キュー、「XenepicOnline」を大幅リニューアル!「Revo」がついて新生スタート
UIを一新! 新マップやクエスト追加でゲーム内容を刷新


8月11日収録

キューエンタテインメント本社


オンラインパブリッシング部運営部マネージャーでゼネピックオンライン担当ディレクターの君塚靖征氏

 キューエンタテインメント株式会社は、Windows用MMORPG「XenepicOnline(ゼネピックオンライン)」を全面リニューアルする大規模なアップデートを、9月15日に実装する。これに合わせてタイトルも「XenepicOnline Revo(ゼネピックオンライン レボ)」に変更される。

 「ゼネピック」は5年前にサービスが始まったオンラインゲーム。すでに老舗の風格のあるゲームが、なぜ今大幅リニューアルなのか。実は今年の2月に台湾でのサービス開始が決まり、それに合わせて開発元の韓国でユーザーインターフェイス(UI)や操作系の大幅な刷新が行なわれた。今回のリニューアルはこの台湾バージョンに、従来の日本独自要素を加えたもの。新タイトル「Revo」は「Revolution」の意味で大変革や、激変などの意味を持つ。その名前の通り、本作始まって以来の大きなアップデートとなる。

 編集部では、キューエンタテインメントにお邪魔してオンラインパブリッシング部運営部マネージャーでゼネピックオンライン担当ディレクターの君塚靖征氏から、リニューアルの詳細について聞いてきた。この記事では、君塚氏から得た情報を元に新しく追加された要素や、大きく仕様が変更になったUIなど生まれ変わった「ゼネピックオンライン」の姿をがっつりレポートしたい。




■ 操作系一新! ユーザーインターフェイスを使いやすく今風にリニューアル!

ユーザーインターフェイスが新しくなったゲーム画面
チャットウインドウは使わない時には透明になるように

 普段のプレイで、もっとリニューアルを意識するのはやはりUIだろう。メインメニューは画面右端のアイコンにまとめられ、アイコンを押すとそれぞれの詳細メニューが表示されるようになる。アイテムは所持数は今までと同じだが、これまで1度に25個しか表示できなかったのを、50個すべてが1画面に表示されるようになる。

 またレベルや職業によって装備できないアイテムは赤く表示されるので、使えるものが一目でわかりやすくなった。装備にマウスをロールオンすると、現在装備しているものとステータスを比較できるようにもなった。

 また、これまではずっと画面左下を占めていたチャットウインドウが、使わない時には透明になるようになった。マウスを載せるか、チャットラインの入力時だけ表示されるので、画面をより広く使えるようになる。

 今まで使い慣れたショートカットなどはもちろんそのまま使える。ショートカットは、キーコンフィグで自由に変更することもできるようになる。また、スクリーンショットを撮る時に便利な、ワンボタンでUIをすべて隠す機能も追加される。

 もう1つの便利な変更が、クエストNPCがマップに表示されるようになったことだ。ミニマップを拡大すると出る街の全体マップに「!」や「?」でクエストを持っているキャラや、報告するキャラが表示されるようになった。同時にNPCの頭上にもクエストマークが表示されるようになる。

 これらは今となっては標準装備されていて当然と思えるような機能だが、それだけにあると便利なものばかりだ。プレイの快適さは格段に上昇するだろう。


新しくなったアイテム画面。50個すべてのアイテムが1度に見られるようになる装備にマウスカーソルを合わせると、現在装備しているものとの比較ができる
ショートカットのキーコンフィグが可能になるマップにクエストNPCが表示されるようになる
クエストを持っているNPCは頭上にそれとわかるようなアイコンが表示されるようになる




■ 新マップ「竜の浮遊島」。さらにあの「ミュセイオン図書館」の先がついに登場?

