バンダイナムコ、Xbox 360「アイドルマスター2」を2011年春リリース

「THE IDOLM@STER 5th ANNIVERSARY The world is all one !!」で発表


7月3日 発表



 株式会社バンダイナムコゲームスは、「アイドルマスター」シリーズ5周年を記念して開催された「THE IDOLM@STER 5th ANNIVERSARY The world is all one !!」において、次回作となる「アイドルマスター2」を発表した。プラットフォームはXbox 360、2011年春のリリースを予定している。このライブのサブタイトル「The world is all one !!」は、「アイドルマスター2」における新曲となり、ライブにおいてもプロモーション映像とともに1ループ分が披露された。

 「2」では、芸能事務所「765プロダクション」に所属するアイドル候補生たちは、担当プロデューサーが現われないまま、トップアイドルを夢見てデビューを果たし、約半年が過ぎたところからゲームがスタートする。天海春香が17歳、亜美/真美が中学生、「アイドルマスターSP」で「961プロ」に所属していた貴音、響が「765プロ」から初デビューするということになっており、単なる続編というわけではなさそうだ。

【スクリーンショット】
アイドルたちのシルエット。それぞれが成長した姿を見せてくれそうだ
【プロモーションムービー】
(FLV形式:39.9MB)



■ 5年間の集大成から新しいスタート「アイドルマスター2」も披露!

アイドルマスター5周年記念ライブ
「THE IDOLM@STER 5th ANNIVERSARY The world is all one !!」

会場:幕張イベントホール(幕張メッセ)

7月3日、4日 開催


アイマスライブといえばやはり社長をはずすわけにはいかない。冒頭から元気な姿(?)を見せてくれ、来場者を笑いの世界に……

 アイドルマスターの5周年を記念したライブイベント「THE IDOLM@STER 5th ANNIVERSARY The world is all one !!」が幕張メッセで開催された。

 すでに速報でお伝えしているように、このライブでは最新作「アイドルマスター2」がついに発表された。かねてよりその発表が噂されていただけに、ライブ開演前から来場者の心は期待で高まっていた。

 ライブそのものも5周年を記念した、いわば集大成。新しい始まりへの期待感、5周年の集大成を魅せる高いパフォーマンスが相まって、熱気溢れる満足度の高いライブとなった。その模様をお伝えしていこう。

 ドアオープンの時点から、会場は異様な熱気に支配されていた。通路には5周年記念ライブをお祝いして贈られた数多くの花がズラリと並び、来場者はそれを眺めながら会場へと入っていく。その眼には、これから始まるライブへの期待感、そして、予告されていた“新しいアイドルマスター”への期待が混ざり合っているように見えた。

 いよいよライブが開演。冒頭の挨拶はやはりこの人、765プロダクションの高木社長だ。「本日は記念すべき5周年のイベントであり、そして……!」と語って溜める。いきなりの発表かと来場者が息を飲む。だが、「……私の誕生日の前夜祭にようこそ!」と肩すかしし、場内に笑いを生んだ。

 高木社長のご挨拶も終わり、1曲目は「THE IDOLM@STER」からスタート!白い衣装に身を包んだ12人のメインキャストが総登場で、1曲目からフルパワー全開。サイリウム(ライブに欠かせない光るケミカルライト)の海が躍動していた。続いては「キラメキラリ」。間奏中の「みんなに会いたかったよー!」の声には、絶叫に近い盛り上がりが起こった。3曲目「乙女よ大志を抱け」、4曲目「迷走Mind」、5曲目「空」、6曲目「L・O・B・M」と続いた。

ライブ開演!まずは12人全員での「THE IDOLM@STER」から。最初からテンションは最高潮!サイリウムの光の海が広がる。5周年記念と新作への期待が渦を巻いて熱狂を創りあげていた

 一気に6曲を終えたところで、自己紹介とトークへ。中村さんが「サイリウムの色の見事な変化に感動しました!」と、出演者それぞれのカラーを指定して観客に上げてもらう。これまた見事に会場全体がそれぞれの色に染まった。出演者12人分、それぞれの色のサイリウムを用意するのはデフォルトで、曲の切り替わりに持ち変えるわけだ。5周年の積み重ねと圧倒的な人気の高さは、こうしたところに表われていた。

 続いては2010年ベスト曲の後半へ。7曲目は「いっぱいいっぱい」。8曲目「目が逢う瞬間」、9曲目「フタリの記憶」と続く。10曲目の「Next Life」ではクオリティの高いダンスパフォーマンスに、ファンは完全に魅了されていた。前半の盛り上がりのピークを生み、11曲目「キミはメロディ」へと続いた。

