、という点も楽しく感じた。もちろんプレーヤーの意志で曲を止めることもできるが、失敗してもめげずに最後まで踊り、気になる部分だけを抽出して練習することも可能だ。

 最初からじっくりと1つ1つアクションを学び、覚えていき、地道にプレイする事もできるが、自分の気に入りの楽曲だけ集中的に学ぶというのも楽しそうだ。ゲームに慣れてくると、まったく新しい楽曲でも練習なしに挑戦してもそこそこの成績が出せそうだ。ダンスに自身があるならば、次々と楽曲に挑戦するのもいいだろう。

 「この曲だけは完璧に踊れるようになった」という実感を持つことができれば、友人に披露することも楽しみになるだろう。また、本作はオンラインのランキングにも対応している。ゲームをやりこみ、世界中のプレーヤーと腕を競うことも可能だ。

 ダンスゲームのうまいプレーヤーの見事なプレイは、強い憧れを喚起する。しかし一方で、ダンスゲームは要求されるアクションも激しく、プレーヤーを選ぶ一面もある。本作は充実したプラクティスと、32曲もの収録楽曲で、幅広いプレーヤー層にアピールできる作品となっている。この間口の広さが、北米での人気の秘密だろう。今回の体験会で、「Dance Central」はどこまでも深く挑戦できるダンスゲームだということが実感できた。


様々な楽曲、多彩なダンスアクションが用意されている。じっくりプラクティスで学び、パフォーマンスで実演し、より完璧なダンスを目指そう

【収録曲リスト】
年代楽曲アーティストダンス ジャンル難易度
2000sPoker FaceLady GagaClub Dance0
2000sHey MamiFannypackClub Dance0
2000sI Know You Want Me (Calle Ocho)PitbullSalsa0
2000sEvacuate The DancefloorCascadaClub Dance0
1980sFunkytownLipps Inc.Disco1
2000sGalang '05M.I.A.Club Dance / Reggae1
2000sCan't Get You Out of My HeadKylie MinogueClub Dance / Girls1
1990sC'mon N' Ride It (The Train)Quad City DJ'sDisco1
2000sCrank That (Soulja Boy)Soulja Boy Tell 'EmHip Hop2
1990sRump ShakerWreckx-N-EffectHip Hop2
1970sJungle BoogieKool & The GangDisco2
2000sDownJay Sean feat. Lil WayneClub Dance2
2000sPon De ReplayRihannaClub Dance / Girls2
2000sMove Ya BodyNina SkyGirls / Reggae3
2000sKing of the DancehallBeenie ManClub Dance / Reggae3
1990sRendez-vuBasement JaxxClub Dance3
2000sHella GoodNo DoubtClub Dance / Rhythm3
2000sDip It LowChristina MilianClub Dance / Latan3
1980sPush ItSalt 'N PepaHip Hop4
1990sFlava In Ya Ear (Remix)Craig MackHip Hop4
1980sPoisonBell Biv DeVoeClub Dance / Funk4
2000sTeach Me How to JerkAudio PushClub Dance / Hip Hop4
2000sManeaterNelly FurtadoClub Dance4
2000sSatisfactionBenny Benassi Presents the BizPopping5
1980sBust a MoveYoung MCDisco5
2000sDays Go ByDirty VegasFreestyle5
1980sPump Up the JamTechnotronicClub Dance5
1970sBrick HouseCommodoresLocking6
1990sBody Movin' (Fatboy Slim Remix)Beastie BoysHip Hop6
2000sDrop It Like It's HotSnoop DoggClub Dance / Hip Hop6
1990sDon't Sweat the TechniqueEric B. & RakimFreestyle6
2000sJust DanceLady GagaClub Dance6

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