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「モンスターハンター ストーリーズ」、育てて共に戦うシステムを発表
インターネット通信による対戦機能も搭載!
(2016/5/26 22:07)
カプコンは、ニンテンドー3DS用RPG「モンスターハンター ストーリーズ」を10月8日に発売する。価格はパッケージ版が5,800円(税別)で、ダウンロード版は5,546円(税別)。CEROレーティングはA(全年齢対象)。5月26日に開催されたプレス発表会では、世界観からゲームシステムの一部まで詳しく紹介された。
プロデューサーの辻本良三氏は同作について「7年くらい前から構想がスタートし、実現したいと思っていた」とコメント。タイミングを見極めつつ構想を膨らませていったようだ。「モンスターハンター ストーリーズ」の世界は、「モンスターハンター」と世界観を共にしながらも、従来の“ハンター”視点とは違い、モンスターと共に生活する“モンスターライダー”の物語が描かれる。
プレーヤーキャラクターや中心となるキャラクターが明らかになった。主人公の少年が儀式のごっこ遊び中に、モンスターの卵を見つけるところから物語はスタート。この卵にはリオレウスの命が宿っており、リオレウスが生まれることで主人公となる少年はライダーとしての力に目覚める。しかし、主人公の村に「黒の狂気」と呼ばれる環境に悪影響を与える謎の現象が及び、幼馴染みのリリアとシュヴァルとともに、胸に想いを秘めて冒険に出ることになる。
プレーヤーは絆石と呼ばれる石を使い、モンスター(オトモン)を育て共に戦いながら成長していく。プレーヤーは主人公キャラクターのカスタマイズが可能。性別はもちろん、目や鼻や髪型を自分好みにカスタマイズできる。
バトルではオトモンと共に戦うことになる。オトモンにはそれぞれに能力が秘められており、相手のモンスターとの相性などを考えながら戦うことになる(雷属性の敵に対しては炎属性のオトモンで対抗するなど)。そして、バトル中にオトモンとの絆を深めていくことで「ライドオン」が可能となり、一発逆転の威力を秘めた「絆技」を繰り出すことができる。
オトモンの特殊能力は非常に重要で、フィールドの移動中もオトモンに「ライドオン」することで様々な「ライドアクション」が可能となる。ジャンプや隠密行動、水上移動などオトモンごとに能力が異なるため、パーティーで入れ替えながらフィールドを探索し、冒険していく。例えば行く手に川や湖があれば、泳ぐことができるオトモンに切り替えれば、ライドオンすることで水の上を渡っていくことができるようになる。
今回の発表会では、モンスターの成長についても言及があった。モンスターにはビンゴと呼ばれる項目がある3×3のマス目にはモンスターによってあちこち穴が開いている。モンスター通しを掛け合わせると、それぞれのビンゴの項目が重なり合って穴が埋まっていく。例えば縦一列や横一列が揃うことで特殊な能力が新たに目覚め、力が覚醒していく。このビンゴのシステムを使うことで、従来タイトルではあり得なかったモンスターの隠された能力が覚醒していくという。ちなみに同じ種類のモンスターでもビンゴの内容はそれぞれ違うので、ビンゴの穴がたくさん開いているモンスターを見つけてくることが重要であり、やりこみ要素にもなっている。
主人公キャラは、“ナビルー”と呼ばれる少し変わったアイルーと共に旅をすることになる。このナビルーは常に主人公のそばにおり、ゲームの説明なども行なう。このナビルーの衣装も変更が可能で、様々な衣装が用意されている。発表会では包帯でグルグル巻きになった衣装に変更されて、かなりコミカルな雰囲気になっていた。ゲーム中では重要なシーンでムービーが流れるが、ナビルーの衣装を替えるとこのムービー内のナビルーも衣装が替わる。1度見たムービーも違った雰囲気で楽しむことができるかもしれない。
「モンスターハンター ストーリーズ」では、プレーヤー同士の対戦モードも用意されている。この対戦は、ローカル通信とインターネット通信のどちらでも可能。試合中は簡単なスタンプでコミュニケーションを取ることもできる。ナビルーが表情豊かな顔で描かれており、かなりコミカルなスタンプもあるようだ。相手プレーヤーとの試合が終ると、勝っても負けても卵のかけらがプレゼントされ、これを集めることで新しい卵となり、羽化させることで新たなるオトモンをゲットすることができる。
CMキャラクターは、今回も「DAIGO」さん! ダイ語が炸裂!
