「EA SPORTS アクティブ パーソナルトレーナー Wii」体験レポート
編集部でエクササイズを先行体験、アメリカンなノリで健康に!

8月6日発売予定

価格:7,140円



 エレクトロニック・アーツ株式会社はWii向けトータル・フィットネスソフト、「EA SPORTS アクティブ パーソナルトレーナー Wii 30日生活改善プログラム」(以下、「パーソナルトレーナー Wii」)を8月6日に発売する。価格は7,140円。

 「パーソナルトレーナー Wii」は、Wiiを使って毎日体質改善を目指すソフトだ。ゲームというよりもフィットネス要素が強くなっている。プレーヤーは1人、もしくは2人で毎日20分のプログラムを消化していき、30日で体質改善を目指す。

 今回、発売に先がけて「パーソナルトレーナー Wii」プロダクトマネージャー籠谷多恵子氏と同PR担当の高橋良子氏がGAME Watch編集部を訪れ本作のデモプレイを行なった。本稿ではその模様をレポートし、ゲームの特徴を紹介したい。


■ Wiiで本格的なエクササイズを! ストラップとゴムバンドで広がる多彩なフィットネス

今回自ら実演してゲームの特徴を説明してくれた、エレクトロニック・アーツマーケティング部のプロダクトマネージャーの籠谷多恵子氏。ストラップとゴムバンドはこのように使う
エクササイズのルールやリモコンの使い方なども細かく解説してくれる。ナレーションは海外の商品を紹介する通信販売番組のようなノリで、プレーヤーをその気にさせてくれる

 「パーソナルトレーナー Wii」はWiiのリモコンとヌンチャクコントローラーを使って様々なフィットネスを行なう作品だ。ソフトには足につけるストラップとゴムバンドが同梱されており、これらを組み合わせて様々な運動ができる。またバランスボードにも対応しており、バランス感覚を鍛えるエクササイズも用意されている。

 収録されているエクササイズは100パターン以上。「有酸素運動」、「上半身」、「下半身」、「スポーツ」の4項目にわかれていて、これらのメニューをこなしていくことでバランスのいい肉体作りを目指す。トレーニングメニューは北米のフィットネス番組で活躍するトレーナーであるボブ・グリーン氏が監修しているという。

 本作はWiiリモコンを様々に活用してエクササイズを行なう。足にストラップを巻き付けその中にヌンチャクリモコンを入れることでランニングや体を曲げるスクワット、インラインスケートなどができる。インラインスケートでは滑るためにリモコンを握った腕を前に突き出し、腰をかがめることで加速、ジャンプ台の上に乗ったら腰を一気に伸ばしリモコンを持った手を後ろに回し胸を張るような姿勢を取ることでジャンプする。

 ゴムバンドは両足の下に敷き、両端についた取っ手を持ちさらにリモコンとヌンチャクコントローラーを取っ手と同じように握りゴムバンドを引っ張って持ち上げるという形で行なう。ゴムが切れてしまいそうなイメージもあるがしっかりとした作りだ。2人同時に楽しむために、このストラップとゴムバンドは別売りも行なう。ストラップとゴムバンドのセットが1,418円、バンド単体が840円だ。

 「パーソナルトレーナー Wii」のメインとなるモードが「30日チャレンジ」だ。1日20分の運動を行ない30日のチャレンジで健康な肉体を目指す。管理は「日記」というメニューから行なう。ここではライフスタイルと食習慣、他にもスポーツをしているかなど、プレーヤーの生活を入力する項目がある。またアバターを設定可能だ。本作では残念ながらアバターの顔や体のモデリングを変更することはできないが、体型や肌の色、服装などを設定できる。親しみのある方向性も理想的なモデルを追求するのも楽しいだろう。

 エクササイズの難易度はハード、ノーマル、イージーの3種類から選べる。インストラクターは男性か女性かを選べ、彼(彼女)の指示に従いながら楽しくエクササイズができる。トレーニング用の曲はモダンビートやダンス、ヒップホップなど様々なジャンルが用意されていて、すべてオリジナル。1日20分のチャレンジは10前後のメニューを2セット行なう感じだ。

 エクササイズでは目標消費カロリーが設定されている。もちろんトレーニングメニューをカスタマイズすることもできる。また好きなエクササイズだけをゲーム感覚で楽しむのも可能だ。ただ、「パーソナルトレーナー Wii」はミニゲームを楽しみながら健康を目指すゲームというよりも、フィットネスによりバランスを置いている作品である。毎日コツコツ続けて健康を! という意気込みでプレイしてもらいたい作品だ。

 本作はメニューやメッセージだけでなく、音声もすべて日本語になっている。エクササイズの説明やストラップなどの準備の仕方などはビデオが流れるが、そこに写る米国インストラクターが日本語で話しかけてくるのは、通販番組の健康マシーンのCMの様な雰囲気があって独特の空気がある。