 2010年のベスト曲を終え、次は2007年から2009年の曲がセレクトされていく。と、その前に5年前、「アイドルマスター」伝説の始まり、アーケード版「アイドルマスター」(2005年)のPV映像が上映された。5周年を記念するライブだし、懐かしい映像が上映されるのも当然と、場内はそれを見守る(もちろん、PV中に再生されている楽曲へのコールだって忘れない)。だが、この演出が後に、ある期待を高めていくことになった。

 続いては2007年から2009年のベスト曲。12曲目「エージェント夜を往く」、13曲目「魔法をかけて!」。14曲目「ポジティブ!」とお馴染みの曲が続く。15曲目は「蒼い鳥」で、ここまでハイテンションが続いてたところもガラッとが落ち着き、しっとりとした時間が流れた。

こちらは6曲目「L・O・B・M」の模様より。5周年ということもあり、曲の構成はゲーム内収録曲を中心とした集大成的なものとなっていた
テーマに沿って何曲かが連続で演奏され、区切りがつくと、アーケード版の初代「アイドルマスター」から順にPV映像が流れた。これが会場内の“ある予感”を高めた

 曲が終わり、ここでまたもスクリーンに映像が映る。2007に発売された「Xbox 360版 アイドルマスター」のPVだ。ここで少し、場内の空気が変わってきたように思う。数曲演奏される度に、初代作品から順にPV映像が上映される。それはまるで未来へのカウントダウンだ。その気配を察した人がざわつき、ライブの熱にまた別の熱が加わりだした。

 ライブパフォーマンスに新たな熱が加わり始め、異様なテンションの高まりが場内を支配していく。16曲目は「私はアイドル」、17曲目「relations」、18曲目「思い出をありがとう」。曲目の構成、クオリティの高さ、場内の一体感、まさしく5周年の集大成と言えるパフォーマンスの高さだ。

 ここでまたPVが上映される。次は2008年に発売されたXbox 360「アイドルマスター ライブフォーユー」のPVだ。だんだんと新しいシリーズ作に近づいている。それを察した人がどんどんと増えていく。ざわめきが広がる。それと共に、PV中楽曲の場内コールはフルテンションで続いていた。

 「アイドルマスター ライブフォーユー」のPVをそのまま再現するかのように、19曲目は「shiny smile」。ゲームシステムが変化し、まさにゲーム中でコールしていたタイミングで上がっていた声が、そのままジョイントするように大歓声へと繋がっていった。そして、20曲目「Do-Dai」、21曲目「my song」と続いた。

 21曲が終わったところで出演者が全員登場。このときには全員の衣装が異なっていた。これは、これまでのライブで着てきた衣装を集められるだけ集めて、それぞれが別々の衣装を着てみたのだという。5年の積み重ねを色んな形で披露してくれる嬉しい趣向だ。中には、初めて衣装に袖を通すメンバーもいて、今までのライブをすべて見てきた人にも楽しめるように配慮されていた。中村さんのMCによれば、ダイエットは大変だったようだが(笑)。

 続いてはゲーム内には収録されていない企画曲。「メリー」、「バレンタイン」、「サニー」、「inferno」、「花」、「Labyrinth」、「Fly High!」、「Melted Snow」が歌われた。

 ここでまた、スクリーンに映像が流れる。次はもちろん、PSP「アイドルマスターSP」のPV映像だ。もうここまでくると、予感は確信に変わっていただろう。

 PV映像の演出による期待感の高まりをさらに爆発させるかのように、30曲目の「オーバーマスター」が聞こえてきた。 そのまま、「Colorful Days」、「隣に…」、「またね」と続く。

ついに公開された「アイドルマスター2」!「アイドル“ユニット”」をプロデュースするということで、今回は3人ユニットでスタート

 会場内がワンテンポ静まる。これまでと少し様子の異なるPV映像が流れ始めた。オルゴール曲をバックに、アーケード版、Xbox 360版の「アイドルマスター」、Xbox 360「ライブフォーユー」、PSP版「アイドルマスターSP」、ニンテンドーDS「アイドルマスターディアリースターズ」の映像が次々に流れていく……。そして!