イベント後半ではCMキャラクターが発表となった。今回のCMキャラクターは「モンスターハンタークロス」同様にDAIGOさんに決定した。
DAIGOさんは「前作に引き続き『モンスターハンター ストーリーズ』にも出して頂けるということで、話しが来たときは“DGST”でした(DAIGO、即答)」といきなりダイ語が飛び出した。「モンスターハンター ストーリーズ」については「新しい『モンハン』を楽しめると言うことでわくわくしています。モンスターに乗れるなど、より深い楽しみ方できる。モンスターに乗って一緒に攻撃するなど、絆を感じる」と答えた。乗りたいモンスターは大好きな「ジンオウガ」とブラキディオスの2体とか。また装備については「これまで使ってきたら『大剣』」を使用したいという。
「モンスターハンター ストーリーズ」では、DAIGOさんが監修したというコラボ衣装、コラボ武器も配信される予定。武器にはドクロが描かれた大剣で、DAIGOさんはこれを「大剣」と名付けた。これは“たいけん”ではなく、“だいけん”と呼ぶとのことで、1週間ほど考えて名付けたのだという。
DAIGOさんは、発表会では辻本良三氏と通信対戦を体験。強力な「絆技」を2度も発動させ、マジモードで戦ったという辻本氏をあっさりと撃破。会場から拍手喝采を浴びた。
テレビアニメーションはフジテレビ系列で10月から放送開始
「モンスターハンター ストーリーズ」の発売とタイミングを合わせ、10月から「モンスターハンター」シリーズ初のアニメ化となる「モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON」の放送がフジテレビ系列で放送となる。日曜日の8時30分から30分枠で、日曜朝のアニメ枠の先陣を切って放送となる。フジテレビとしては、新作アニメで新たな放送枠を設けるのは実に13年ぶりということで、力を入れていくという。
アニメではリュウトという少年が主人公。ゲームでは少女でも少年でも選択可能だが、アニメでは冒険のわくわく感を出すために少年に設定されている。なお、ゲームとアニメで声優さんはほぼ一緒。
発表会に登壇したナビルー役のM・A・Oさんは「こんな大きな作品に出していただけると思わなかったので、光栄で嬉しい」と喜んだ。辻本氏は「ナビルーはプレーヤーと常に行動を共にするので、様々な場面でいろいろな表情を見せる。何かに立ち向かうときもあれば、まじめに説明する時もあり、コミカルな表情を見せるときもある。それらを演じられる人ということで、M・A・Oさんのサンプルボイスを聞いたときぴったりだと思った」と絶賛。ちなみにゲームでは日本語ではなく“モンハン語”のようになるということで、演じるのが難しかったという。
M・A・Oさんは演じるにあたり、「意識しているのは台詞以外のところとか積極的に声を入れるようしている」という。また同作の魅力については「冒険しながらいろいろな物語が展開していくのが魅力。モンスターも格好いい」とアピール。
フジテレビの「モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON」をプロデュースする松崎容子氏は「ゲームのあいだあいだをアニメのオリジナルで埋めていく。ゲームもプレイしたくなるアニメにしていきたい。お楽しみ頂きたい」と意気込みを語った。
辻本氏はラストに「モンスターハンター ストーリーズ」について、「気合いを入れて作っている。『モンスターハンター』は10年以上アクションとして続けてきたが、『モンスターハンター ストーリーズ』はもう1つの柱となるよう大事に育てていきたい」とコメントし締めくくった。
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