スクエニ、Xbox 360/WIN「スプリームコマンダー2」本日発売!
無骨な未来兵器がレーザーやミサイルを乱射する硬派なSFRTS


7月29日 発売

価格:7,980円(Xbox 360版)
   オープンプライス(Windows版)


 株式会社スクウェア・エニックスは7月29日、Xbox 360/Windows用リアルタイムストラテジー「スプリームコマンダー2」を発売した。価格はXbox 360版が7,980円、Windows版がオープン価格となっている。CEROレーティングはAで、ローカライズは英語音声、日本語字幕となっている。

 「スプリームコマンダー2」は人類が銀河宇宙に進出した、現在より遙か未来の時代を舞台としている。プレーヤーは「統一地球連邦」、「イルミネート」、「サイブラン」の3つの勢力から1つを選び、他勢力と激しく戦いを繰り広げていく。数十体のユニットからなる大軍勢を作り出し、動かす楽しさ、個性豊かな各勢力のユニット、SF色の濃いストーリーなど多くの魅力を持った作品だ。




■ ロボット、レーザー、ミサイルにサイボーグ、遙か未来の世界を舞台としたSFRTS登場

大軍団を作成し、一気に的を攻撃する。「スプリームコマンダー2」は多くのユニットを率いる楽しさを持ったSFRTSだ
視点を引くことで戦場全体を俯瞰できる。ここからユニットに指示を出すことも可能だ

 「スプリームコマンダー2」の世界では、銀河全体を巻き込むような宇宙戦争終結から25年、人類は「統一地球連邦」、「イルミネート」、「サイブラン」の3つの勢力に分かれている。統一地球連邦は3つの勢力に分かれる前の統一国家の後裔であり、厳格な軍事国家だ。銀河の再統一を目指している。

 イルミネートは高度な文明を持つ異星人と最初に接触した人々の子孫だ。独自の洗練された文化を持ち、先祖の教えを信奉し、銀河を「浄化」することが目標だ。サイブランは人類が兵器として作り出した“サイボーグ人間”の勢力で、彼らを作り出した天才科学者グスタフ・ブラックマン博士の下、統一地球連邦からの独立をするために戦っている。

 3つの勢力は「銀河連合」を作り、かろうじて平和を保っていたが、銀河連合議長の暗殺をきっかけに戦いが勃発してしまう。「キャンペーン」では3つの勢力に所属する3人の主人公を通じて、ストーリーが描かれる。最初は統一地球連邦の指揮官ドミニク・マドックスが主人公で、彼の視点で物語が展開する。その後ゲームを進めていくことでイルミネート、サイブランのキャンペーンがアンロックされる。

 本作には視点移動や、操作をを学べるチュートリアルが用意されている。さらに統一地球連邦のキャンペーンでは、実際のユニット運用を学ぶことができるので、リアルタイムストラテジー初心者でも安心だ。プレーヤーは指揮官機と数機の作業用マシーンと共に新マップに運ばれ、ここから様々な施設を建て、軍隊を作り上げ、敵と交戦していくのだ。

 統一地球連邦の指揮官機は無骨な巨大ロボットで、建物はビームを照射すると瞬く間に組み上がっていく。このSF的世界観が、独特の雰囲気をもたらしている。本作は「エネルギー」と「マス鉱石」の2つで資源を確保し、ユニットを生産していく。エネルギー施設はどこにでも建てられるが、マス鉱石は画面内に緑色のポイントとして描かれる「マス埋蔵ポイント」に掘削機を設置しなくてはならない。このポイントの奪い合いも重要な要素だ。

 「スプリームコマンダー2」では画面をスムースに拡大縮小し、戦局を把握できるが、この拡大縮小機能が他のゲームとは一線を画しており、視点を引くことで戦場全体を俯瞰することもできる。この画面では自軍の配置がすぐに把握できるようになっており、ここから戦闘部隊を選択し、指示もできる。全軍を一気に1地点に投入したいときなどに便利だ。もちろん、敵の位置を知るためにはレーダー施設などを設置し、索敵範囲を広げておく必要がある。

