工画堂スタジオ、WIN「ソルフェージュ~La finale~」
今井麻美さんによる新曲収録のコメントを紹介
株式会社工画堂スタジオは、11月5日発売予定のWindows用ミュージックアクションアドベンチャー「ソルフェージュ~La finale~」について、「天野まり」役の今井麻美さんが歌うキャラクターソングの収録の模様を公開した。
「ソルフェージュ~La finale~」は、名門女子高「桜立舎学苑(おうりつしゃがくえん)」を舞台に、女の子同士の友情物語を描いたミュージックアクションアドベンチャー。Windows版「ソルフェージュ」とPSP版「ソルフェージュ ~Sweet harmony~」を1つにし、さらに新規追加シナリオや「ソルフェージュ」関連アイテムを収録したパッケージとなっている。
また、新規シナリオの追加に合わせて、たかはし智秋さん、今井麻美さん、伊月ゆいさんによる3曲の新規キャラクターソングも収録。初回版パッケージには特典として、この3曲のフルコーラスバージョンを収録したボーカルCDが同梱される。
今回は3曲の新規キャラクターソングのうち、「天野まり」の歌を歌う今井麻美さんに、収録直後の感想などを伺った。
スタジオでキャラクターソングを収録中の今井麻美さん。5時間もかかったそうで、終わって出てきたときにはかなりお疲れの様子だった |
■ 今井麻美さんのキャラクターソング収録現場を直撃!
天野まりの歌の印象や収録の感想を語る
収録や曲について話す今井さん |
都内の某スタジオにて、今井麻美さんが演じる「天野まり」のキャラクターソングの収録が行なわれた。16時から5時間近くにおよんだ収録の終了後に、歌の印象や収録の感想などを伺った。
――収録が終わった今の感想は?
今井さん: お腹がすきました。今日はですねぇ、16時から入ったんですが……もう5時間もいますね。休憩がかなり多かったんですけど、おかげで後半はもうかなりお腹がキューキュー鳴っていました。なので、おいしいお菓子をいただきました(笑)。
という話は置いておいて、今回いただいた曲はとても綺麗な女の子らしい曲だったので、歌っていてすごく幸せな気分になれました。
――前作では今井さんが演じている天野まりさんの曲がなくて、今回ついに曲ができました
今井さん: 前はまりさんも歌えたら歌いたいって言ってたんですけど、歌えないのもアイデンティティかなと内心思っていたんですね。なので、実際に歌いますって言われたときは「えっ?まりさん歌えるの!?」って驚きました。今回、追加シナリオがあって、そのストーリーの中でまりさんが歌っているんですけど、なぜまりさんが歌うことになったかっていうのはまだ内緒なんですけど、そんな中で歌った曲だったので、とっても感慨深い曲だなと思いながら歌いました。
――久しぶりにまりさんに再会してどんな感じでしたか?
今井さん: 久しぶりだったんですけど、セリフを収録したときは、(まりさんが)すっと降りてきたような気がしましたね。やっぱり馴染んでるキャラなんだなぁと思って。こういうゲームにしては珍しく、順当に年を重ねていっているんですよね、まりさんも。なので、すごく彼女なりの成長がセリフの中にも見えたし、今回歌も勇気を出して歌ったっていうのが、彼女の新しい1面を見られたのかなと思います。
――今回歌った歌の紹介をお願いします
今井さん: タイトルは「レゾナンス」。意味は共鳴という意味です。(本作の)他の女の子の曲も聴いていたのですが、まりさんの曲はその中でも1番女性らしい曲かな。女性らしくすごく伸びやかに歌えるような曲になっていて、心にしみいる歌詞っていうのがとても心地よくて、1度聴いたらなんとなくリフレインで耳に残ってしまうような、すごく暖かみのある曲だなと自分で歌いながら思いましたね。
私もわりととがった声をしているし、歌もわりと攻撃的な歌が多くある中で、こういう優しい曲が歌えるっていうのは自分にとっても嬉しいなと思いますし、今回ははもりも途中のコーラスも自分で録らせていただいたので、まりさんワールドがとても広がっているのかなと思います。
――追加ストーリーの中で、まりさんの見所は?