 「天海春香、17歳。私たち、トップアイドル目指してます!」のセリフが聞こえると、場内は怒号のような大歓声に包まれた!画面には「めざすは『国民的アイドルユニット』プロデュース!」の文字。これまでのシリーズ作のような「アイドル」という個人単位ではなく、「アイドルユニット」としているところに、またひとつ歓声が大きくなる。

 雪歩、響、真美の3人が1画面に並んで、プロデューサーとコミュニケーションしているらしき映像。続いて、真、貴音、美希の3人。その後も3人が並んでいる画面が続く。どよめきと歓声は止まらない。

 3人ユニットでスタートするということもちろんだが、アイドルたち中には、これまでのシリーズと明らかに見た目が変わっている子も何人かいる。真美は線が細くなり、背も伸びているだろうか。真は一瞬誰かわからないほどに髪型が変わっている。他のキャラも細かに変化がある。

 3人のユニットを組み、特にリーダーとは密接にコミュニケーションを取ることになる模様だが、メンバー全員とどういったコミュニケーションをとっていくのか、その手段は不明だ。その他にも、ライブステージでは髪や服の動き、スムーズなダンス、ステージの演出もパワーアップしているのがわかる。PVで流れる曲は、この5周年記念ライブのライブタイトルにもなっていた新曲の「The world is all one !!」。

観客の「ヘンタイ」コールに沸くステージに登場した総合プロデューサーの坂上 陽三氏。「『アイドルマスター2』をようやく皆さんに発表することができました」と喜びを語った

 ここでステージ上には、総合プロデューサーの坂上 陽三氏が登場。「アイドルマスター2」について語った。それによれば、今回プロデュースするのはアイドル候補生ではなく、デビューして半年が経過したアイドルをプレーヤーがプロデュースするのだという。四条貴音、我那覇響も加わった、765プロダクションの物語になる。

 今作のプロデュース形式は3人ユニットであり、テーマは「団結」であるという。アイドル3人とプロデューサーの団結力で、国民的トップアイドルを目指していく。また、時間軸としてはみな1年、年齢を重ねているとのこと。天海春香は17歳。「亜美、真美も中学生になりました!」という坂上氏の発表には、爆笑とあらためての「ヘンタイ!」コールが沸き上がった。「アイドルマスター2」は、プラットフォームはXbox 360、2011年春の発売を目指して開発中とのことだ。

 「アイドルマスター2」について語られた後は、最後は、出演者の765プロメンバー全員登場! PVにも流れる新曲の「The world is all one !!」を披露した。5周年の集大成から、新しいスタートとなる「アイドルマスター2」も期待通りに発表され、場内は満足感に包まれた。

 もちろん、アンコールは鳴りやまない。「The world is all one !!」を歌い終えて一度退場した出演者全員が、再びステージに登場!「GO MY WAY!!」と「THE IDOLM@STER」を歌い、5周年記念ライブ初日の幕を降ろした。

「アイドルマスター2」が発表された後、すぐに新曲「The world is all one !!」も披露されるというサプライズとなった
2曲のアンコールを終え、大盛況のうちに5周年記念イベントの初日は幕を閉じた

■ まだまだ謎に包まれた「アイマス2」

新たに生まれ変わった765プロ
公開された「新」高木社長のサイン

 今回公開された情報は、これ以外にもある。おなじみの高木社長の情報だが、まずはPVなどでもおなじみのセリフだ。

 「おーいっ!君だよ、君。そう、この○○を読んでいる君だ。……うーん、君は実にいい面構えだな。ピーンと来たっ!!

 我が社では、なかなか芽の出ないアイドル達をプロデュースしてくれる「アイドルプロデューサー」を探しているっ! だが、ただのプロデュースではないぞ?
「アイドルユニットプロデュース」という、うるさくて騒がしい……ではなく、やりがいのある業務だっ! だから……。私達の仲間に、なってくれたまえっ!!」

 リスタートする新765プロ。それに合わせて、高木社長は以前の社長とは違う新しい高木社長にリニューアルしている。そう、「順一朗」から「順二朗」へ。

 そして、「アイドルマスター2」のコンセプトは、これまでの「アイドルとプロデューサーとの絆」を深めてトップをめざす「アイドルプロデュース」に、3人1組のユニットメンバー間の「団結」の要素が加わった「アイドルユニットプロデュース」に進化している。

 3人のアイドル達と各地を巡る「全国営業」がスタート! これまでの営業活動、レッスン、オーディション、TV出演の徹底リニューアルはもちろん、「様々な新要素」、「シナリオ一新のコミュニケーション」を通じて、メンバー3人の団結力を高めつつ、任命したリーダーとの絆を深めてゆき、国民的アイドルユニットをめざして、全国区の人気=全国ランキングを競っていくことになるようだ。

 ビジュアル面でも、モデル構造、アニメーション手法、エフェクト、ライティング、トゥーンレンダリング、ゆれモノの物理演算など、すべてのシステムをゼロから見直し、再構築していることは、PVにも表われている。いろいろチェックしてきたが、まだ明かされていない本作の今後の情報にも注目していきたい。



●「THE IDOLM@STER 5th ANNIVERSARY The world is all one!!」7月3日分セットリスト

01「THE IDOLM@STER」……中村繪里子・今井麻美・たかはし智秋・釘宮理恵・若林直美・仁後真耶子・平田宏美・滝田樹里・下田麻美・長谷川明子・原 由実・沼倉愛美

