東京ゲームショウ2010レポート

アルケミストブースレポート
「うみねこDAY」、「ぎゃる☆がんDAY」は現世の“施餓鬼会”と化す


9月16日~19日 開催(16日、17日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)、小学生以下は入場無料


偶然、隣に居合わせたお客さんがポツリと一言「なにあれ」。筆者もそう思う

 先日の弊誌記事でもお伝えしたとおり、株式会社アルケミストは、東京ゲームショウ2010(TGS2010)一般ブースに、12月16日発売予定のPS3用連続殺人幻想ノベル「うみねこのなく頃に 魔女と推理の輪舞曲」と、今冬発売予定のXbox 360用3D眼(がん)シューティング「ぎゃる☆がん」の2タイトルを出展。16日と18日は「うみねこのなく頃に」、17日と19日は「ぎゃる☆がん」と、交互に出展タイトルを変える“日替わり形式”でブースを展開している。

 最大の目玉は新作タイトル……といいたいところだが、現実には演出の目玉とされた「痛車」と、セクシーなコンパニオンのお姉さんたちが壮絶な集客力を発揮。「うみねこDAY」は試遊台がなく、ブースのフレームにすえつけられた液晶モニターで動画が拝めるくらい。それも、「煉獄の7姉妹」を模した7人のコスプレーヤーがブースに登場するや否や、完全に“蚊帳の外”といった有様。ネタに命をかける名物広報の中川滋氏の「計画どおり(ニヤリ)」といったていだが、えぐい手腕に「あれ許されるのか!」と憤慨する同業者もいるとかいないとか……。

 それでも、ビジネスデイ初日の「うみねこDAY」は、かなり穏やかだった。が、本稿を執筆している一般公開日初日は、冗談抜きで「なにこれ」とつぶやきたくなる“施餓鬼会(せがきえ)”が常態化。美人コンパニオンさんの登場をガン待ちする人、人、人の群れ。ブース担当の方に無理をいって7人勢ぞろいとシングルショットを何点か撮影させていただいたが、その最中も筆者のセンターポジションは真横や背後を密着マークするお客さんたちからグイグイと侵食される有様。

 なお、インゴッドイベントのキーパーソンこと「従者の山羊」は、キモカワイイ容姿で地味に大人気。姿を見せるや否や、事情を知らない人も「なにあれー!」などとケータイでバシバシ撮影していく。海外からのお客さんたちには殊のほか好評で、なかには目パチ口あんぐりという人もチラホラ。既報のとおり、背中の合言葉をブーススタッフに伝えると「インゴッド(POP)」がもらえる。欲しい人は雑踏のなかをさまよい歩く黒山羊さんを要チェックだ。

綺麗どころが勢ぞろいすれば、ひきつけられた人が足をとめて見入るのは必然か。セクシィなハイレグがまぶしい

羊の従者(上段画像左・左)と名物広報の中川氏(同左・右)。コメントを求めたところ「(PS3「うみねこのなく頃に」は)12月16日の発売日を遵守します! 発売日に向けてPVなどもガンガン公開していきますので、応援のほどをよろしくお願いします!」とのこと」

ビジネスデイ2日目「ぎゃる☆がんDAY」より

 「ぎゃる☆がんDAY」は、ビジネスデイ2日目にも関わらず一般公開日に匹敵する壮絶な状況ができあがっていた。最初は「どこに試遊台を置くスペースがあるのか?」と疑問に思っていたが、痛車のバックドアを開けるとなかから試遊台が登場というウルトラC(?)展開。ゲームが「ドキドキモード」に突入すると、痛車のサイドドアがオープン。なかにいる水着ギャルめがけて容赦なく水鉄砲が放たれていく。某プラットフォーマーのブースとかけもち担当だった筆者は、スケジュールの都合から水着ギャルの悶絶濡れ濡れシーンを拝むことができなかった。

 念のため触れておくと、同社ブースのイベントは事務局からきちんと了承を取り付けており、特に後ろめたいことは何もない(当然ポロリなどのハプニングもない)。ゆえに、一般公開2日目の「ぎゃる☆がんDAY」も、ビジネスデイ2日目と同様に開催される。気力体力に自信がある人は、アルケミストブースを訪れてみてはいかがだろうか。そして……優等生ぶるつもりはないが、もし興味があれば、PS3「うみねこのなく頃に 魔女と推理の輪舞曲」と、Xbox 360「ぎゃる☆がん」もあわせてチェックしていただければ幸いだ。


「うみねこのなく頃に」:(C)竜騎士07・07th Expansion / Alchemist 発売元:加賀クリエイト株式会社
「ぎゃるがん」:(C)INTICREATES CO.,LTD. / Alchemist

(2010年 9月 18日)

[Reported by 豊臣和孝]