株式会社ハンビットユビキタスエンターテインメント(HUE)は3月4日、東京のワイプ代々木北口駅前店にて、MMORPG「エイカ オンライン エクソダス」において、3月15日に行なうアップデートのプレス向け説明会を実施した。

　今回のアップデートの目玉は新大陸「カレナ」と、その地で行なうユーザーが協力して立ち向かうミッション「アンタルヤ強襲戦」である。「エイカ」のメインテーマは4つの種族がぶつかりあう国家戦にあるが、アンタルヤ強襲戦では全プレーヤーが協力してモンスター軍団と戦いを繰り広げることになるという。この他にも、対モンスター特化装備「インセプション装備」や、小規模のバトルフィールド実装など、いくつものコンテンツが実装される予定だ。

■　高レベル地域カレナと、協力要素「アンタルヤ強襲戦」を実装。経験値を最大16倍にして戦争へのハードルを下げる

ディレクターを務めるHUEオンライン事業本部オンライン事業部プロジェクトマネージャーの上原弘靖氏。顔は謎、ということで馬のマスクをかぶっての登場だった

カレナのイメージイラスト。緑深い美しい場所だ

闘技場となるパンデモニウム。2対2の対戦から可能で、練習にぴったりだ

　「エイカ オンライン エクソダス」は、HUEが2009年12月に正式サービスをスタートしたMMORPG。開発は韓国JoyImpact。サーバ内のチャンネルを国家に見立て、チャンネルを行き来してお互いの国から聖物を奪い合うという2,000人規模の戦争が楽しめるのが最大の特徴。連れ歩け、プレーヤーを補佐してくれるかわいらしい相棒の「プラン」も魅力だ。

　本作は2010年11月に「エイカ オンライン」から、「エイカ オンライン エクソダス」にタイトルをリニューアル、新フィールド「レオポルド」が登場し隠された場所へと進むための激しい戦いが行なわれた。プランのパワーアップや、レベルキャップが75まで引き上げられるなどより濃いプレイが可能になった。3月1日からは獲得経験値が8倍になるという「レベルアップサポートイベント」を開催し、積極的に新規プレーヤーを呼び込んでいる。

　本作では、メインコンテンツである戦争にはレベル50以上でなくては参加できず、前線で活躍するにはレベル70が必要だった。しかしそこまでは数カ月プレイしなくてはならず、レベル50周辺で休止しまうユーザーも多かった。そこで経験値8倍のバランスにし、戦争参加までの道のりを大きく短縮した。3月15日からは、取得経験値が16倍になる課金アイテムも発売するという。

　今回のプレス向け説明会ではディレクターを務めるHUEオンライン事業本部オンライン事業部プロジェクトマネージャーの上原弘靖氏が登壇した。上原氏は顔出しNGということで、トレードマークの馬のマスクをかぶってゲームのアップデート内容を説明した。

　今回のアップデートの目玉となるのが新フィールド「カレナ」である。天空に浮かぶ巨大な島で、広大な草原を始めとした美しい景観が楽しめる。ここには前回追加された土地レオポルドからゲートを通じていくことができる。レオポルド島と比べるとフィールドは小さいが、拠点となるアンタルヤ村以外にも様々な場所があり、これまでのフィールドとは違う敵が闊歩している。中央のベルス街道を北上すると、「ベルス城」に行くことができるが、今は閉ざされている。

　そしてこの島ではユーザーが協力し、敵に立ち向かう「アンタルヤ強襲戦」が行なわれる。この戦いは週に1度行なわれる。舞台はアンタルヤ村で中心にあるファシオン光子砲を防衛する。時間中はこの光子砲を目指して敵が次々と押し寄せてくる。プレーヤーは協力してモンスターを撃退しなくてはならない。この強襲戦はカレナにいるときに画面中央下に出てくるゲージによって発生する。

　ゲージは通常は青だが、数分に1回赤い部分が増えていき、完全に赤になると強襲戦が行なわれる。このゲージは最長で6時間で赤くなるが、沢山のプレーヤーがカレナでモンスターを狩るとゲージが赤くなるスピードが速くなる。アンタルヤ強襲戦では画面一杯の敵が押し寄せてきて、倒すと様々なアイテムを入手できる宝箱を落とす。

　敵は波状攻撃を行なってきて、第10波まで防ぐとプレーヤー側の勝ちになる。多くの波状攻撃を防ぐと次の強襲戦まではプラスの効果の付くバフがプレーヤー全体にかかる。逆に早い段階でファシオン光子砲を破壊されてしまうと、マイナス効果がつき、取得経験値や、アイテムのドロップ確率が下がってしまう。

　また、「エイカ オンライン エクソダス」では、上位レベル向けの効率よく経験値が稼げる「1日クエスト」があるが、対モンスター戦に特化した「インセプション装備」が入手できる専用1日クエストが追加された。他の高レベルのユニーク装備は、ボスドロップや、生産によって手にはいる。インセプション装備はメインクエストと、1日クエストを一定数クリアすることで入手できるので、比較的ハードルの低いアイテムといえるだろう。初期の能力はユニーク装備よりも低いが、強化することでユニークとほぼ同じ能力値になる。付与されるオプションは防御よりとなるという。

　さらに小規模バトルフィールド「パンデモニウム」が実装される。既存のバトルフィールドは闘技場で、6対6から24対24までの戦いができる。パンデモニウムは既存のバトルフィールドの大きさの半分であり、2対2から24対24が可能になる。勝利条件も低く設定でき、手軽に楽しめるようになった。もう1つ大きな特徴としては、技ゾンのバトルフィールドでの大戦では名誉点のやりとりなど、勝敗でメリットとデメリットが発生していたが、パンデモニウムではそういった要素がないということだ。損得を考えず、「練習」として楽しめるコンテンツになる。

　説明会ではさらに今後のスケジュールも明らかになった。2011年上半期にはさらに今回実装されたカレナに追加のコンテンツが登場する。現在は閉ざされている「ベルス城」では激しい攻城戦が体験できるという。他にも「エルディン遺跡」や「メルケ」といった地域の秘密が明らかになる。

　また、戦争コンテンツで相手から資源を奪う「デビル」というコンテンツが難易度が上がる。既存のバランスでは強いプレーヤーが1人で突っ込み資源を奪うと言うことができてしまったが、戦争をよりエキサイティングにするため、難易度が上がるという。2011年下半期には「エイカ オンライン エクソダス」の目玉である戦争コンテンツもリニューアルされるという。3月のバランス変更で戦争へのハードルがグッと下がった本作が、これからどんな展開を見せるか期待したい。

　なお、今回の説明会では新地域のカレナを他のメディアやHUEスタッフと共に探険し、アンタルヤ強襲戦を体験することができた。こちらのレポートは後日お届けしたい。

カレナの各所と、アンタルヤ強襲戦の概要。右は今後のアップデート計画だ
カレナに登場するモンスターの一部。レベル70以上のキャラクターを対象にした強敵揃いである
メインストーリークエストと、1日クエストを一定数こなすと入手できるインセプション装備。左から、ウォーリア、クルセイダー、スナイパー
デュアルガンナー、ナイトマジシャン、プリースト