KDDI、Android 3.0搭載タブレット「Motorola XOOM」発表
スマートフォン「htc EVO WiMAX ISW11HT」ではWi-Fiテザリングに対応
田中孝司代表取締役社長。「超」という文字を使って2つの商品を紹介。“「超!」速い”スマートフォンと、“「超!」注目度No1”タブレットと説明した |
KDDI株式会社は、WiMAX対応Android搭載スマートフォン「htc EVO WiMAX ISW11HT」を4月上旬以降に発売すると発表した。同時に、Android 3.0を搭載したタブレット「Motorola XOOM」のWiFi用バージョンの提供において開発元の米Motorola Mobilityと合意したと発表した。
発表会に登壇した田中孝司KDDI代表取締役社長は、「KDDIらしいワクワク感を大切にしたい」と挨拶し、今回発表する商品を“超!”という言葉を使って説明。1つ目の製品は“「超!」速い”スマートフォン「htc EVO WiMAX ISW11HT」。Android 2.2を搭載。初のWiMAX対応スマートフォン(CDMA 1x WIN)となり、データ通信速度が下り最大40Mbps、上り最大10Mbps。サイズは約67×122×12.8mmで重量は約170g。連続通話時間は290分で連続待受時間は340時間。充電時間はAC時120分。画面サイズは約4.3インチで解像度はWVGA (800ドット×480ドット)。
ゲームユーザーにとって大きな話題となるのは、無線LANルーター機能「Wi-Fiテザリング」を搭載し、最大8台まで接続可能となっている点。この機能を使えばWi-Fi対応のゲーム機などを「htc EVO WiMAX ISW11HT」と無線LANで接続し、WiMAXやCDMAのネットワークを利用することができる。また、テザリング時のプロバイダーはスマートフォン利用時のプロバイダ(IS NETまたはau.NET)で利用できるため、新たな契約は不要となる。
実際に少し触ってみたところ、非常に高速に「Google マップ」が表示されたり、動画が途切れることなく再生されるなどキビキビと速い動作が特徴的だった。
HTCのFred Liu氏と握手を交わしたKDDIの田中氏 | 「htc EVO WiMAX ISW11HT」では、テザリング機能に対応。Wi-Fi対応ゲーム機などを接続し利用できる |
発表会に出席したMotorola MobilityのSpiros Nikolkopoulos氏とも握手を交わした |
Android 3.0を搭載したタブレット「Motorola XOOM」のWiFi用バージョンの紹介も行なわれたが、こちらのキーワードは“「超!」注目度No1”タブレット。1月に米ラスベガスで開催された「CES 2011」において「BEST of CES」を授賞したことから注目度No1タブレットとして紹介された。
タブレット向けに開発されたAndroid 3.0を搭載し、マルチタスク、ウィジェットの使いやすさが向上。NVIDIAの「Tegra 2」を搭載したおり、ゲームなどの高度なアプリを実行することも可能。
画面サイズは10.1インチで、解像度は1,280ドット×800ドット。本体メモリは32GB。外部メモリはmicroSD/microSDHCで最大32GB。500万画素のメインカメラと200万画素のインカメラを搭載し、ビデオチャットも可能。連続使用時間は約510分、連続待受時間は約480時間。Bluetoothは2.1+EDRで、外部インターフェイスとしてはmicroUSB 2.0が採用されている。
米国ではすでに利用できるが、田中氏によれば「もう少し日本語化などで調整が必要」としている。現状では4月上旬以降に発売する予定。Adobe Flash Playerにも対応予定で、後日改めて発表するとしている。
ジャイロスコープとアクセロメーターを搭載し表現力豊かな3Dゲームがプレイ可能としており、発表会場のタッチ&トライコーナーでは、水上バイクレースに参加するゲームのデモや、アメフトの選手となり相手選手を交わしてタッチダウンするゲームも実際にプレイすることができた。このアメフトのゲームは本体のジャイロセンサーを利用してアメフト選手を操作。本体を左右に傾けることで相手選手を上手く交わしてタッチダウンを奪っていく。大きな画面でプレイできる点に迫力を感じた。
このほかにも、「Android マーケット」において提供される有料アプリケーションの料金を通話料と合算して支払うことが可能な「auかんたん決済」を3月31日より開始する旨が発表された。対応機種はIS03、REGZA Phone IS04、IS05、htc EVO WiMAX ISW11HT。
(2011年 2月 28日)