今井さん: まりさんは歌うことにすごく抵抗意識があって、(歌うのを)ずっと拒絶している人だったので、それがどうしてそうなってしまったのかっていうのが描かれていたので、そこは「なるほど、思い込みの激しいまりさんらしいな」と思いました。
――追加ストーリーの中で、他のキャラクターとの交流ではどういったところが見所ですか?
今井さん: 他のキャラクターもまりさんもそうなんですけど、ほんとびっくりするぐらい年月をちゃんと重ねているんですよね。学園生活のその後の話っていうのをストーリーの中で何度かしているんですよ。その時の感じっていうのが後輩と一緒にしゃべっている感じとか、すごくリアルに感じることができて、自分が経験した学生時代から卒業するような、さみしいんだけど期待もある、みたいな感じが各々すごく出ていて、そこがこの作品のすごいところかなと思いました。
巣立っていくところまで描く作品っていうのはそんなにないのかなって思っていましたので、まりさんを見送る後輩もちょっとずつ成長していて、それを見守っているまりさんもまた、今までだったら上からガミガミ言いくるめるところがあったのがなくなり、認めるところは認めるっていうふうに育っている。その会話がとても心地よかったですね。
――ついにまりさんにも楽曲ができたということで、どこかで歌ってみたいとか思いませんか?
今井さん: それは大人の人に聞いてみて欲しいなぁみたいな(笑)。きっと願っていればそんなこともあるのかもしれないなと私も思っています。
――収録した曲はゲーム中に登場するということですが、どういうシーンをイメージした曲ですか?
今井さん: どんなふうにアプローチしていくかっていうのをディレクターさんとお話ししながら録っていたんですけど、ゲームの1番最初に出会うときのまりさんっていうのは、頑なで融通が利かなくて、自分の正義以外は認めないっていう人だったので、歌もそういうときに歌っていたら、きっとそういう心が乗ると思うんですよね。ですけど、今回は成長したときにまりさんが歌っているので、“やわらかさ”みたいなのを重要視したいねぇっていう感じで、私もなるべく“伸びやかさ”とか“やわらかさ”っていうのを大事にしながら歌いました。
“頑な”バージョンもちょっとだけ歌ってみたんですけど、「やめとこうか」っていう空気になりました(笑)。
まりさんは人前で歌うっていうのがちょっと恥ずかしいんですよ。今回は神楽ちゃんにせかされて歌ったんですけど、始めはちょっと閉じてるような感覚から、だんだん解き放たれていくっていう感じが、自分では表現できたんじゃないかなって思います。
――今まで今井さんご自身が歌ってきた曲と比べて、今回の曲はいかがでしたか?
今井さん: 歌としてはとてもシンプルな歌なんですよね。だんだんぶわっと曲自体も盛り上がっていくんですけど、力技にならないようにすごく気をつけました。まりさんはみんなを見守る姿勢が強い人なので、聴いてくれている人や身近な人を見守って包み込んでいるけれども、自分もまた違うところに行きたいっていう気持ちが歌に乗ったらいいなって、最初に曲をいただいたときに思っていました。
そういうのって物語性じゃないですか。ただ歌うのではなくて、彼女の背景みたいのが透けて見えたらいいなぁって思いながら歌いました。
――自分で収録した歌を聴いての感想は?
今井さん: 頑張ったぁ(笑)。ゲーム中では1番信頼している人がそばで聴いてくれているっていう状況なので、とてもリラックスしたやさしさっていうのが出たんじゃないかなって自分でも思います。
歌詞自体が「伝えたい人がいる」っていう感じなんですよね。その歌もそうだし、ちょっとした所作だったりとかっていうのが、歌の中ににじみ出たらいいなぁって思いながら歌っていました。
――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします
今井さん: 「ソルフェージュ」をご存じの方は、まりさんが歌うというと「どんな金切り声を上げるんだろう」と、ある意味期待と不安が入り交じったような感覚があったかと思いますが、今回の追加シナリオをご覧いただきますと、まりさんのメガネの奥に潜んだやさしさがにじみ出た曲というのを感じ取っていただけるのではないかと思います。
この曲はやっぱりフルコーラスで聴いてもらうのが1番伝わるのかなって思いますので、ぜひ限定版をゲットしてほしいなと、予約して欲しいなと思います(笑)。
(C)2009 KOGADO STUDIO, INC.
(2009年 10月 1日)