02「キラメキラリ」……仁後真耶子・下田麻美・原 由実

03「乙女よ大志を抱け」……中村繪里子

04「迷走Mind」……平田宏美

05「空」……滝田樹里

06「L・O・B・M」……中村繪里子・仁後真耶子・平田宏美・滝田樹里・下田麻美・原 由実

07「いっぱいいっぱい」……若林直美

08「目が逢う瞬間」……今井麻美・たかはし智秋

09「フタリの記憶」……釘宮理恵・長谷川明子

10「Next Life」……沼倉愛美

11「キミはメロディ」……今井麻美・たかはし智秋・釘宮理恵・若林直美・長谷川明子・沼倉愛美

12「エージェント夜を往く」……下田麻美

13「魔法をかけて!」……若林直美・平田宏美

14「ポジティブ!」……中村繪里子・釘宮理恵

15「蒼い鳥」……今井麻美

16「私はアイドル」……平田宏美・下田麻美

17「relations」……長谷川明子

18「思い出をありがとう」……たかはし智秋

19「shiny smile」……若林直美・滝田樹里・沼倉愛美

20「Do-Dai」……今井麻美・仁後真耶子・原 由実

21「my song」……釘宮理恵

22「メリー」……中村繪里子・たかはし智秋・平田宏美・滝田樹里

23「バレンタイン」……下田麻美・長谷川明子

24「サニー」……釘宮理恵・若林直美・原 由実

25「inferno」……今井麻美・沼倉愛美

26「花」……滝田樹里

27「Labyrinth」……仁後真耶子

28「Fly High!」……今井麻美

29「Melted Snow」……原 由実

30「オーバーマスター」……長谷川明子・原 由実・沼倉愛美

31「Colorful Days」……中村繪里子・下田麻美・今井麻美

32「隣に・・・」……たかはし智秋

33「またね」……釘宮理恵・仁後真耶子・平田宏美・滝田樹里・沼倉愛美

34「The world is all one !!」……中村繪里子・今井麻美・たかはし智秋・釘宮理恵・若林直美・仁後真耶子・平田宏美・滝田樹里・下田麻美・長谷川明子・原 由実・沼倉愛美
アンコール

35「GO MY WAY!!」……中村繪里子・今井麻美・たかはし智秋・釘宮理恵・若林直美・仁後真耶子・平田宏美・滝田樹里・下田麻美・長谷川明子・原 由実・沼倉愛美

36「THE IDOLM@STER」……中村繪里子・今井麻美・たかはし智秋・釘宮理恵・若林直美・仁後真耶子・平田宏美・滝田樹里・下田麻美・長谷川明子・原 由実・沼倉愛美




「The world is all one !!」
作詞:RIONA
作曲:田代智一

空見上げ 手をつなごう
この空は輝いてる
世界中の手をとり 
The world is all one !!
Unity mind.

ねえ、この世界で
ねえ、いくつの出会い
どれだけの人が 笑ってるの?
ねえ、泣くも一生 
ねえ、笑うも一生
ならば笑って生きようよ 一緒に

顔を上げて みんな笑顔
力あわせて 光目指し
世界には友達
一緒に進む友達いることを忘れないで!

ひとりでは出来ないこと
仲間となら出来ること
乗り越えられるのは Unity is strength
空見上げ 手をつなごう
この空はつながってる
世界中の手をとり 
The world is all one !!  The world is all one !!
Unity mind.




【7月4日追記】

■ 萩原雪歩役が長谷優里奈さんから、浅倉杏美さんに!

4日のライブでは、萩原雪歩役が長谷優里奈さんから、浅倉杏美さんにバトンタッチされることが発表された

 4日のライブでは、「アイドルマスター2」の新たなプロモーションビデオが公開された。5人構成によるステージなど初公開となる映像が含まれたPV映像の公開後、坂上総合プロデューサーより、萩原雪歩役が長谷優里奈さんから、浅倉杏美(あさくら あずみ)さんにバトンタッチされることが発表された。

 その後、浅倉さんがステージに登場し挨拶。最後に浅倉さんを含む13名で「The world is all one !!」とアンコール「GO MY WAY!!」、「THE IDOLM@STER」を歌い上げ、新たな765プロダクションとしてスタートした。

 ライブは両日6,000名以上の来場者が訪れ、計12,000名以上が参加したという。


新たに浅倉さんを迎え、「アイドルマスター」は「2」として、新たな1歩を踏み出した

※画面・デザインはすべて開発中のものです。
(C)久保岡俊之 (C)NBGI

(2010年 7月 3日)

[Reported by 佐伯憲司/山村智美]