UIが新しくなったゲーム画面

 「ゼネピックオンライン レボ」にはこれまでなかったワールドマップが導入され、さらに40以上の新たなマップが順次追加されていく。マップのリニューアルは新マップだけではなく、既存マップの改変も行なわれている。例えば「ケンディボルト」というマップには、新しく平和維持組織「テラ・パーチェス」の本部ができている。こういった施設の増加に合わせて、新クエストも増えている。

 マップは、新エリアと、既存エリアを拡張する形で追加されているものがある。新エリア「竜の浮遊島」ははるか遠くに浮遊している竜の国。中級レベル以降のプレーヤー用の新エリアとして追加される。登場するモンスターやNPCはほぼすべて新規に作ったものだ。

 既存エリアへの追加は、例えば「ロレン前線基地」というマップは、「ロレン谷」に隣接するモンスター討伐の前線基地。「アルバトロス」という弓手を目指す若者が集う村は、既存マップの端に付け加える形で既存のマップに付け加えられている。

 またこれまで行けそうで行けなかった「ミュセイオン図書館」の先がついに実装される予定だ。これは「ミュセイオン図書館」の地下エリアにあるマグマが流れている場所の奥にあるダンジョンで、現状行くことができる「絶望の橋」のさらに奥が今後実装されることになる。「絶望の橋」自体もリニューアルで敵の配置が変わっている。これらの新しいダンジョンは高レベル向けのハイエンドコンテンツとして、今後少しずつ実装される予定だ。


竜の国を我がものにしようとしている反乱軍と守護騎士団が戦う新マップ「竜の浮遊島」
一流の弓手を目指す修行生が暮らす村「アルバトロス」
どの国にも属さない中立の平和維持組織「テラ・パーチェス」の本部がある「ケンディボルト」
「ロレン谷」に隣接した前線基地「ロレン前線基地」
さまざまな作物を育てている村「豊穣の村」




■ 「販売代行」でログアウト時にもアイテム取引が可能に!

「販売代行」のNPCはスタート地点の街など4カ所にいる
「販売代行」の画面。8つまでアイテムを預けられる

 チュートリアルが新しくなるのは、今回のリニューアルで本作に興味を持ったユーザーには嬉しい部分だ。チュートリアルは、可愛いクマのNPCにガイドしてもらい、操作方法を一通り体験できる。チュートリアルの間はオート移動なので、道に迷う心配もない。おつかいクエストをこなしているうちに、レベルがアップし、スキルもいくつか覚えられる、また装備も一式揃う。

 このチュートリアルの実装にともなって、従来のフィールドモンスターの配置が変更になっている。街を出てすぐのエリアにもそこそこ強いモンスターが配置されているので、 チュートリアルの間は低レベル専用エリア「ゼニアンフィールド」で戦闘の練習をしたほうがいい。このエリアではデスペナルティなしでレベルを上げることができる。

 また、アイテムを取引するための新しいシステム「販売代行」が実装される。販売代行にアイテムを預けると、一定期間の間販売を代行してくれる。置けるアイテムは8つまでで、値段は自分で設定できるが売れた時に5%の手数料を取られる。

 もう1つ、ミニゲームとして導入されるのが「モンスタールーレット」だ。画面左上の3つのマスがルーレットになっていて、敵を倒すたびに回転する。絵柄がそろうと、ステータスにボーナスがつく。ボーナスはHP/MP上昇や移動速度アップなど様々だ。

 ほかにもこのリニューアルで既存エリアにいるモンスターの配置や強さが調整されたり、アイテムのドロップテーブルが大幅に変わるなど、地味な部分でも変更が入っている。

 UIの変更、マップの追加などで大きく様変わりする「ゼネピックオンライン」。その世界を作る物語にも数多くのエピソードが追加されている。ずっと遊んでいるプレーヤーも、この機会に新たな冒険を探してみてはどうだろうか。


初心者用チュートリアルの様子。お使いクエストでどんどんレベルを上げることができる
初心者用の戦闘エリア「ゼニアンフィールド」。レベル8くらいまでのモンスターが出現する
「モンスタールーレット」。普段の狩りをちょっと楽しくしてくれる遊び要素

(C) 2005-2010 DNC Entertainment Co,Ltd.
(C)2008-2010 Q Entertainment Inc.

(2010年 9月 8日)

[Reported by 石井聡]