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【スマホアプリ今日の1本】「I-アイ-」箱庭育成×謎解きゲーム
可愛らしい住人たちと島の謎に迫れ!
(2016/3/30 00:00)
「I-アイ-」の3大ポイント
・箱庭のような無人島を自分好みに発展させよう
・謎解きは1人で解いても、みんなでワイワイ解いても楽しい
・待ち時間がかなりある。気長にプレイしていきたい
無人島を開拓する箱庭育成シミュレーションゲームでありながら、その無人島に隠された“謎”を解き明かしていくタイトルが、KEYROUTEのAndroid/iOS「I-アイ-」だ。
ストーリーは、主人公であるプレーヤーが、無人島の開拓者募集のチラシを持った冒険家ジェイクに無理矢理連れて来られるところから始まる。しかし、この無人島、少しおかしいのだ。
開拓者を募集するほどの無人島のはずなのに、建物が建っている。畑もあるし、街の名残らしき石畳、小さなほこらもある。そして島の中心部に建っている謎の塔。明らかに人が住んでいた形跡がある不思議な島で、主人公はその「不思議」に挑んでいくこととなる。
プレーヤーは、この無人島の開拓を行ないながら島の謎を解いていくことになる。無人島では、他の住人の家や工房を建てたり、畑で作物を育てたりして島を発展させていく。しかしそれだけではストーリーは進まず、島の謎を解いていくにはチャプターごとに用意されているメインクエストをクリアしなくてはならない。
メインクエストはチャプターごとに1つづつあり、アイテムの収集や作成、またこれらを依頼者に渡すことで進められる。メインクエストをクリアすることによって、新エリアの開拓や新施設の建設が可能になる。
本作がユニークな点は、要所要所で謎解きが出てくることだ。謎解きはつるかめ算の様な計算式であったり、隠し絵を探すようなものなど多岐にわたる。謎解きには時間制限はないが、一度間違ってしまうと、ペナルティとして一定時間メインクエストができなくなってしまう。
かなり頭の柔らかさを求められるので、よく考えて解いていってほしい。しかし、もし1人でどうしても解けない時は周りの人を巻き込んで解いてみてもいい。筆者も解けなくて、周りに助けを求めてディスカッションしながら解いた問題もあった。ひとつの画面を見ながらみんなで考え合うのも一興だ。
本作では他にも、メインクエストとは別にサブクエストがある。サブクエストはキャラクターから直接依頼される「住人クエスト」と、常時掲示板に一定数ある「いつでもクエスト」の2種類がある。「住人クエスト」は住人達から直接依頼されるだけあって、住人と一定の信頼度がなければ依頼されない。その信頼度を上げるために「いつでもクエスト」をこなしていく必要がある。
ストーリーを進めるのであれば「メインクエストだけプレイすればいいじゃん」と思うかもしれないが、しかしメインクエストだけこなしていては先に進めなくなるのだ。メインクエストの中には「住人クエスト」をクリアした時にもらえるアイテムが必要になるものが存在する。サクサク進めるためには、地道にサブクエストもコツコツクリアしていくのが大事、というわけである。
そして、出てくるキャラクターが大変可愛らしいのも本作の特徴だ。出てくるキャラクターたちはウサギやクマ、リスなどみな動物の姿をしており、可愛らしいデザインになっている。
可愛らしい容姿だけでなく「強面だが心優しく国においてきた娘をいつも心配している住人」や「とても内気で一度夢を諦めてしまったが再度チャレンジしようとする住人」など、境遇や個性も異なる。
この容姿や境遇のせいか、どんなめんどくさい依頼でも「まぁやってみるか」と思わせられるのが悔しいところである。しかし、その容姿の通り性格に裏がなく愛くるしいキャラクターたち。女性や子供もプレイするのが楽しくなる世界観を作り出している。
ただ、この手のゲームではすでに一般的ではあるのだが、気をつけたいのは何をするのにも時間がかかるということ。例えば「麦の収穫」であれば1分くらいだが、「リンゴの収穫」には1時間半かかる。「住人の家の建築」などになると、6時間以上かかかるものもある。それが完成しないと一部のメインクエストが進められないので、気長にプレイしていきたい。
筆者は全てのメインクエストをクリアしたが、現段階ではストーリーの核心にまでは迫っていなかった。オープニングムービーでは「謎の塔」を絡めた壮大な展開を匂わせていたが、まだストーリーの序盤のようなところでメインクエストが終わってしまった。本作はストーリーも魅力の1つなので、今後のアップデートで追加されることを期待をしたい。
箱庭と謎解きが両方楽しめる一作なので、1人だけでプレイしてもいいし、筆者のようにあーでもないこーでもないと言いながら家族や友人と一緒に謎を解いても楽しめる。スマホアプリでありながら一つの画面でわいわいできるゲームでもある。大人から子どもまで、家族で一緒にプレイしてほしい一作だ。