東京ゲームショウ2009レポート

コーエーテクモブース、Wii「戦国無双3」スペシャルステージ
新規登場キャラクターを公開 豪華ゲストも参戦


9月24日~27日 開催(24日、25日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)、小学生以下は入場無料


山形県から応援に駆け付けた「かねたん」

 株式会社コーエーは、東京ゲームショウ 2009において9月27日に同社ブース内にて、「戦国無双3」スペシャルステージを開催した。

 「戦国無双3」は、日本の戦国時代を舞台にした一騎当千アクション「戦国無双」シリーズの最新作。操作はクラシックコントローラPROなどの従来型のコントローラーを採用。新奥義に無双奥義を上回る「無双奥義・皆伝」や簡単な操作で強力な連続攻撃が繰り出せる「影技」といった新システムを搭載するなど、シリーズ最高の爽快感が味わえる。ゲームモードにはシングルプレイの「ストーリーモード」をはじめ、任天堂から1986年に発売されたアクションゲーム「謎の村雨城」をモチーフにした「村雨城モード」などが楽しめる。

 同イベントでは、プロモーションムービーの上映に始まり、司会進行役による同作の紹介が行なわれたほか、歴史アイドル“歴ドル”の小日向えりさんが「戦国無双3」のキャラクターお市のコスチュームで登場。またスペシャルゲストに山形県米沢市「天地人推進プロジェクト」の直江兼続のマスコットキャラクター「かねたん」が登場し、愛嬌を振りまいていた。

 ゲスト2名の登場が登場したところで、加藤清正、甲斐姫、黒田官兵衛、北条氏康、立花宗茂ら本作から新登場のキャラクターを紹介。続いて、武田信玄、上杉謙信らをはじめ、これまでの登場キャラクター、またゲーム関連商品の紹介を行なった。


プロモーションムービーの上映後は、本作の特徴を紹介。最初に登場した小日向さんは「真田家が大好きなので、今日は真田家の旗印、六文銭のネイルをしてやってきました」と挨拶。初登場キャラクターでは黒田官兵衛が気になるとのこと

【登場キャラクター】


12月7日に発売予定の「戦国無双3 ミニフィギュア vol.1」

 一頻りの紹介が行なわれた後、コーエー「戦国無双3」プロデューサーの鯉沼久史氏が登場。プラットフォームをWiiに選んだ理由は、ちょうど昨年の初めの頃に開発がスタートし、ハードの転換期であったためその時に普及台数が多かったWiiを選んだという。また「戦国無双」自体、誰でも遊べるということからコントローラーの限定はせず、設計を行なったという話や、他プラットフォームへの移植については「考えてはいません」と言い切った。

 発表会以来詳細が発表されていなかった任天堂の「謎の村雨城」とのコラボレーションについては、ゲーム中に「村雨城モード」が入ることが明らかにされた。

 これまでの戦国無双シリーズには無限城、すごろくのようなおまけモードを入れる予定で開発を進めていたが、開発が進むにつれ、「シナリオを入れたい」、「ムービーを入れたい」といった要望が高まり、現在はストーリーモードの1つ並みのボリュームとなったという。また「謎の村雨城」の主人公・鷹丸(たかまる)がプレイアブルキャラクターとしても登場することが明らかにされた。そのほかにも、オリジナル武将を作成し戦国時代を生き抜いていくことができるモードの実装が明らかにされた。

 同モードは「真・三國無双5 Empires」よりもライトな機能ではあるが、後々予定されているダウンロードコンテンツなどでも様々な武将が用意がされる予定だという。また登場武将のカラーを自由に変更できるモードなども実装されるほか、ダウンロードコンテンツ部分では、上記のオリジナル武将でプレイし、戦国時代の史実にそったストーリーが楽しめる「戦国史モード」などの配信を発売後に予定していることも明らかにされた。

 今回の新キャラクターについては、戦国シリーズを作るにあたって、どこのドラマをやるかということで、今回は「関東三国志」をやりたいということで北条氏康、甲斐姫。若い物語ということで石田光成に絡められる加藤清正、豊臣勢の物語で黒田官兵衛などを実装したという。


コーエー「戦国無双3」プロデューサー 鯉沼久史氏「本当に今、最後の追い込みを行なっておりまして、開発一同頑張って制作しております。」と開発状況を語った

 鯉沼氏は、そのほかにも「もうちょっと待ってくださいね」と新キャラクターがさらに存在することを明かし、ここで、スペシャルゲストのお市役、声優の前田愛さんが登場。さらにもう1人のスペシャルゲストとして、竹中半兵衛役、声優の庄司宇芽香さんが登場。竹中半兵衛こそが鯉沼氏が「ちょっとだけお待ち戴いた」という新キャラクターだということが明らかにされた。

 トークショウ部分では、お市がシリーズを重ねていくにつれ大人になっていく理由として、今作では浅井長政とお市の出会いのシーンがゲーム中に登場するといった話が語られた。また、お市が大人っぽく表現されるに従い、「子供ではないのでこれまでのようにけん玉を持たすわけにはいかない(鯉沼氏)」ということで武器が変更となっている。また、「長政様は私が守る」や「愛されるより愛したいんです」といったセリフが紹介され、長政の支えになりたいといった成長がお市にあった前田さんはコメントした。前田さんより「愛する人のためにもっと強くなります」、「ずっと長政様のことを考えています」など収録されているセリフが披露された。

 一方、竹中半兵衛役の庄司宇芽香さんからは、「見かけで判断してもらわないでくれる?」、「俺曰く、勝利これ当然なり」、「寝ながらにして勝つ、やっぱオレ天才でしょ?」などのセリフが披露された。

 違う役をやってみたいならという問いには、前田さんは「敵は本能寺にあり!と言ってみたいので明智光秀」ということ。これは、「歴史上、本当にあるセリフが役者としてセリフとして発することができるのはすごいこと」と理由を述べた。庄司さんは「戦場を駆け抜けるのがステキな今川義元」と答えたが、会場に「同士がいる」と言い、今川氏のかなりのファンであることが言葉の節々から感じられた。

 最後に、前田さんは「『戦国無双3』にまでなったのは皆さんのおかげです、新しいキャラクター、新しい技も増えて、武器も増えて、戦国無双の世界はこれからもどんどん増えていくと思うので応援してください。ありがとうございました」とのコメントを残した。

 庄司さんからは「今日は大勢の方に集まっていただきありがとうございます。今回初めて竹中半兵衛として、無双シリーズに関われて嬉しいんですけども、他にも魅力的な新規キャラクターもよろしくお願いいたします」。さらに小日向さんからは「コーエーテクモブースのほうでステージに立たせていただきまして、4日間が思い出になりました。ありがとうございました」。

 そして、鯉沼氏からは「東京ゲームショウが始まったと同時にいきなり発売日が伸びてしまい申し訳ございませんでした。もう少しだけ調整させていただいて、12月の早いうちに発売できるよう頑張ります。ぜひご期待いただければと思います。伸ばしちゃったついでに……まだ新キャラいます!」とさらに新キャラがいることを明らかにしイベントは盛況のまま終了した。


お市役の前田愛さんは「愛する人を支えるために……市参ります!」とお市のセリフで登場。好みの武将は「ちょっと言いにくいですけど長政様です」とコメント。
 竹中半兵衛役の庄司宇芽香さん「無双ファミリーに参加できるのがとても嬉しかったです」とコメント。好みの武将は「魅力的なという意味で、同姓なんですけどお市が」とコメントしていた

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(2009年 9月 27日)

[Reported by 鬼頭世浪]