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「ArcheAge」大型アップデート「ノアルタの建国」先行体験レポート

自分たちの国が作れる「建国」コンテンツが導入! 一国一城の主に俺はなる!

4月27日 実装

 ゲームオンは、Windows用MMORPG「ArcheAge (アーキエイジ)」において、4月27日に大型アップデート「ノアルタの建国」の実施を予定している。今回はそのなかでも目玉と言える「領地」から「国家」に至るまでの部分とそれにまつわるコンテンツ、さらには新規に登場するボスモンスターを一足早く体験することができたので、その内容をお届けしていこう。

【【UPDATE「ノアルタの建国」PV】】

攻城戦で獲得した「領地」を発展させて「国家」を目指せ!

 「ArcheAge」には、旧大陸を目指し、開拓・復興することを目的としたストーリーが背景にある。そうしたなかで様々なマップが増えていき、人々は東西の勢力へと分かれていった。その後、各勢力で頭角を現わしてきた「英雄」たちを中心に、東西でときに争いつつも旧大陸の復興を競い合う流れとなる。今回の「ノアルタの建国」は、いつまでも旧大陸の復興が進まないことに業を煮やした冒険者たちが「自分たちが東西に属さない国を興して旧大陸の復興を行なう」と起ち上がる……という設定のもと進行していく。

領民以外のプレーヤーが領地発展のカギをにぎる!

「領地の牙城」の図面。これを使ってまずは「領地の牙城」を建てよう
建築は実際にキャラクターが作業する姿が見られる

 領地はこれまでも、攻城戦に勝利した遠征隊が獲得することが可能な場所だったが、「ノアルタの建国」以前の領地は基本的に攻城戦を行なうためだけの場所であり、攻城戦に興味がないプレーヤーには無縁の土地と言ってもいい場所だった。大型アップデート後はここに「市場」や「農家」、「倉庫」といった内政用の施設を建築可能となり、領地が発展させられるようになる。

 領地発展のためにはまず、「蜃気楼の島」で「牙城の図面」を入手しなければならない。それを使用すると「領地の牙城」を建築可能だが、このときは築城用の素材も必要となる。なお、築城用の素材についてはプレイの上で比較的簡単に手に入るという。

 領地の牙城を建築後は、領地市場、領地農家、領地倉庫といった施設も建築できるようになる。これらの建築物は、既存の資材ではなく「領地の建物資材」という専用の建築資材が必要。また、こういった領地の開発を進めるのは、領地を獲得した領民たちだけでは行なえず、それ以外のプレーヤーに労働力の提供を求めていくことになる。

 一方、領民以外のプレーヤーは、領地活動許可証を購入することで領地の開発や領地の活動を行なえるようになり、その見返りとして「領地の銀貨」や「領地の金貨」、「領主のコイン」といったゲーム内通貨を獲得できる。これまでは攻城戦に勝利し領地を得なければ獲得できなかった領地専用のアバターをはじめ、騎乗用のペット、装備製作素材といったものも領主のコインがあれば交換可能となるので、領民以外のプレーヤーも積極的に領地の開発や活動へと参加するのが良さそうだ。

完成直後の「領地の牙城」。想像もできないほど大きい
領地を持たないプレーヤーが建築資材の製作手伝いに参加すると、「領主のコイン」などがもらえるクエストを受注できる
「農家」や「市場」を作って領地をどんどん発展させていく。すでに作った建物をアップグレードすれば作物生産の効率なども高まる
「領主のコイン」で交換できるもののなかには、今回初の実装となった「黒曜石7段階」装備製作用の素材も用意されている。写真は今回の黒曜石7段階装備。性能はもちろん過去最高レベルだ

財産を貯めこむための「領地倉庫」

 また領地の活動の流れとして、「領地市場」で作られた荷物「領地特産品」を領民が運び、「領地倉庫」まで運んで納品するという活動もできるようになる。

 「領地市場」は領地を持たない人が「領地農家」の作物を納品できる場所で、これらが一定量納品されることで、「領地特産品」が作成される。「領地倉庫」は無事運び、これも一定量に達すると「領地の金貨」が獲得できる。「領地の金貨」は100枚集めると「領地のコイン」へと交換できる。