 数年前に「ビリーズ ブート キャンプ」が大ヒットになったが、本作は単純なビデオと違い、プレイしている結果がリモコンを通じてダイレクトに反映されるため、よりエクササイズとの一体感が楽しめる。インストラクターは「その調子!」、「いいテンポですよ!」、「ペースを自分のものにしてください」、「ナイス」など、直訳風の大げさなメッセージでプレーヤーを励ましてくれる。ついついエクササイズに力が入る作品となっているのだ。


プレーヤーのアバターを設定。バリエーションは限られているがアクセサリーなどでアクセントがつけられる
自分のライフスタイルや身長、体重などを入力することで目標となる消費カロリーが変わってくる。ちなみに本作はバランスボードにも対応しているが、体重計としての機能は使わないとのことだ


■ 有酸素運動、ストレッチ、筋トレ、バスケに野球にボクシング! 100種類以上のメニュー

「友達と一緒にプレイ」に籠谷氏と共に挑戦するのはGAME Watch編集長の船津氏。音楽にノリながらインストラクターも「息がぴったりですね!」と絶賛するようなきびきびした動きを見せた

 「パーソナルトレーナー Wii」では100を超えるエクササイズが収録されている。リモコンとの連動で実際に画面内のアバターがプレーヤーと同じ姿勢を取ってくれるのが実際のエクササイズの効果をもたらしてくれる。スクワットなどはインストラクターが指示をする画面も写るのでその例を見ながら、画面内のアバターを同じ姿にするために自分の姿勢を調整していく。

 今回はデモプレイの籠谷氏、そして「友達と一緒にプレイ」では籠谷氏とGAME Watch編集長の船津氏、さらに筆者自身もいくつかのメニューを体験してみた。「ランニング」では股を振り上げなくてはならない。実際に走ると言うよりも股上げ運動のような雰囲気でダッシュをするときなどはかなりキツイ運動だ。

 ゴムバンドをつかんで腕を持ち上げる「バイセブカール」は見るのとやるのではかなり違った。バンドは「ここまで伸びるの?」と驚くほどに伸びたがかなり抵抗がある。他の人がやっているときにはゴムが軽く伸びているように見えたが腕が軽く震えるほどの抵抗があった。「インラインスケート」は実際にジャンプするのが効果的だが、家の中でやる場合は背をきちんと伸ばすというだけでもオッケーとのことだ。

 「友達と一緒にプレイ」では両者のタイミングの良さもエクササイズの目的の1つになっている。オーバーに褒めるインストラクターの調子は更にヒートアップするようで、「お互いに刺激し合ってベストを目指していますね」、「力を合わせると効果的なことがよくわかります」、「まさに本領発揮です」、「生涯のトレーニング仲間じゃないですか!」などなど、思わず笑ってしまうようなオーバーな表現もあるが、このアメリカンなノリはエクササイズを楽しくしてくれる。

 スポーツもテニスやボクシング、野球など様々なメニューが用意されている。ボクシングの「ターゲット1」はリモコンを右手に、ヌンチャクコントローラーを左に握って、出てくる的に素早くパンチを繰り出す。野球の「キャッチ&ピッチング」は飛んでくるボールの方向に左手を伸ばして捕球し、右手を振って投げ返す。もちろん1つの競技には様々なエクササイズが用意されている。

 中々キツイメニューだったのが同じ姿勢を長時間とり続ける「スクワット・ホールド」だ。1分近く腰をかがめた姿勢を取るため、ふるえてくる。深く腰をかがめるのが慣れないと難しい。ただいつも使わない筋肉を鍛える感じが「健康のために頑張っている」という気持ちが大きくなる実感がある。

 「パーソナルトレーナー Wii」はアメリカンなノリでフィットネスを楽しむ健康志向の作品だ。吹き替えの声優達もノリノリで、やっていると楽しくなってくる。リモコンによる画面への反映、連動しているからこそ一層のめり込める。「Wii スポーツ」と違いゲームよりもフィットネスよりだが、チャレンジをオススメしたい。


【バイセブカール】
【インラインスケート】
【フロント・ショルダー・レイズ】
【ダンス】
【スクワット・ホールド】

メニューの設定画面と予測消費カロリー。メニューをこなすとかなり大げさに褒められ、明日の予告もされたりする。この陽気なノリが明日のプレイを続ける活力となりそうだ
野球の「キャッチ&ピッチング」、ボクシングの「ターゲット1」、2人でプレイする「インラインスケート」もちろん他にも多彩なメニューが用意されている。


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(2009年 7月 31日)

[Reported by 勝田哲也]