 生産できる軍事ユニットは陸・空・海の3種類で、それぞれ専用の工場が必要だ。また、「輸送機」を作り出すことで移動力の低い陸軍ユニットを戦場に運ぶことができる。敵の爆撃機部隊を払いのけ、基地に進軍するために戦闘機と戦車がペアを組む、といったように複合的な運用が求められる。キャンペーンを進めていくことでより効率的な戦いを学んでいける。

 研究所を建てることで「研究ポイント」を上昇させ、部隊を強化することができる。研究メニューは新ユニットの開発、全ユニットの強化、建物の性能アップ、項目は多岐にわたる。プレーヤーが望んだ方向へ軍隊を育てていくことが可能だ。

 本作では「試作兵器」という巨大ロボットや多脚型戦車などSF的なケレン味溢れるユニークな兵器も多数登場する。研究を進めることでこれらの兵器がアンロックされる。数十機の戦車や飛行機に混じり、大型の試作兵器が進軍していく風景は圧巻だ。SF作品ならではの迫力を感じることができるだろう。


チュートリアルで捜査の基礎を学べ、キャンペーンで1つずつ実戦法を学べる。キャンペーンのストーリー要素も注目だ
統一地球連邦キャンペーンの第1ステージは、「狙われた星」。襲いかかってくるサイブランを撃退する
「新たな戦い」では空軍を作り出し、友軍を援護する
「鉄はつめたいうちに」。ここでは海軍と空軍を使って敵と戦う。敵は新型の潜水艦を繰り出してくる
試作兵器「ファットボーイ」が初登場となる「廃墟の激闘」敵との距離がかなり長くなる



■ 3つの勢力を把握し、世界中のプレーヤーと戦いを繰り広げろ!

統一地球連邦研究メニュー。陸、海、空とバランスが取れており、人気を集めそうだ

 「スプリームコマンダー2」はキャンペーン以外にも、「スカーミッシュ」、「Xbox Live」モードを搭載している。Xbox LiveではXbox 360版は2~4人、Windows版では最大8人までの対戦ができる。日本版でも世界中のプレーヤーと対戦が可能だ。ランクマッチも用意されており、腕に覚えのあるプレーヤーは世界を相手に自分の実力を試すことができる。

 スカーミッシュは来るべきランクマッチのために腕を鍛えるのにぴったりのモードだ。AIの強さも選択でき、チーム戦も可能だ。勝利条件としては指揮官機が倒された時点で負けとなる「アサシネーション」、全軍がやられるまでは再起可能な「スプレマシー」といったルールが用意されている。また、決められた時間まで交戦は不可となり、じっくり戦争の準備ができる「ラッシュタイマー」というルールも設定できる。

 もちろん、どの勢力を選ぶかで戦い方は変わってくる。統一地球連邦は陸・海・空のユニットが生産でき、3つの勢力の中で最もバランスが取れている。ただし陸軍の進軍速度が遅めで、輸送機をうまく使いこなす必要がある。

 イルミネートは曲線主体の洗練されたフォルムが特徴だ。気を付けなくてはいけないのが、海軍ユニットが存在しないこと。空軍と陸軍の連携でどう戦うかを突き詰める必要がありそうだ。「テレポート寺院」によって瞬時にユニットを移動させることができ、この活用で思い切った侵攻作戦が立てられそうだ。

 サイブランは昆虫のような生物的なフォルムを持ったユニットが特徴。建物を造るときには電線のようなラインを張り巡らせ、他の勢力以上に異質な印象をもたらす。自爆して周囲にダメージを与えたり、「ジェットジャンプ」で高速で動き回ったりと、ユニークな能力が多い。巨大な恐竜型ユニットを作り出せるのも大きな魅力だ。

 「スプリームコマンダー2」は個性豊かな3つの勢力を使いこなす、間口が深く奥深いリアルタイムストラテジーだ。シミュレーションファンはもちろん、ゲーム初心者にもオススメのタイトルだ。


スカーミッシュとXbox Liveの設定画面。右は指揮官機が爆発したところ。周囲のユニットも巻き込まれるので、多人数で戦っているときは注意が必要だ
洗練された文化を感じさせるイルミネート。流線型のフォルムが美しい
機械化した昆虫のようなサイブラン。クセは強いが、使いこなすと他プレーヤーの意表をつく戦い方ができそうだ
様々なマップが用意されている。海が大きなマップの場合、海軍のないイルミネートは苦戦しそうだ

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