 ちなみにこの「領地倉庫」は、「安全に保管できるが、通常量の財産を獲得できる」または「略奪のリスクを伴うが、通常の2倍の財産を獲得できる」の2タイプを選択できるようになっている。堅実にいくか、リスクを顧みずより多くの財産を得るか、迷うところだろう。

領地が「国家」へと変貌を遂げる! 東でも西で海賊でもない新勢力の誕生

城内で製作できる「神の盾支援金」。これができるといよいよ国家独立も間近に
玉座の間に50人が集まり儀式を終えて、独立旗をガーディアンタワーに刻印すれば、ついに領地が国家として独立する

 領地を発展させていき、「領地の牙城」を3段階目まで発展させるといよいよ建国ができるようになる。城内で「神の盾支援金」というアイテムが製作できるようになり、製作後は現実の時間で土曜日あるいは日曜日の12時~21時までのあいだに「国家建国クエスト」を達成する必要がある。

 今回はすでに建国が終わった状態のみ確認することができたが、実際に建国を行なうためには領主を含めた51名のキャラクターが必要になるとのこと。その上で全員が玉座の間に集い、国王となるべきプレーヤーが玉座に座った状態で遠征隊50人が「誓い」のエモーションを行なうことで、はじめて「独立宣言」、つまり、建国を達成することができる。これはなかなかに本格的な儀式と言えるだろう。

 建国以降、その国は東・西・海賊の勢力いずれにも属さない新たなとして地図上においても認識される。また、東西いずれかの勢力に属していたプレーヤーが新たにこの国家勢力へと移籍したいとなった場合でも、受け入れることが可能となっているようだ。なお、国民の数は1カ所の領地を所有していれば100人、2カ所以上で最大150名まで増やすことができる。

 独立をしたわけなので、必然的に既存勢力とは敵対関係となり、キャラクターネームが赤色、つまりPKの対象になってしまう。また、「アビスレイド」、「赤露の滴る戦い」、「麦畑を揺るがす戦い」といった大型のPvP系コンテンツでは、新勢力として参戦することができる。

 ちなみに、この独立に関しては日本版としてローカライズする際に、他国との同盟が行なえる機能を外したという。これは、勢力バランスの偏りを考慮したうえでの判断とのことだ。今回、これらの施策が導入されることで、パワーバランスの均衡が期待できるかもしれない。

 なお、攻城戦においてこの新興国家の領地が奪われてしまうと一定期間経過後に国家滅亡ということになる。しかし、こちらも日本独自の調整バランスが行なわれており、滅亡のしやすさを考慮してそのぶん国家設立のためのハードルは低めに設定してあるようだ。独立はしやすいが、他国との同盟がないために滅びやすくもある、そんなバランスのなかで、どこまで国として頑張れるのかに挑戦してみるのも面白いだろう。

国家用の勢力石像にワイバーンロード……国を作ればこんなこともできる!

国家専用の勢力石像。デザインは支配する領地ごとに異なるという
国王の宝物庫。ここで国王が使用するアイテムを作ることが可能となる

 それでは、国家として独立すると、どのようなことができるようになるのか。まず1つに、国家専用の勢力石像が建てられる。これは東西の勢力拠点にある石像と同様のもので、独立してその効果を得られなくなってしまうため、代わりにこちらの石像を置けるようになるというわけだ。

 国王の宝物庫で国王専用のアイテムを製作可能となるのもその1つ。なかでも特徴的なのが、国王専用の衣装と、ワイバーンロード(騎乗ペット)を作れるようになるというこの2点。どちらも国王のみに許されたものなので、これを体験できるのはごくわずかのプレーヤーということになるのだろう。

 ワイバーンロードは非常に大きく、見た目にはものすごい迫力がある。もちろん騎乗することも可能で、その際には空を飛ぶこともできる。また、敵に攻撃をしたり火を吐くこともできるなど、まさに王者の乗り物にふさわしい性能と風格を併せ持っているペットだ。面白いのは、飛行中に「領地の金貨」をばらまけること。これで自国の民に施しを、というわけだろう。ちなみにその財源は自身の財産から捻出することになるので、いざ実行の際にはご注意を。

ワイバーンロードの大きさはかなりのもの。ペットなので非騎乗時は歩くと自分の後ろをノシノシと歩いてついてくる。かわいいけどなんだかコワイ
ワイバーンロードに乗って飛行中。炎を吐いているがその戦闘力はいかほどなのだろうか。なお、金色に光る点はばらまいた「領地の金貨」だ

その他のアップデート内容も紹介!

 アップデート「ノアルタの建国」では、ボスモンスターや既存コンテンツ拡充も実施される。今回はそれらの一部も体験できたので、その内容をお伝えしていこう。

「饗宴の園」に登場する新たなボス「イシュタル」

春らしさが全開の「饗宴の園」。ここに出現する3体の上級ボスを倒すと、このようにゲートが出現し入場できるようになる

 昨年12月のアップデート時に導入されたインスタンスダンジョン「饗宴の園」の3箇所に出現する上級ボスをすべて撃破すると、新たにゲートが出現。そこには、今回のアップデートで追加されたボス「イシュタル」が待ち受けている。

「イシュタル」はとても巨大で、フィールドの端に上半身が固定された形になっており、動くことはできない。その場で両手に持った斧のような武器を振り回して周囲を攻撃してくるので、基本的にはその攻撃に耐えながらの殴り合い、という感じになるだろう。

 撃破すれば当然討伐完了となるのだが、まだ奥の手を隠していそうな雰囲気だ。ちなみにフィールドにはところどころ足場がない場所があり、そこから下に落ちると即死亡してしまうため注意が必要だ。

 今回の体験ではほとんど「イシュタル」の姿を見ただけではあったが、実際には効率よく倒すためのギミックがあるなど、攻略要素も色々と用意されているとのこと。なお、撃破時には黒曜石装備をはじめとする装備用素材やアイテムがドロップするとのことなので期待したい。

ゲートに入ると「イシュタル」との戦闘へ。第1形態はその場から動かないが、第2形態は写真のように足が生えた姿へと変貌を遂げる

新エモーションの追加

 今回のアップデートでは、新たなエモーションも追加された。これまでのエモーションはとくに何をしなくとも普通に使用できていたが、今回は特定の条件を満たさなければ使用できないようになっているのが特徴。

 条件を満たすためには指定のNPCに対して何かを行なうものや、消費系のアイテムを一定数使用するといったものが多い。どんなことをすれば獲得できるかは、「目標」にて確認できるため、使いたいエモーションの使用条件はそちらで確認しておくといい。なお、「目標」が表示されない隠しエモーションも5種類あるとのこと。興味があればそちらも探していただきたい。

入手条件としては難しくはないが、同じことを何度も繰り返さないとならないものが多い。無理せずコツコツと狙っていくのが良さそうだ

アバター合成システム

 自分のお気に入りのアバターに戦闘能力を付与する「アバター合成システム」が実装される。これは、アバター装備を対象として戦闘能力を付与するというもので、お気に入りのアバターに戦闘能力を付加できるというものだ。しかも、成長素材を使って強化を重ねていくことも可能なので、キャラクター強化にこだわるプレーヤーにとってはピッタリのコンテンツと言えるだろう。

アバター装備を強くするためには「透明な合成用アバター」が必須。なお、付随する能力の使用期限は1カ月だが、「合成用石ケン」というアイテムがあれば期限をもとに戻せる

 アップデート「ノアルタの建国」は4月27日だが、その直前の4月23日には秋葉原にて一般ユーザー向けのアップデート先行体験会が実施される。こちらは事前応募された方が対象ということでこれから会場にて体験、ということはできないが、その様子はニコニコ生放送でも放送されるので、興味があればぜひこちらもチェックしていただきたい。

(泊 裕一郎)